今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

ジェニファー・L・スコット著 『フランス人は10着しか服を持たない』

2015-01-31 | 本の紹介
年が明けて今日で一か月、時間が過ぎるのが本当に早いです!

今月の読書は以下の9冊、
年間100冊読了の目標を達成するため、まずまず順調な滑り出しです。

『フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~ 』 ジェニファー・L・スコット
『キャロリング』 有川浩
『親鸞 完結篇上』 五木寛之
『サラバ! 上』 西加奈子
『時の罠』 辻村深月
『作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法』 阿川佐和子、他
『サラバ! 下』 西加奈子
『いのちの姿』 宮本輝
『悼む詩』 谷川俊太郎

昨年からベストセラーとなっているのは、
『フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~ 』
帯には「30万部突破!」、作者の母国アメリカでももちろんベストセラー、他の言語にも翻訳されています。
私はヨーロッパ好き、しかもパリは大好きな街、早速読んでみました。

典型的なカリフォルニアガールだったアメリカ人女子大生の著者が、
ホームステイしたのはフランス パリ高級住宅街の貴族の流れをくむ家庭。
その家を取り仕切るマダムは、ジャンクフードの間食はせず、食事を存分に楽しみ、
上質な物を少しだけ持ち、長い期間大切に使う。
日常のなかにささやかな喜びを見つけるなど「シックな暮らし」から学んだのは、
今に満足し毎日を“特別な日”のように生きることの素晴らしさ。

大量生産、大量消費の国、アメリカから、自国の文化と伝統を誇りに思うフランスへの留学は、
それはそれは大きなカルチャーショックだったことでしょう!
本の中に、マダムやパリへの憧れがあふれています。

我が家はフランスの隣国ベルギーのブリュッセルに4年間暮らし、ヨーロッパ各国を旅行しましたが、
アメリカとヨーロッパは正反対だと思いました。
パリにある「ユーロ・ディズニー」をパリの人たちは良く思っていないし、喜んで遊びにも行かない。
フランス語の家庭教師の先生(若い女性)に「なぜ良く思わないの?」と聞いたら、
「パリにアメリカ文化があるのはおかしい!」と、お怒りでした。
私たちは遊びに行きましたが、帰りにお土産を買っている人もほとんどいません。
また、この本の中にもありましたが、皆さんいつもきちんとした装いをしていました。。
英語を話す観光客の母国の見分け方は、
革靴だったらイギリス人、スニーカーだったらアメリカ人、とも言われていました。

この本で「10着しか服を持たない」は言い過ぎかもしれませんが、物を持ちすぎなのは日本も同じかも。
豊かさの象徴と思われていた大量生産・大量消費といった「物質主義」を見直したいです。
読書や美術館・演奏会、オペラやバレエなど、文化的な経験を薦めるのも大賛成♪
せっかくのお休みの日に、ソファでゴロゴロしながらTVで時間を潰すなんて私には出来ません。

日本は明治維新から戦後とアメリカ文化の影響を強く受け過ぎた感がありますが、
独自の文化と長い歴史を持っている点など、本来は日本はヨーロッパの国々に近いのだと思います。
今、和紙や絹糸の文化を見直すなど、日本の良さを再認識する流れもあり、
それはとっても良いことですね。

7,777Km

2015-01-28 | いろいろ
今月初め、我が愛車の走行距離が7,777kmとなりました!

4月の新車納車から9か月、今までと同じ一日30kmペースで乗っています。
初詣でのおみくじの悲しい結果が、この画像で大吉に変わったと勝手に解釈しています。

この地は連日-5℃~5℃という厳しい寒さが続いています。
金曜日は雪とか・・・大雪は勘弁して下さい。
新車にオプションで「シートヒーター」を付けたのですが、この季節になってその快適さに感激しています!

 

運転席と助手席の座席シートの座面と背もたれ部分が、スイッチを入れて1、2分ですぐ温かくなります。
その温かさは寒さによる背中のコリまで取ってくれるようで、身体が楽ちんに♪
身体が直接温められるって、本当に温かさを感じるし、リラックスできますね。
より温かさを感じられるように、必ずコートを脱いで乗ります。
エアコンを強くしなくても大丈夫だし、そうするとガソリンに切り替わらずにハイブリッドのまま走れます。
思っていた以上の気持ち良さにずっと座っていたい、あるいはシートを倒してしばらく寝たい。。。
付けて本当に良かった!!

他につけたオプションの一つが「ナノイー機能」

 

スイッチを入れると運転席側の吹き出し口からマイナスイオンが放出されます。
水につつまれている電気を帯びたイオンは消臭、美容にきっといいはず!

この二つに一緒にパッケージになっていたのが「排気熱回収器」というものらしく、
暖房性能と冬季の燃費向上に役立っているらしいです。

公表の「1リッターあたり37.0km!」という燃費では到底走れませんが、
お気に入りのアクちゃんです♪

あっ、そういえば、今日、こんなラッキーが届きました♪



壽初春大歌舞伎

2015-01-25 | アート
歌舞伎座へ、友人と歌舞伎を観に行ってきました。

先週1週間、何故かお腹の調子がイマイチで、しかも歯医者で親知らずを抜くという怖いこともあって
行けるかどうか不安でしたが、
昨日からだんだんと良くなり、今日の体調はバッチリでした!

今月は「壽初春大歌舞伎」、昼の部を観ました。
演目は

一、祇園祭礼信仰記 金閣寺
二、蜘蛛の拍子舞 花山院空御所の場
三、一本刀土俵入

 

歌舞伎座は、お正月ならではの華やかさでいっぱいでした。

「金閣寺」は「時代物」の「義太夫狂言」で、戦国時代の動乱に取材した作品です。
桜の木に縛られた雪舟の孫娘雪姫が足で桜の花びらを集めて描いた鼠が、
白鼠となって現れ縄をくいちぎるという奇跡が起こり、自由の身となります。
この雪姫は、女方の数ある役の中でも大役とされる「三姫」の1つで今日演じたのは七之助さん、実に美しい!!
桜の花びらがたっぷり降り積もった舞台を花筏のように打掛を引きずりながら歩く七之助さんは、絵のようでした。
悪役の大膳は染五郎さん、此下東吉役は勘九郎さん、他に笑也さん、門之助さん、皆さん大熱演。

幕間、今日のお弁当は「十四代 呉左衛門鯖すし」にしました。
先月来た時に、これがとっても気になっていたので・・・それとまたあの紅白餅入り鯛焼きを♪

 

この鯖寿司は肉厚の昆布で巻かれていて、醤油ではなくて笹塩で食べるのですが美味しかった♪
 
「蜘蛛の拍子舞」は女郎蜘蛛の精が玉三郎さん、渡辺綱が勘九郎さん、源頼光が七之助さん、坂田金時が染五郎さんと、
もう人気役者ばかりのそろい踏みです♪
玉三郎さんはいつも美しいのですが、最後に女郎蜘蛛の正体をばらされた時の姿にはビックリ!
蜘蛛の糸を吐き出しながら、恐ろしい形相で迫って、鬼気迫るものがありました。

「一本刀土俵入」は幸四郎さんの舞台と言っても良いです。
流石の存在感です。

11時から16時まで、最後には座っているのが疲れるほど堪能しました♪
お正月らしい、華やかで充実のお芝居でした。

その後、銀座・和光のティーサロンでまたまた食べたり飲んだりおしゃべりしたり・・・



ここのオムライスは、オムレツの下(中ではなくて)にリゾットが敷かれていて、
周りにはデミグラスソースがたっぷり。
ケーキは美味しいし、紅茶もポットでサーブしてくれ追加のお湯まで持って来てくださるので、
居心地が良くついつい話が弾んでしまい…
「ラストオーダーです。」の声に、「あら、もうこんな時間!」と慌てて退出。
体調もすっかり戻って、また、元気を注入してきました♪

入学試験

2015-01-23 | 学校のこと
本校の入学試験が始まりました。
昨日22日は単願と併願①の学力試験と面接、明日24日は合格発表と併願➁の試験、
この二日間で1,350名ほどの中学生が受験します。

受験生が戸惑うことなく気持ちよく試験に臨めるよう、学校側はきめ細やかな準備をしています。
試験日前日の全校あげての大掃除、試験日当日はお手伝いの生徒がたくさん登校して、
試験会場の案内や、試験監督の手伝い、片付け等、在校生が活躍し、
図書館は、例年その生徒たちの控室なので超満員でした!

本校の入学試験は全部で3回あります。
明日の後、2月21日に単願➁・併願③の入試、まだまだ受験のチャンスはありますからね。

先週は3年生の大学入試センター試験、そして今週は本校の入学試験。
3年生の私大入試が2月いっぱい各大学で実施され、2月の国公立前期二次試験、3月の国公立後期二次試験と、
受験生は2カ月にもわたって受験が続き、我が子たちでも経験しましたがこの間、親も子も神経がピリピリ☆
2年生は2月に沖縄への修学旅行、昨年はこの前に大雪が降り出発が危ぶまれました!
3月4日は3年生の卒業式!
中学校に勤務していた頃は、3年生以外は行事もなく割と余裕のあった3学期でしたが、
高校の3学期はとっても忙しいです。

こんなに寒い時期に入試があるのはいろいろと大変です。
雪など天候の心配や、交通の心配、インフルエンザ・ノロウイルスなど病気の心配、
当然問題の出来具合の心配。
どうか最後まで力を尽くして、明るい春を迎えられますように。

今年のシクラメン3種です♪

 


ふりこまないで体操

2015-01-21 | いろいろ
明日から本校の入学試験が始まります。
今日午後から雪の予報でしたが、今のところ降らずにホッとしています。
今日は朝から全校あげての大掃除、会場準備、準備は万端です!
もし雪が降っても様々な対応準備をしておりますので、受験生は安心して登校してくださいね。

月曜深夜に某民放で放映されているバラエティ番組が、PCスタッフの仲間内で人気で皆毎週見ています。
「月曜から夜ふ〇し」という番組で、マツコデラックスさんとジャニーズの一人のトーク中心で、
「日本のさまざまな問題を論じあい」今までに「桐谷さん」「埼玉問題」「イルマニア」など話題になっています。
一昨日のこの番組に、地元の「ふりこまないで体操」が紹介されました!
「埼玉のニュースコーナー」で突然この地が出てビックリ!!
取材に来るかも、という話は聞いていたのですが、その後の展開を知りませんでした。

この「ふりこまないで体操」は、
健康体操に力を入れているこの町の「ミムリン体操」「ミムリン・エアロビダンス」に続く第3弾です!
体操は大学の教授が創案し、作詞・作曲はシンガーソングライター・しかのてつやさんのもの♪

TV番組で流れたVTRには、この地の町役場、ゆるきゃら「ミムリン」、公民館での体操の様子が映り、
音楽に合わせて体操をしている笑顔のおばあちゃまたちの映像が流れました。
良く見てみると、そのうちのお一人は私の友人のお母さまではないですかー!?
体操が終わってお一人の方にインタビューすると、その方は、
「前に98万円を振り込んじゃって詐欺に取られちゃったのよ!早くこの体操を知ってればねぇ~。」
と笑顔でおっしゃっていて、周りの方からも笑い声が。。。
他人ごとではありませんね、母屋の義母も振り込む寸前で私が阻止したこともありました。
昨年の振り込め詐欺被害額は293億円だそうですから!

歌詞は、
「風邪をひいて声が変でさ」「実はちょっと事故っちゃってさ」「お金振り込んでくれない?」
「まずは落ち着いて」「まわりに相談しましょう」といった具合で耳に残ります。
「振り込まないで~」「ちゃんと息子か確認とってよ」「大事なお金、振り込まないで~」
「母さん助けて言われたら」「振り込む前に110番」の繰り返しです。

こんな深夜に見た町民は何人いたのかしら?
そもそも、これらの体操、住民は知っているのかな?(私はお役目上、知っていました。)
PCスタッフの友人たちは皆見ていて、リアルタイムでメッセージ送ったりしていました♪
みんな夜更かしさんなの。。。


『作家の履歴書』

2015-01-19 | 本の紹介
『作家の履歴書 21人の人気作家が語るプロになるための方法』

読了しました。
作家になったきっかけや努力の壁にぶつかった時にどう対処したかなど、
21人の有名作家がその志望動機転機、経歴などを語っています。
21人の作家は・・・(敬称略)

阿川佐和子、石田衣良、江國香織、荻原浩、北方謙三、小池真理子、椎名誠、
白石一文、辻村深月、佐久間文子、夢枕獏、森村誠一、皆川博子、道尾秀介、
誉田哲也、藤田宜永、高野和明、朱川湊人、桜庭一樹、北村薫、角田光代、大沢在昌

今を時めく作家さんばかりで、私はほとんどの方の作品を読んでいます。
作家になるには、とにかく書いて本の形にして発表すれば、自称「作家」になることは出来ます。
自費出版という形もあります。
ただ難しいのは、その本が賞をとること、本が売れること、作家だけで生計を立てていくことでしょう。
作家デビューのその後、ベストセラー作家を維持していくことは本当に大変なことです。
作家が良いと思って書いたものを評価し結果を出すのは、いつでも読者なのですから。

どの作家さんにも共通していたのは、皆さんとても「本が好き」ということでした。
小さいころから本が好き、本をたくさん読んだ、自分でも書いていた、という方ばかり。
そして、努力の壁にぶつかった時には、それを乗り越えるためのさらなる努力をしていらっしゃいます。
不遇な環境や周囲からの冷たい視線も、自分を鼓舞するバネにして乗り越えてこその今のなのでしょう。

他にも取り上げてもらいたい作家さんもいるので、続編が出来てほしいです。
例えば、伊坂幸太郎、東野圭吾、村上春樹、恩田陸、有川浩、万城目学、浅田次郎、宮部みゆき、などなど。

今期のTVドラマで中谷美紀主演「ゴーストライター」が先週から始まりました。
売れっ子作家、マネージャー、出版社、編集者、そしてアシスタント、それぞれの裏が描かれていました。
書けずに苦悩する女流作家、真に迫った演技で「書けないって辛いんだろうなぁー!」と思いました。
これからの展開も楽しみです。


センター試験

2015-01-17 | 学校のこと
今日は大学入試センター試験1日目、
例年、雪が心配されますが、ここ関東地方の天候はまずまずで良かったです。
本校の3年生のうち150名ほどが受験していますが、どうだったかな?

私の担当教科は国語なので、問題文の出典が気になりますが、今年は以下のようだったらしいです。

・評論:佐々木敦 『未知との遭遇』
・小説:小池昌代 『石を愛でる人』
・古文:『夢の通ひ路物語』
・漢文:程敏政 『篁墩文集』

このうち、評論『未知との遭遇』の内容が、話題になっています。
その内容は、インターネット上で簡単な内容でも他人に質問しようとする人や、
逆におせっかいで教えたがりな人がいるという傾向や、盗作の問題など、現代的なテーマです。
その文章中に「ツイッター」「ブログ」「リプライを飛ばす」「リテラシー」「パクリ」など、
ネット用語やカタカナがたくさん出てきて、
高校生はわかるだろうけどもし年長者が受験していたら意味がわからないかも!?
それらの言葉には注がついて、最後に用語説明まであったらしいです。

著者の佐々木氏は自身の文章が問題に使われたことを今日人づてに聞いたそうで、
「どんな設問だったんだろ。なんだか申し訳ないですね。そもそも俺が正解できるのかという」
とおっしゃっていますw。
著者でも作品を使ったことを知らされないのですね。

明日は理系科目の試験が実施されます。
最後まで全力で頑張って!!

今日は、阪神淡路大震災から20年。
あの時、我が家はベルギーのブリュッセルに住んで3年目でした。
朝、TVのニュース(フランス語)を見て、どこかの街が空爆されたのだと思い、
まさか日本だとは思いませんでした。
何回もテロップを見、良く音声を聞いて、「昨日、日本、神戸」だと知った時には言葉を失いました。
今日はメディアで特集された当時の様子を伝える映像を、初めて日本のTV局版で見て、
こんなに大変なことだったのだ!と改めて恐ろしく思いました。
あの時からもう20年も経ったのですね。
被災者の方にとっては長い20年だったろうし、復興も再建も終わっていないと感じていることでしょう。

その2ヶ月後に地下鉄サリン事件が起こり、翌年には北海道のトンネルが崩落したりと、大変な事件が続き、
ベルギー人の友人に本気で「日本は危険!ベルギーにいた方がいいよ!」と心配されました。

第152回 芥川賞・直木賞決定!

2015-01-15 | 本の紹介
第152回芥川賞・直木賞の選考会が、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、
芥川賞に小野正嗣さんの『九年前の祈り』(群像9月号)、
直木賞に西加奈子さんの『サラバ!』(小学館)が決まりました!
(画像はYOMIURI ONLINEから)

芥川賞に輝いた小野さんは大分県生まれ、
東京大大学院を経て、仏パリ第8大学で文学の博士号を取得。現在は立教大文学部准教授。
2001年の『水に埋もれる墓』で朝日新人文学賞を受賞しデビュー、
2002年の『にぎやかな湾に背負われた船』で三島由紀夫賞を受賞、
芥川賞は4回目の候補での受賞となりました。

受賞作は、過疎が進む大分の海辺の集落が舞台。
カナダ人の夫と別れ長男と実家に帰った30代の女性と、
町の女性たちとのカナダ旅行の思い出が幻想的に描かれています。

直木賞を受賞した西さんはイラン・テヘラン生まれ。
小学生の4年間をカイロで過ごした後26歳まで大阪で暮らし、
関西大学卒業後、雑誌ライターを経て2004年『あおい』でデビュー。
2006年『通天閣』で織田作之助賞、2012年『ふくわらい』で河合隼雄物語賞を受賞、
直木賞は2度目の候補での受賞となりました。

受賞作は、自身の生い立ち(イラン生まれエジプト育ち)と似た幼少期を過ごした男性が、
姉の奇行と距離を置き、自意識と折り合いをつけながら成長していく姿をつづる長編小説です。

私は、ちょうど今日この『サラバ!』上巻を読み終えたところです。



上下巻の長編で、主人公の男性の成長記なので、読み始めるまでは億劫でしたが、
読み始めたら面白い!
特にカイロ日本人学校での生活の部分は、我が娘もブリュッセル日本人学校へ行っていたので興味深かったです。
西さんもきっと通っていたのでしょうね、「そうそう!そうなのよ!!」と、
大きくうなずきながら読み、早く下巻の続きを読みたいです。
以前にも西さんの作品『ふくわらい』『さくら』『きいろいゾウ』などいくつか読んでいますが、
普通の生活の中にある気持ちの揺れ動きが描き出され、無意識だったことにハッとさせられたりします。

両作品とも選考委員からの評価も高いので、これから読むのが楽しみです。
お二人ともに海外での生活経験があり、作品の中にも海外の場面が普通に出てくる、
そういう時代になったのですね。

<芥川賞 候補作品>

上田岳弘 『惑星』(新潮8月号)
小野正嗣 『九年前の祈り』(群像9月号)
小谷野敦 『ヌエのいた家』(文學界9月号)
高尾長良 『影媛(かげひめ) 』(新潮12月号)
高橋弘希 『指の骨』(新潮11月号)

<直木賞 候補作品>

青山文平 『鬼はもとより』(徳間書店)
大島真寿美 『あなたの本当の人生は』(文藝春秋)
木下昌輝 『宇喜多の捨て嫁』(文藝春秋)
西加奈子 『サラバ!』(小学館)
万城目学 『悟浄出立』(新潮社)

午後から、かなりの勢いで雪が降り、積もって来たので下校バスダイヤが早まりました。



今は雨になっているので明日は大丈夫でしょうが、どうしても昨年を思い出して慎重になります。
もちろん先月からスタッドレスタイヤを履いています!!

図書館便り 「LIBRARY NEWS 1月号」

2015-01-13 | 司書室より
年があらたまってからもう2週間!早いです。
図書館では、受験を控えて自宅研修となった3年生が朝から大勢勉強しています。

今月号の図書館便り「LIBRARY NEWS 1月号」を発行しました。
Yahoo版 Google版

新年号の特集記事は恒例の「2014年 年間ベストセラー」。
書籍取り次ぎ大手の日販が発表した<総合>では、1位から10位は以下のような結果でした。
*印は本校図書館に入っている作品です。

1位 『長生きしたけりゃふくらはぎをもみなさい』 槙孝子 鬼木豊
2位 『人生はニャンとかなる!明日に幸福をまねく68の方法』 水野敬也 長沼直樹 *
3位 『銀翼のイカロス』 池井戸潤 *
4位 『学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應大学に現役合格した話』 坪田信貴 *
5位 『まんがでわかる7つの習慣』 小山鹿梨子 フランクリン・コヴィー・ジャパン *
6位 『村上海賊の娘(上)(下)』 和田竜 *
7位 『新・人間革命(26)』 池田大作
8位 『アナと雪の女王 ディズニ-アニメ小説版』 サラ・ネイサン他 しぶやまさこ訳 *
9位 『こころのふしぎ なぜ?どうして?』 大野正人 村山哲哉
10位 『嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え』 岸見一郎 古賀史健 *

いわゆる健康本が第1位、多数のメディアで取り上げられ100万部のミリオンセラーになったそうです。
自己啓発本が多数ベストテン入りしたのも特徴的と思います。
私は上記10作品のうち、6冊を読みました。

「本好き」が読むという本の雑誌『ダ・ヴィンチ』毎年恒例のブック・オブ・ザ・イヤー2014も発表されました。
小説部門のベスト10は以下の通りです。

1位 『マスカレード・イブ』 東野圭吾 *
2位 『天の梯 みをつくし料理帖』 高田郁  
3位 『ペテロの葬列』 宮部みゆき 
4位 『明日の子供たち』 有川浩 *
5位 『銀翼のイカロス』 池井戸潤 *
6位 『女のいない男たち』 村上春樹 *
7位 『ハケンアニメ!』 辻村深月 
8位 『村上海賊の娘 上・下』 和田竜 *
9位 『虚ろな十字架』 東野圭吾 *
10位 『ビブリア古書堂の事件手帖 5』 三上亘

上記10冊のうち、私が読了したのは6冊でした。
ここに並ぶ作家たちは、現在、最も名前を聞く流行作家たちですね。
シリーズものが多かったことと、作品の内容が「お仕事小説」であるものが多く支持されました。
直木賞・芥川賞を受賞した作品がどちらのベスト10にも入っていないというのは、
一般受けしにくい作品が受賞したからでしょうか。

今月の作家コーナーで紹介したのは、ブログでも取り上げた宮尾登美子さん。
先日、ブログ記事にしましたが、生徒たちにとってはあまり馴染みがない作家さんかもしれませんだからこそ、
知ってもらいたいと思います。

明日はお昼休みに図書委員会を開きます。
3年生は3学期のほとんどが自宅研修になるので1,2年生のみの活動になりますが、
年度末の仕事を頑張りましょう!

映画 「ベイマックス」

2015-01-12 | 映画
今年最初の映画は、話題のディズニー映画「ベイマックス」
公開前から楽しみにしておりました。

3Dの吹き替え版を見ました。

心のほっこりするいい映画でした。
何よりもベイマックスの「いい人」ぶりに心が癒されます。
兄のタダシが発明し、弟のヒロのために残したケアロボットです。
「痛いところはどこですか?」「それであなたの痛みが和らぐのですか?」「あなたを守ります。」
そういう言葉を言い続けながら、フワフワの体で包まれたらもう甘えたくなっちゃいます。
正直で悪いことが出来ずに、走ることは出来ずにトコトコ歩き、身体に穴が開いてしまうとテープで直す、
ベイマックスの可愛らしさが最高です♪
しかも、ヒロがバージョンアップさせて、空を飛んだり戦闘能力を持ったりして、
ヒロと一緒に戦ってくれたりします。

監督のドン・ホールとクリス・ウィリアムズは日本好きなので、
映画の中に日本的要素をたくさん盛り込んでいます。
ベイマックスの頭のディティールは、神社でガラガラとならす鈴から連想して作られていますし、
登場人物の名前が「ヒロ・ハマダ」「タダシ」「ワサビ」「ミスター・カブキ」、
街並みの風景や看板はまさに東京そのものです。

兄の友人たちが変身して武器を使えるようになり、ヒロと一緒に戦ってくれるのも、
日本の「戦闘レンジャーもの」のように思えました。

悪の組織の存在や、ベイマックスの戦闘など思いもよらなかったシーンも楽しめましたが、
やはり、優しく、辛抱強く、心を癒してくれるベイマックスが最高でした♪
エンドロールと一緒に流れるAIの「Story」の歌詞の通り、
“ひとりじゃないから~ 僕が君を守るから~♪”
エンドロールの後にまだ映画が続くので、席を立たないように。

ベイマックス、家にいて欲しいな。。。

昨日は、地元で行われた成人式に私はお役目で参加いたしました。
一町に一つの中学校で130名ほど、騒動も混乱もないアットホームないい成人式でした。
今日は、高校サッカーの決勝戦に、地元出身の選手がスタメンで出るというので応援していましたが、
延長戦の末、残念ながら負けてしまい準優勝でした。
隣県ですがJリーガーを50人も輩出していて、野球など他のスポーツも強い私立高校です。
地元中学の卒業生なのでずっと応援し続けていた主人はガッカリしていましたが、
廻らない寿司屋で誕生祝いをして、呑んだら元気に!