今日も一期一会

「本が好き♪図書館ブログ」のタイトル変更
本好きholyの覚え書き的日常のあれこれ

「本が好き♪図書館ブログ」からタイトル変更

19年目のholyのブログをそのまま残します。 同じ時は二度とやって来ない。これからも毎日を「一期一会」の心で過ごします♪

伊坂幸太郎 著 『逆ソクラテス』

2020-05-31 | 本の紹介
今日で5月も終わり、今月の読書は以下の4冊でした。
『源氏物語』にとても時間を取られ、今月中に何とか上巻を読み終わりましたが、
この感じでいけば、1ヶ月に1冊のペースで全3巻読了できそうです!
でも、『源氏物語』ばかり読んでいると平安時代の男女の機微にイライラしてしまうので、
並行して話題の本を読みました。

『猫を棄てる 父親について語るとき』 村上春樹 文藝春秋
『源氏物語 上』  角田光代 訳 河出書房新社
『路』  吉田修一 文春文庫
『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎 集英社

今日紹介するのは 『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎 (集英社)、
伊坂幸太郎の作品としては異色でしたが、読了後気持ちがスッキリとしとても良かったです!!
短編5編でしたが、何が異色かというとすべての作品の主人公が小学生だということ。
あとがきに作者自身がこう書いています。

「子どもを主人公にする小説を書くのは難しい。
その年齢ゆえに使える言葉や表現が減ってしまい、子供向けの本だと思われる。
懐古的な話や教訓話、綺麗事に引き寄せられてしまうのは寂しいし、
後味の悪い話にするのもあざとい気がします。」

作者が危惧したようなことはなく、子どもや子どもに関わる大人にも心に響く内容です。
どの年代の作者の読書にも耐えられる、素敵な作品ばかりでした。
伊坂さんの言うように「デビューしてから20年、この仕事を続けてきた一つの成果」
と思います!!

明日から3か月ぶりに学校が再開! 廃墟のようだった学校に生気が戻るでしょう。
学校は、楽しく充実したところであって欲しいと切に願っていますが、
大人には見えづらい子どもの世界ではいろいろなことが起こっていることも事実。
どうか心配しないで学校に来て、困った時には周りに信号を発して欲しいと思います。

昨夜、何年かぶりにアオバズクの声が庭の木から聞こえてきました。
数年前に庭のケヤキを何本か切ってしまってからは、声が聞こえなくなってしまい、
淋しく残念に思っていましたが、昨夜はとても嬉しかったです♪
 
これらのケヤキの木のどこかにいるのでしょうが、とうてい見つけられません。

我が家のブルーベリー園の早生種のブルーベリーが実り始め、貴重な初物を食べました。
今年初めてのブルーベリーは甘くてジューシー、生はフレッシュで本当に美味しいと感激!
 
今までとは違った夏となりそうで、開園して良いのか等々、心配事もいっぱいですが、
今年も例年と変わらずお客さんがいらしてくれることを願っています。

感謝

2020-05-29 | いろいろ
今日お昼頃、都心上空を航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」6機が、
華麗なアクロバット飛行を披露したそうです。
(画像は防衛省 航空自衛隊のTwitterより)
新型コロナウイルスの感染者の治療などにあたる医療従事者らに感謝と敬意を表すためです。
私も心から「ありがとうございます!!」と伝えたいです。

国や都道府県から「自粛のお願い」ばかり出され、
結局、日本人大多数にマスクも給付金も届かないうちに、緊急事態宣言が解除されました。
緩い規制で世界からは日本の危機も予測されていましたが、
感染者も少なくなり、なんとか最少の被害で収まり「日本の奇跡」と言われているそうです。
表立っては医療の崩壊も起こらず、感染者の割合からは死者が少ないのは、
ひとえに医療従事者の方々の相当な頑張りにあったと多くの方が思っているでしょう。

内実は本当に大変だったと思います。
今までに経験のない病気、次から次へとやってくる新たな感染者、
治療薬やワクチンどころか、人工呼吸器などの医療設備、防護服もマスクさえも不足する中、
医療従事者としての誇りと仕事への熱意だけで乗り切っていただけたのではないでしょうか。
そこにはご本人だけではなく、ご家族や周りの方々の理解や協力もあったことでしょう。

そんな医療従事者への感謝を表すために今までも各所で様々な取り組みがあり、
その集大成のような形でブルーインパルスが飛行してくれたのは本当に素敵な話です♪
それだけではなく、子どもたちのために、学校のために、
ひとり親のために、開店できないお店のために、テレワークの方のために、etc…
感謝や助け合いの気持ちを少しずつ手助けの力で出し合って、日本は危機を脱しました。
未曽有の危機(今も…)でしたが、考え方や生き方、価値観を考えさせられています。

青空朗読

2020-05-27 | 本の紹介
臨時休校が続き自宅学習するしかない生徒たちのために、もっと出来ることはないかと、
いろいろと検索し続けたところ、「青空朗読」のサイトを見つけました♪
(もしかしたらもうご存知の方もいらっしゃるのでしょうが・・・)

インターネット上の図書館「青空文庫」はもう10年も前から便利に使わせてもらっていますが、
「青空文庫」の蔵書を朗読で味わうことができる公共空間が「青空朗読」のサイトです。
プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、
最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいているそうです。
現在の掲載数は短編から長編まで約600タイトル、時間も掲載されているので便利です。

様々な活用方法が紹介されていました。
「個人や家庭で」「文字を追うのが億劫になった方へ」「ビジネスの合間に」
「公的医療機関、福祉施設などで」、そして「教育現場で」!
目と耳の両方から文学作品を味わうことで、子どもたちの国語理解力を深めることができますね。
外出先でも思う存分活用するためには、社会全体にWifiが拡がるといいのに、と思います。
ウォーキングしながら本が読めたらいいのにな、と思う時があり、
戸外でもWifiが利用でき、この「青空朗読」を使えたらどんなに良いかと・・・

予定では、今のこの時期に有志で「詩の朗読を学ぶ会」を開き勉強することになっていました。
残念ながら昨今のコロナ禍で残念ながら中止となってしまい、
この「青空朗読」サイトでプロの朗読を学ぼうと思います。

宣言解除

2020-05-25 | いろいろ
今日夕方、緊急事態宣言の全面解除が発表されました!
4月7日に私権制限を伴う緊急事態宣言が7都府県を対象に発令されてから49日間、長かったです。

とはいってもウイルスがなくなったわけではなく、治療薬もワクチンもまだ開発中なので、
コロナ以前の生活に元通り戻れるわけではありません。
何よりも、長かった自粛生活とコロナの恐怖に心身ともに慣れてしまい、易々と心を解放できません。
それほど強烈で、辛く苦しい体験です。

それでも、あまり気の進まない「新しい生活様式」を取り入れて、
次のステップに進まなければなりません。
楽しい会食や、魅力的なイベント、美しい芸術作品、何よりも大切な人たちと触れ合うこと、
時間をかけて少しずつ取り戻していけることが楽しみです。

冒頭画像は我が家の庭のマーガレット、今、満開です♪
 
5月の里山には、白い花が多いような気がします。
 

 
先月のひょうの被害が心配されましたが、農園のブルーベリーはちゃんと大きく育っています♪

母の月

2020-05-24 | いろいろ
今年に限り「母の日」ではなく5月いっぱいを「母の月」として考えてほしい、
と「日本花き振興協議会」が提案していました。

今年の母の日5月10日はまだまだ感染が増えている状況で、STAY HOMEお籠り中だったので、
今日の月命日に母の日と合わせて「母の月」としてお墓参りに行ってきました。
実家の父に会うのも、お彼岸以来2ヶ月ぶりです!
家まで迎えに行くと言ったのですが、密になるからとそれぞれの車でお墓まで。
お花と六花亭の「母の日特別セット」(クール便で送料無料!)をお供えしました。
 
私にも、先日さらに「母の日プレゼント」が届きました♪

父と離れて座りお昼を一緒に食べ、美味しいお菓子でお茶しながら話したのは、
母はこの3か月にわたる新型コロナウイルスの騒動を知らずに亡くなったのだね、と。
世界の歴史に残る大惨事のただ中に、今、私たちはいるのです。
それから、今の朝ドラでヒロインの音が入学した東京の音楽学校の校舎として、
父の母校が使われているということ!
竣工1904年(明治37年)国指定重要文化財の旧本館で、9年前も朝ドラ「おひさま」で使われました。
 

Save With Stories(セーブ・ウィズ・ストーリーズ)

2020-05-22 | 本の紹介
子ども支援専門の民間・非営利の国際組織Save the Children「セーブ・ザ・チルドレン」が、
子どもたちのために始めたSave With Stories(セーブ・ウィズ・ストーリーズ)
という活動が日本でも20日から始まりました。

新型コロナウイルスの感染拡大により、
外出自粛を余儀なくされている子どもたちとその家族を支援するために、
国内外の著名人とタッグを組んで、読み聞かせプロジェクトSNSキャンペーンです。
絵本を読んでくれているのは、各界の著名人の皆さん!
女優の宮沢りえさん、歌舞伎役者のや尾上松也さん、お笑い芸人の渡辺直美さん、等々、
どなたが何の絵本を選んだのかも興味あるところです。
英語版ではジェニファー・ガーナー、ジュード・ロウ、等、
200名を超す海外セレブの皆さんが登場です。

期間:2020年5月20日~6月30日まで (※動画の公開は2020年12月までを予定)
★「セーブ・ザ・チルドレン キャンペーン」インスタグラムアカウント
(日本語版)https://www.instagram.com/savethechildren_japan/
(英語版)https://www.instagram.com/savewithstories/

いくつか拝見しましたが、紙媒体の本を読むのではなくて、
タブレットを使っての読み聞かせが多く、デジタル社会になったと思い知らされました。
1ヶ月近く検討してきた本校図書館へのデジタル書籍導入は、見送りとなってしまいましたが・・・
まさに好機と思ったのですが、本当に残念!

最後の大会

2020-05-20 | 学校のこと
今日、この夏の高校野球甲子園大会が中止になることが決定し、
夏に行われる高校3年生の各部活動最後の大会がすべて中止となることになりました。
一番大きな大会であるインターハイ、そして野球部をはじめとした運動部、
全国吹奏楽コンクールやNコンと呼ばれているNHK合唱コンクールなどの文化部、
夏の大会を高校3年間のの集大成としている部活は多いです。
残念ながら、終わりがはっきりしないままの引退となってしまいそうです。

部活動に励んでいる生徒は、小さい頃からずっと同じ種目を続けてきた場合が多く、
10年以上の頑張りの集大成となるはずだった目標を見失い、
茫然としていることでしょう。
でも、今までやって来たことは必ず自分の中に何らかの形となって残っているはず、
それは自分だけの宝物です。

私も、高校3年生の最後の定期演奏会で仲間と感極まり、
我が子たちも、最後の夏のコンクールや県大会で、涙を流していました。
でも、その後の人生を思うとそれは一つの通過点であったと思えます。
まだまだ、この先の人生は続いていくのです。

今日は小満、3日前の30℃以上の暑さと比べると、肌寒いほど気温が下がりました。
昨日は埼玉県の感染者が65日ぶりに0人!となり、とっても嬉しくホッとしたのですが、
残念ながら今日は5人。
「WITHコロナ」の意識を持ち続けなければなりませんね。
画像はもう3か月近く止まったままのスクールバス、いつ動き出せるのか・・・

連載企画 Day to Day

2020-05-18 | 本の紹介
連載企画『Day to Day』が5月1日から文芸ニュースサイト「TREE」で無料公開されています。

これは、講談社と未来創造株式会社が運営する「TREE」による連載企画、
「2020年4月1日以降」の日本を舞台に、1人の作家が1日ずつ小説もしくはエッセイを書き、
ネット上で読めるようになっています。
今、多くの書店や図書館が臨時休業となっていることを受けて、
緊急事態宣言が発令されて以降、作家と出版社にできることは何か、数年経っても、
この時のことを忘れずに前に進める企画はないかと考えて実施されているそうで、
とても興味深く、有難く、面白く、素敵な取り組みで、私も毎日楽しく読んでいます♪

日替わりで書いているのが今を時めく人気作家ばかりというのも素晴らしいです。
初回は辻村深月が「2020年4月1日」を舞台に執筆した小説、
その後も、浅田次郎、重松清、有川ひろ、湊かなえ、あさのあつこ、奥田陸、海堂尊ら、
人気作家65人(5月1日現在)が自ら賛同して参加してくれたそうです。
各作品は1000文字(原稿用紙2枚半)程度の掌編で、英語、中国語でも公開されています。

「小説家の力で、読むことで、少しでもみなさんの心を明るくできますように。
読書を愛するすべての方に、日々、物語を楽しんでいただけますように。」

主催者からのメッセージ、嬉しく有難く受け取りました!
一日分は数分程度で読めますので、皆さんも是非読んでみてくださいね♪

断捨離

2020-05-17 | いろいろ
緊急事態宣言の後、「STAY HOME」お家にいよう、で断捨離に励んだ方も多いでしょう。
私も少しずついろいろな場所を片付けてきました。
我が家は年末に荷物をすべて外に出して大掃除するので、見た目はそれなりに見えますが、
各所の「扉」の中が大変なことになっていたのです。(わかっているけどなるべく見ない…)
数年前にこれだけ綺麗にした押し入れの中も、すでにパンパンです!
食器棚の引き出し・扉、洗面台の下、げた箱の中、ごみ収集の日にゴミ袋1つ余計に出す感じでした。

でも、同僚の方の大断捨離奮闘記を面白おかしく伺ったり、
友人から「タンスを解体した!」という話を聞いたりして、もう少しやっておこうと思い、
ついに、開かずの扉となっていた各部屋のクローゼットを開け始めました!
(収納場所となってしまい、毎日利用する場所ではなくなっていました。)
いや~出てくる出てくる、私のウン十年前の懐かしの洋服がまだまだあったのです。
「まだ使える」ではなく、この2年で使ったかどうかで処分を判断、これが数日前で大袋に10個。
昨年秋から少しずつ処分していたはずなのに、なぜ??(って表だけ片づけていたからですよね。)

今日は、大学生になると同時に家を出た娘の部屋のクローゼットをついに開けました!
子どもの物って思い出と思い入れがあってなかなか捨てられない…
と思っていましたが、孫が生まれたら何故か処分できるようになっていました。
世代が変わったと、脳が判断するのでしょうか。

前々から娘に「全て処分していいよ。」と言われていたので、今日もまたゴミ袋10個、
その他、大量のノートや問題集や参考書、等々、自分で処理センターへ持ち込みするほどです。
小さい頃、いつも手元に置いて可愛がっていたものほど傷んでいるぬいぐるみたち、
最後に記念撮影して、本当に汚れのない新品だけ残しました。
大好きな映画「トイ・ストーリー3」を思い出してしまい、ちょっぴり悲しくなったり。
 
30℃を超す暑さの今日、2階での作業は辛い!!次は息子の部屋かなぁ・・・

やっと涼しくなった夕方にウォーキング、空が綺麗で気持ち良いです♪
 
お地蔵様たちに疫病退散をお願いし、手を合わせました。

今日もZOOMで音読&読み語りをした小1の孫が、終わってから、
「もし出来たら…大丈夫だったらでいいんだけどね、おばあちゃんに家に来てもらって会いたいの。」
と、とても控え目に、でも心からこう言ってきたのには泣かせられました。
私だって、とってもとっても会いたいよ!
今日の感染者、東京は5人、埼玉は4人、もう少しの我慢、辛抱ね!!

吉田修一 著 『路(ルウ)』

2020-05-16 | 本の紹介
今、吉田修一 著 『路(ルウ)』(文春文庫)を読んでいます。
吉田修一の作品は、『悪人』『怒り』『横道世之介』『国宝』などかなり読んでいますが、
2012年に文藝春秋より単行本、 2015年に文春文庫より文庫本が出版されたこの作品はノーチェックでした!

この作品を読もうと思ったのは、これを原作にNHKでTVドラマ化されることを知ったから。
日台共同制作ドラマ「路(ルウ)~台湾エクスプレス~」(全3回)が、今夜スタートしました。
台湾新幹線の完成を目指して働きながら、
思い出の台湾人男性を捜し続ける主人公女性を波瑠さんが演じます。
ドラマは全3回なので半分くらい読んでおけば、と今日大急ぎ260ページ読みました。

かつて「麗しの島」と呼ばれた、美しい台湾の景色や活気ある街角の風景が出てくるのも楽しいです♪
台湾へは、9年前に大学生だった娘と旅行しましたが、とっても楽しかったのです!!
食べ物も、気候も、観光も、出会った人々も、素敵な思い出ばかりがいっぱいで、
あの日以来、すっかり台湾びいきになりました♪
あの時、もう台湾新幹線が走っていたのだと思うと、乗れば良かったと残念に思います。

長い期間をかけて、日本と台湾が紆余曲折の末、力を合わせて台湾新幹線が走りました。
この先、完成までのストーリーも、思い出の台湾人男性との関係も、とても楽しみです。

こういう作品はどんどん読めます。
なかなか進まないのが『源氏物語』、でも上巻がもう少しで読み終わりそうです!
光源氏やその時代の男性のあまりの節操のなさと超セクハラ発言の数々に、
読みながら怒り心頭で全く感情移入できませんが、それが時代の流行であったのですよね。
初めて文章で最後まで読み終わりそうです!!