この週末、連日30℃を越す暑さで、まだ5月なのにいきなり夏が来たようです。
部屋のしつらいを、ホットカーペットからい草ラグへ、ファンヒーターから扇風機へ、クッションも夏用へと、
昨日一気に模様替えしました。
東京国立博物館で開催されている展覧会「茶の湯展」へ茶道を嗜んでいる友人と行ってきました。
これだけの名品が揃うのは、昭和55年に開催された名家秘蔵の茶道具を日本の美術としてとりあげた初めての展覧会
「茶の美術」展以来で、実に37年ぶりだそうです。
かつて名だたる武将や茶人に愛され、時代を超えて人々の心をとらえ、
各時代を象徴する中国、朝鮮、日本と異なる地で焼かれた第一級の名品が一堂にそろうことはめったになく、
奇跡の開催!
出品される約260件のうち、3分の1強が国宝や重要文化財指定の品で、
所蔵が美術館・博物館だけではなく、表千家・裏千家をはじめ多くの茶道の家元や、個人からというのもスゴイこと。
国宝・重要文化財指定の陶磁器を追いかけている私にとってはすでに見たものも多いのですが、
それら名品が同じ場所で一度に見られるせっかくの機会なので、行って来ました。
友人とランチしてから展覧会へ、思っていたより空いているなぁ、と思ったら、
超有名な品は、期間限定展示のため展示が終わってしまっているものが多かったようです。
著名なものはすでに各地でほとんど見ていたので、今回はお初で見たかった
重要文化財 「青磁輪花茶碗 銘 馬蝗絆」 中国・龍泉窯 南宋時代・13世紀 東京国立博物館蔵
重要文化財 「唐物茄子茶入 銘 富士茄子」 南宋~元時代 前田育徳会所蔵
が見られました!
茶の湯の世界を構築する、掛物、花入、香合、茶碗、茶入、茶壷、茶杓、水指、釜、などが年代順に展示され、
室町時代から近代まで、茶の湯を通して人々が愛した美術の変遷を、選び抜かれた品々で楽しめます。
通史で茶の湯をたどる展覧会はあまり他にはなく、茶の湯の歴史や変遷を学ぶのにももってこいの展覧会でした。
「茶道検定」を受ける前にこの展覧会があったら、きっとすごく勉強になったと思います。
古田織部の美意識が凝縮した重要文化財の茶室「燕庵(えんなん)」を原寸大で復元したものも展示されていました。
若い世代の方も結構多く、戦国時代の武将の刀の愛好家いわゆる「刀剣女子」や、戦国武将のゲームファンかもしれません。
茶道に関わる方ばかりではなく、広く日本文化を歴史を愛し、その美を楽しむ方々でいっぱいでした。
私たちも名品を見ながらついついひそひそ声で話が弾み、茶道の話をしながらとても楽しめる展覧会でした♪
今回は、展覧会の混雑を避けてランチが先になりました。
上野精養軒の中の、フレンチレストランで公園の緑を見ながらおしゃべりの弾む楽しいランチ♪
・アミューズ ブーシュ ・コーンポタージュスープ
・宮崎県産黒豚のロースト ハニーマスタードソース ・本日の盛り合わせデザート ・コーヒー
誕生日のお祝いを、またしていただきました♪