チコがいなくなってすっかり参っていた私でしたが、
先週末、以前から友人と約束していた穐吉敏子(あきよしとしこ)さんのジャズコンサートに出掛けました。
家にいるとチコのことをあれこれ思い出して考えてしまい、辛すぎたこともあります。
穐吉さんは1929年(昭和4年)生まれの83歳、
ニューヨーク在住の日本人ジャズピアニスト、現役でご活躍中です。
戦後、26歳で単身アメリカへ渡り、バークリー音楽大学で日本人初の奨学生として学び、
日本人ジャズピアニストの草分けとして数々の栄冠を獲得されました。
ステージに現れた穐吉さんはスラッとして美しい立ち姿、
ピアノに向かうと楽しそうに、そして力強く音楽を奏でます。
曲の合間のおしゃべりも楽しく、あっという間の2時間でした。
ホールでお知り合いにバッタリ!
穐吉さんと同年代の方で「若い頃からの憧れの方の演奏がこんな近くで破格の値段で聴けるなんて!!」
と感動していらっしゃいました。
最近、元気な女性の活躍が眩しいです。
(こう目に付くのは、未だにチコが見つからず自分に元気がないからなのか。。。)
先日、TVで初めて知った女性カメラマンの笹本恒子さん。
1914年生まれの97歳!!大正3年ですよ。
笹本恒子 『好奇心ガール、いま97歳』
戦前、女性報道写真家第1号となり活躍するも、
戦後、いろいろあって活動を休止します。
しかし、1985年に71歳で(!)国内を代表する著名な女性有名人を集めた写真展「昭和史を彩った人たち」で
再び写真家として復帰します。
2001年には、第16回ダイヤモンドレディー賞受賞、
2011年には吉川英治文化賞を受賞し、現在、現役カメラマンとして活躍していらっしゃいます。
そのTVドキュメンタリーに登場する笹本さんは、
お洒落で、歩き方も颯爽として、お肉とワインをたくさん召し上がり、笑顔の素敵な女性で見とれてしまいました。
「才能がないなんて言ってないで、何でもお勉強してみましょうよ。」
「とにかく、日本人は自分の年齢も、他人の年齢も気にしすぎです。そして、年齢で枠をはめ、行動を規制してしまう。」
そしてもうお一人、作家の皆川博子さんです。
1929年(昭和4年)生まれの83歳、
先月、著作本『開かせていただき光栄です』で第12回本格ミステリ大賞を受賞されました。
作品の舞台は18世紀の英国、
解剖室、手足のない死体、墓あばき……なとというグロテスクな言葉が飛び交います。
それが皆川さんの手にかかれば幻想的で耽美(たんび)なミステリーになる(そうです)。
失礼ながらまだ読んでいないのに紹介してしまいましたが、いつか読みたいです。
それと1986年直木賞受賞の『恋紅』も。
こんな女性たち、格好良くて憧れます♪