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池井戸潤 著 『アキラとあきら』

2017-10-11 | 本の紹介
池井戸潤 著 『アキラとあきら』(徳間文庫)読了しました。
ベストセラー作家・池井戸潤の青春巨篇がいきなり文庫で登場、早くも50万部突破です。

あらすじは・・・
大企業の御曹司・階堂彬(かいどうあきら)、零細工場の息子・山崎瑛(あきら)、
生まれも育ちも違うふたりは、互いに宿命を背負い、自らの運命に抗って生きていきます。
やがてふたりが出会い、それぞれの人生が交差したとき、かつてない過酷な試練が降りかかり、
逆境に立ち向かうふたりのアキラの、人生を賭した戦いの行く末は――。

文庫本で720ページの長編ですが、面白い展開にあっという間に読了しました。
読み始めた時は、御曹司の彬がきっと嫌な奴に成長して社長となり、
そこに努力でのし上がった瑛が関わってやっつける!と思っていましたが、
やや違う展開に良い意味で期待を裏切られました。
また、池井戸潤さんの作品には必ず登場するのが嫌なバンカー(銀行員)ですが、
今回のバンカーは悪者ばかりではなく会社が生き延びるための素晴らしい提案をするのです!!
これもまた、(私の身内のことを考えると)読んでいて嬉しかったです♪
端から見たら金銭的に羨ましく思う会社経営者ですが、
トップ企業といえども、ほんの少しずつの綻びであっという間に会社が傾くということに、
仕事の厳しさや背負っているものの大きさ重さを感じました。
兄弟や親戚であるがゆえの嫉妬や軋轢が複雑に絡み合う人間関係も読みどころです。
池井戸氏の作品は結末が「勧善懲悪」で、スッキリ、拍手喝采です!

WOWOWプライムで「連続ドラマW アキラとあきら」としてドラマ化されたようで、
主演の二人は向井理さん(彬役)と斎藤工さん(瑛役)だったそうです。
地上波でやって欲しかった・・・。

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