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Welcome to Honichi Library Blog♪ 私立高校図書館ブログへようこそ! 司書教諭の私が、学校のこと、図書館のこと、本のこと、その他日常の生活・・・etc・・・ 気ままに綴っております。 お気軽にコメントくださいね。

新井紀子 著 『AIに負けない子どもを育てる』

2019-10-15 | 本の紹介
台風19号による被害がまだまだ報告され続けています。
東日本全体にこのような被害をもたらした台風を、私は今まで経験したことありません。
被害に遭われた多くの方々に、心よりお見舞い申し上げます。

本校脇を流れる利根川は広大な河川敷が広がっていますが、
堤防のかなり上の方の草まで泥水色になっていて、今日も通常よりとても水量が多いです。
今日聞いたところによると、避難所へ避難したと話している生徒もいました。

新井紀子 著『AIに負けない子どもを育てる』(東洋経済新報社)読了しました。
同じ作者の前作『AI vs. 教科書が読めない子どもたち』の続編・実践編で、
AIが苦手とする読解力を人間が身につけるにはどうしたらいいのか?が書かれています。

読解力の調査に使った「体験版リーディングスキルテスト(RST)」が収録されていましたので、
自分の読解力はどんなものか、と私もやってみました。
提示されている問題文は長くて数行で小学生から大人まで同じ問題ということなので、
簡単だろうと軽く考えていましたが、しっかり読むのにかなりてこずり、
全部で28問しかないのですが、とても時間がかかって疲れました。
結果はちょっと間違っている・・・後から見直すと少しの読み違えが原因なのです。
最後には「この問題文自体が読みにくくて悪文なのでは?」などと思ってしまいましたが、
そう主張する人も少なくない中、小学生で全問正解する子もいるらしい。

作者がこの本の中で提示している〝AI読み″という定義が興味深く、
「文章をバラバラのキーワードの群れで捉えようとする」読み方らしいです。
近ごろ人気の速読法などはこれですし、SNS上の文章はほぼ単語だけの場合もあり、
もはや言葉さえも面倒、理解しにくいというなら便利な動画サイトもあります。
その原因と対策は
・日本の子供は書く量が減っている。ノートを出来るだけ取るようにする。
・プリント・穴埋めワークシートの多用は、かえって生徒の学力を下げる。
授業を円滑にどの生徒にも、という先生たちの工夫と苦労のたまものがAI読みの原因?!
また、国語の教科書の内容が小説など文学作品メインに偏っており、
論理的文章を読んだり書いたりする内容が乏しいため、文章の正誤性を学ぶ機会がないとも書いています。

国語科の教員として思うところはありますが、語彙獲得に幼児期がとても大切とは思っています。
生活の中で使われる言葉が家庭によってとても差があることは、以前紹介した本でも書かれていました。
本書後半には、幼児期から小学校高学年まで、年齢に応じた読解力をつけるための方策が書かれています。
そして、大人も読解力をさらに伸ばすことが可能だそうで、
私もいつか有償版のRSTを受けてみようと思います!
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台風一過

2019-10-13 | いろいろ
昨日12日、台風19号は日本を縦断し、東日本各地に甚大な被害をもたらしました。
この地も10時ごろから午後5時ごろまで経験のない猛烈な雨がずっと降り続き、
一番降った24時間降雨量は475㎜にまでなりました!
画像はtenki.jpサイトの16:30の雨雲レーダー、埼玉県全域が真っ赤です。
 
午後になって2階から家の脇にある我が家の畑を見たところ、全面冠水していてビックリ!!
画像右端を流れている用水路から水があふれ出続けていたのです。
この用水路は家の東を流れる川に注いでいるので、その川がいっぱいということ?!
まさしくその時、川の決壊予想そして避難勧告がこの地区に出て、
1階は浸水するかも!と慌てて、生まれて初めていろいろなものを2階へ運び始めました。

食料品、お米、ミネラルウォーターの他にウォータージャグ2本、お湯ポット、カセットコンロ、
停電グッズ、チコちゃんグッズ、長靴、…etc…なんとか2日間は2階で暮らせるくらい。
夜、雨がやっと止んで水もひいてきたと思ったら、今度は猛烈な風、家が揺れるような時もあり、
「我が家、頑張れ!」と祈っていました。
  
日付が変わる頃やっと外が静かになり、朝は昨日が嘘のような台風一過の綺麗な空。
養生テープを貼った窓も無事でホッとしました。

でも、TVの映像を見たら、我が家など比べものにならないほどの惨状の各地、
関東だけに被害が、と思っていたら長野や新潟、東北各地にまで被害が及んでいて、
この台風がいかに強大であったか思い知らされました。
我が家は庭の木が一本倒れただけで被害はなかったのに、この1週間と昨日でぐったり疲れてしまいました。
大変な被害に遭われた方は、どれほどの喪失感と無力感、悲しみに襲われていらっしゃるか、
思いを馳せることしか出来ませんが、どうぞ少しずつ歩み始めてください。
今夜、歴史的な勝利でリーグ戦全勝をあげた日本ラグビーチーム、
試合後のインタビューで選手皆が、「台風で被害に遭われた方に少しでも元気を!」
とお話しされていて、本当に強くて優しい方々なのだなと感動しました。
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台風第19号(ハギビス HAGIBIS)

2019-10-11 | いろいろ
史上最強レベルの猛烈な台風19号(ハギビス)が日本に近づいています。
(画像はtenki.jpの11日12:45発表)
中心気圧925hPa、25m/s以上の暴風域が東に370km・西に280km、
日本の半分が丸々飲み込まれる感じで、天災にはあまり縁がない埼玉県も危険です!
お昼ごろ、本校のある市から避難準備が発令され、スマホが大音量で鳴った生徒も。

早くからこの台風がいかに危ないか多くの情報が出されていたので、
さすがに今回ばかりはしっかりと準備してきました。
停電に備えてのランタン、懐中電灯、モバイルバッテリー、ソーラーバッテリー類、
 
数日分の食料と水、カセットコンロとボンベ、冷蔵庫には正月前のように食品がいっぱい、
今夜、鍋いっぱいにカレーを作り、ご飯をたくさん炊いて準備完了です。
長靴・レインコートも用意したし、養生テープなるものも初めて買いました(最後の2個)!
「備えあれば患いなし」です。

今週初めから連日、仕事の行き帰りにスーパーやホームセンターで買い物をしてきましたが、
昨日あたりから水や懐中電灯、パンやパックご飯の棚は空っぽ!
台風15号による千葉の方々の惨状にショックを受け、皆、用心しているのでしょう。
増税前よりもずっとたくさん買い物をしました!
東日本大震災後の食料品・ガソリン不足、計画停電を思い出します。

我が家で一番心配なのは、家の周りに大きな木がたくさんあること。
樹齢100年以上のケヤキや、いつの間にか大きくなり過ぎた楓、メタセコイア、
そちら側に面しているのが1階・2階ともシャッターのない出窓なのです。
窓ガラス飛散防止フィルムは、残念ながらすでにどこも売り切れで、
部屋から貴重品を運び出し、養生テープで何とかしのいでそこにはいないことですね。
車のガソリンは満タンにしたので、
あとはしっかりと、瓦屋根付きシャッター付きの車庫にしまわなければ!

ライフラインに関わるお仕事の方々、大変でしょうがどうかよろしくお願いいたします!
備えたものすべて使わず、心配のすべてが杞憂に終わることを願っています。
近隣のスーパーやお店は、明日は臨時休業のところも出始めていて、
(こんな事態は生まれて初めての経験、尋常ではありませんね!)
電車も計画運休、働く人も含めてみんなが無理しないことが大切ですよね。
3連休に予定のあった人は困っているでしょうが(結婚式の方などはお気の毒!)、
出勤・登校の人の少ない休日で良かったのかな。
私も明日楽しみな予定があったのですが、残念ながらキャンセルしました。

学校のスクールバスは18時最終となり、生徒たちがなるべく早く帰るようにし、
明日12日、明後日13日のスクールバスは全方面運休となっています。
どうか台風が静かに通り過ぎますように。祈
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祝!吉野彰氏ノーベル化学賞受賞

2019-10-10 | いろいろ
昨日、スウェーデン王立科学アカデミーは2019年のノーベル化学賞を、
リチウムイオン電池を開発した吉野彰旭化成名誉フェローに贈ると発表しました。
素晴らしいです!!
リチウムイオン電池は、スマホやデジカメ、タブレットやパソコン、そして電気自動車、宇宙開発と、
現在の私たちの生活に欠かせないとても便利なものです。
電源コードから解放され、コードレス・ポータブルの利便性を叶えたのは、
長寿命で軽量小型、何度でも使える電池の革命=リチウムイオン電池のおかげです!

記者会見やインタビュー、TV番組でお話されているお姿は、笑顔がいっぱいで、説明もわかりやすく、
とても素敵なお人柄のようにお見受けしました♪
大阪出身、京都大学卒、卒業後は企業技術者として開発に努めていらっしゃいました。

吉野氏は記者会見で
「リチウムイオン電池は、IT革命というとんでもない大きな変革とともに生まれ育ってきた。
電気自動車への応用は環境問題に一つの解決策を提供する」と語っていらっしゃいました。
「化学への興味を持つ原点」となったのは10歳ころ担任の先生から紹介された運命の本、

『ロウソクの科学』ファラデー:著 三石巌:翻訳(角川文庫)

2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞した大隅良典氏も科学者を志すきっかけになったとお話されていました。
角川以外にも、岩波文庫、講談社文庫、からも異なる翻訳者で出版されていますが、現在すべて売り切れ、
ネットオークションサイトやフリマサイトでは3倍の価格で販売されています!
本校図書館には他のファラデーの本はありますが、残念ながらこの本は入れていませんでした。

そして今夜、2年分のノーベル文学賞が発表され、昨年の賞はポーランドの作家オルガ・トカルチュクさん、
今年の賞はオーストリアの作家ペーター・ハントケ氏に授与すると発表されました。
 
長年期待されている村上春樹氏や、新たに名前の上がっていた多和田葉子さんの受賞はありませんでした。
多和田さんは93年には『犬婿入り』で芥川賞を受賞、
2018年に『献灯使』でアメリカで最も権威のある文学賞『全米図書賞翻訳部門』を受賞するなど、
今、世界的に知名度が高まっています!
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学校見学会

2019-10-08 | 学校のこと
昨日は恒例のPTA学校見学会が行われました。
「楽しく美味しい見学会」です。

中学・高校在校生の保護者の方々がご来校になり、1時間目から4時間目までは授業・施設見学、
昼食券もお配りし、いつも生徒たちが利用している食堂で、
お好みのメニューをお召し上がりいただきました。

5.6時間目の響生の時間は、生徒の英語スピーチと講演会。
講演会は講師として常磐大学人間科学部心理学科教授の秋山邦久先生に、
「愛から伝わるメッセージ」と題してお話をしていただきました。
これから成長していく中で起こりうることを自分なりにどう捉え、行動していったらよいのか、
例を交えながら分かりやすくお話していただきました。

図書館にも保護者の方々がいらしてくださいました。
8階からの眺望を楽しんでいただいたり、図書館での生徒の様子をお話したり、
また、私が発行している図書館便り「LIBRARY NEWS」も紙でお配りしました。

高校生になるとなかなか親との接点を持ちにくくなりますが、
このような会に積極的に参加して下さると、家での会話の糸口になりますね。

このように2学期は行事もたくさん!
今週金曜日は今までの「スポーツ大会」から「体育祭」にバージョンアップしたイベントが!
保護者の見学もOKですのでこちらも準備していますが、気がかりなのが台風19号の動き!
猛烈な台風が関東直撃でしょうか?!
13日(日)には本庄市民文化会館にて、
本庄第一中学校・高等学校吹奏楽部「第26回 定期演奏会」が開催されます。
体育祭は雨天の場合は翌週18日に延期ですが、演奏会はそうはいきません。
どうか台風の進路がそれるか、小さくなりますように!祈

※追記 11日(金)に予定されていた体育祭は来週(金)18日に延期となりました。
11日は通常授業です。
※追記2 13日に予定されていた吹奏楽部の演奏会は、11月23日(土)に延期となりました。
良かったですね!!
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法事

2019-10-06 | いろいろ
昨日は、8月に亡くなった亡き母の四十九日法要でした。
父、私たち姉妹と配偶者、それぞれの子どもたちとその配偶者(母の孫)、その子どもたち(母の曽孫)、
近くに住む母の妹夫妻、と、合わせて大人13名、子ども3人が集まりました。

実家近くの菩提寺で法要。
お寺の本堂は、京都の寺社建築を専門とする宮大工さんたちの手によるものだそうで、
太い柱の立派さや欄間や天井の造形の素晴らしさに見とれました。
 
そして寺内の墓地に新しく建てた墓に納骨しました。
両親がもう5年も前に二人で相談しながらこのお墓を建てていて、
故郷の山の稜線と麓の桜の絵が刻まれ、家名ではなく「想」という一文字を入れています。
明るくスッキリとした佇まいで、読経の中、九谷焼の骨壺に入った母の遺骨がお墓に入り、
大好きだった家族たちに見守られながら、亡き母は仏さまになりました。

その後、皆でお斎の会場へ移動し食事会をしました。
若者が多いので、評判の黒豚とんかつのお店でコース料理をいただきながらおしゃべりが弾み、
昨日運動会だった3歳5歳のおチビは優しいみんなに心を許し、徐々にパワーアップ!
実家へみんなが集まり、若い甥っ子が面倒見よく可愛がってくれて「帰りたくない!」と大騒ぎ、
なだめすかしてやっと、しぶしぶパパママと電車に乗って帰って行きました。
みんなの笑顔あふれたこの法要に、亡き母も喜んで微笑みを浮かべているでしょう。

この1か月あまり、何とはなしに心ここにあらずのような気持が続いていましたが、
家族や親しい方々が、陰に陽に様々な形で私を支えて元気づけて下さり、徐々にいつもの調子を取り戻しています。
そして今日、家族親族が各地から集まってくれて無事に四十九日法要が終わり、ひと段落ついた気持ちです。
直後は心配だった父も、「これでひと段落、安心した。」と言っていてホッとしました。
心より皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。
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運動会

2019-10-05 | いろいろ
30℃を越す真夏のような暑さだった今日、都内に住むおチビたちの運動会へ行ってきました。
昨年に引き続き見に行くのは2回目、上の孫が年長さんなので出番が多く楽しみでした。

区で一番大きな保育園なので、220人の園児がいます!
それで、朝8:30から10:00までが2歳児3歳児年少さんの部、3歳のチビ姫が登場です。
お気に召さないことがあったようで、とても音楽と共に踊る気分ではなかったようです…。

10時からは年中さん・年長さん(合わせて80名!)の本格的運動会!
保護者席は一度全員が撤退して、その場でまた並び直して好きな席に座るというシステム。
開会式、準備体操、で始まり本格的です。
孫は1つおきに出番があり、障害物走、保護者のダンス玉入れ、玉入れ、全員リレー、
よさこいソーラン、そして最後にパラバルーンと、秋の日差しの中生き生きと走り、踊り、笑っていました。
 
先日の敬老会で一緒に遊んだ子どもたちが「○○くんのおばあちゃ~ん!」と寄って来てくれました♪
年長さんは全員が一つの係りを務め、孫は玉入れの玉を投げ上げる係でした。

この園は、園の方針で先生のことを子どもたちは名字で「○○さん」と呼びます。
また、常々園長先生が言われていることですが「行事は子どもたちのためのもの」だそうで、
派手な鼓笛隊やマスゲームはありませんが、どの子ども本当に楽しそうに躍動していました。
また、年長さんみんなが係を担当して運動会を進め、先生たちは補助にまわっているように見え、
先生たちの動き(用具やトラックラインの入れ替えなど)の機敏なことに驚かされました!
良い保育園に入れて良かったです♪

終わってからみんなで一緒にランチした際に、たまたまスマホで赤ちゃんの頃の写真を一緒に見、
本当に大きく健やかに成長したと、心がじんわりしました。
孫たちはハードなスケジュールで、午後からはなんと二人ともスイミングへ行きました!!
家族みんな忙しく、良く頑張ってる!
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百田尚樹 著 『夏の騎士』

2019-10-04 | 本の紹介
久しく本の紹介をしておりませんでした!

私の9月の読書は以下の6冊でした。

『猫のエルは』 町田康 講談社
『モンスター』 百田尚樹  幻冬舎文庫
『百の夜は跳ねて』 古市憲寿 新潮社
『希望の糸』 東野圭吾 講談社
『ウナノハテノガタ』 大森兄弟 中央公論新社
『夏の騎士』 百田尚樹 新潮社

偶然にも百田直樹氏の作品を2冊読みましたが、どちらも面白かったです♪
今日紹介するのは、是非、中学生高校生に読んでもらいたい『夏の騎士』。
百田氏の大ヒットとなった『永遠のゼロ』『海賊とよばれた男』の後は、
今一つ思想色が強くて読む気になる本がなかったのですが、この『夏の騎士』は良かったです!

あの夏、僕は人生で最も大切な「勇気」を手に入れた。
新たなる感動を呼び起こす百田版「スタンド・バイ・ミー」、約3年ぶり、待望の長編小説。

というキャッチフレーズです。
誰もがほろ苦く甘酸っぱい思い出を持つ少年時代、
その時代特有の、挫折、諦め、憧れ、挑戦、高揚といった細やかな心情が描き出されています。
少年たちの狭い世界の中で、「勇気」を持ち挑戦していったことで自分が変わっていき、
その記憶がその後の人生を支えてくれる思い出として心に残る。
こんな自分を支えてくれた友だち(決して優秀でもリーダーでもない)がそばにいてくれた心強さ。
「人はみな勇気の種を持っている」という言葉を、子どもたちに贈りたいです。
かけがえのない子ども時代に、何を大切にして過ごしていくのか、
毎日を精一杯過ごしている子どもたちにエールを送りたくなる作品でした。
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図書館だより 「Library News 10月号」

2019-10-01 | 司書室より
連日30℃前後の暑い日が続きますが、校地内に銀杏やドングリが落ち始め秋を感じます。
学校は年度で1年間が成り立っているので、10月の声を聞くと「今年度もあと半年」と思います。
図書館だより「Library News 10月号」を発行しました。
こちらです。Google版 Yahoo版

今月号の特集は「作家の命日『文学忌』を知ろう」です。
先月はお彼岸、今月はハロウィーン、ということで故人に思いを馳せる季節でもありますね。
そこで、作家たちの命日に付けられた「文学忌」を取り上げてみました。
有名なところでは梶井基次郎の「檸檬忌」、太宰治の「桜桃忌」、芥川龍之介の「河童忌」
他に、「アンドロメダ忌」や「憂国忌」「蝸牛忌」などあります。
名の由来は本人の名前、作品名、好きな花、描いた画題、等様々ですが、
残されたファンや関係者が名付け、命日にその業績を偲ぶ会や講演会など開きます。
作家以外の著名人の忌日名はあまり聞かないので、文学会独自のものなのでしょうか。
生誕日ではなく命日、作家はその亡くなり方も衝撃的である場合が多いので、
その日を重要視するのは仏教の影響か日本人ならではの心情でしょうか。

今月の作家は、今年生誕110年を迎えた太宰治を取り上げました。
折しも、私は公開中の映画「人間失格」を観たところです。

太宰の著作は長い間読み継がれ、人となりがメディアで繰り返し取り上げられ、
今回の映画で私はつくづく「太宰って本当にダメ男だけれど憎めない」と思ってしまいました。
実家は裕福なお坊ちゃま、東大仏文科に入学する頭脳の持ち主で、見た目も姿も格好良く、
人と楽しむことが大好きで、女性にはマメで優しいけれどもとんでもない女たらしなのです。
でも、どの女性にも「君のことが一番好きだった。」と言って信じさせる魅力があり、
身内にいたら困りものですが、太宰の魅力を小栗旬が美しくとても素敵に演じていました。
監督が蜷川実花さんなので華やかで美しい映像美、
ただ、文学性や作家の精神性などを求める方には満足出来ないかもしれません…。
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