「The Hankyoreh」 2024-09-11 10:00
■KBS記者91%「報道は不公正」…現体制への不満高まる=韓国
KBS記者協会のアンケート調査結果、10日に内部で公開
「報道本部の幹部が偏向的」との回答、2年間で急増
次期社長選任に関する案件、11日に理事会に上程
【写真】韓国放送(KBS)のパク・ミン社長が昨年11月7日、社長候補の立場で国会科学技術情報放送通信委員会で開かれた人事聴聞会で答えている=キム・ギョンホ先任記者//ハンギョレ新聞社
韓国放送(KBS)記者協会が所属記者を対象に実施したアンケート調査の結果、回答者の10人中9人以上が自社の報道は不公正だと答えたことがわかった。9日に公開された全国言論労働組合(言論労組)のアンケート調査で、組合員の大多数がパク・ミン社長を信任していないとする結果が出たのに続き、「パク・ミン体制のKBS」に対する内部構成員の不信と不満が高まっている状況にあることが読み取れる。こうしたなか、KBS理事会は11日に理事会を開き、次期社長選任に関する案件を議決する予定だ。
KBS記者協会は10日、所属記者469人を対象に8月26日から9月1日まで実施したモバイルアンケート調査の結果を公開した。アンケートは「組織文化」「ニュース」「懸案」「要人」「その他」の5部門にわたり26の質問で構成され、302人が参加(参加率64.4%)した。
まずニュース部門では、回答者の91%が「KBSの報道は公正か」との質問に「いいえ」と答えた。特に、KBSの期別では、45~50期の「若手グループ」で否定的な回答(98%)が最も高かった。他社との競争力を維持しているかとの質問にも、90%が「いいえ」という否定的な回答をした。
組織文化部門では、報道本部の構成員の相互信頼度が大幅に低下したという結果になった。「互いに信頼し合っているか」を尋ねた質問には、回答者の81%が「いいえ」と答え、報道本部幹部の政治的偏向があるかを尋ねた質問については「偏向している」という回答が92%を超えた。この結果は、パク・ミン社長就任前の2年前の同じ調査と比較すると、36ポイント高い数字だ。偏向的だという回答も45~50期のグループが96%で最も高かった。
これに先立ち、言論労組KBS本部が9日に公開した「パク・ミン社長就任300日緊急信任投票」では、全回答者の98.7%がパク・ミン社長を不信任としたことが明らかになっている。4日から9日まで組合員2028人を対象に実施した投票で、参加者1675人(投票率82.5%)のうち1654人が「不信任」と答えた反面、「信任」の回答は21人にすぎなかった。「パク・ミン社長再任に同意するか」という質問には、「全く同意しない」が93.7%、「あまり同意しない」が5.3%で、組合員の大半がパク社長の再任に反対する結果になった。
こうしたなか、KBS理事会は11日、「第27代社長任命推薦のための特別委員会構成に関する件」を臨時理事会の案件に上げるなど、次期社長選任のための具体的な準備に乗りだした。現在のKBS理事会は、放送通信委員会が推薦して尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が任命した与党寄りの多数派理事7人と、後任者が決まらず職務を継続している既存の野党寄りの少数派理事4人で構成されている。ただし、新任の理事の選任について、放送通信委員会による「拙速審査」で波紋が広がり、選任取消訴訟と執行停止申立てが提起されている状況だ。
チェ・ソンジン記者、パク・ガンス記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-09-10 20:32
「The Hankyoreh」 2024-08-16 09:12
韓国KBS、光復節に「君が代」流れる公演放送で非難殺到…公式謝罪
日本が舞台のオペラの放送に請願殺到
KBS「制作スタッフのミス…真相調査する」
【写真】オペラ「蝶々夫人」のワンシーン=KBS放送画面より//ハンギョレ新聞社
韓国放送(KBS)が、オペラ「蝶々夫人」の光復節での放送について公式に謝罪し、追加放送の中止を決めた。
KBSは15日に公式声明を発表し、「7月末に放送予定だったが、五輪中継で延期され、光復節の日の未明に放送されることになった。放送内容に問題がないか、時期的に適切かどうかを正確に確認・検討できなかった制作スタッフのミスであり、意味深い光復節に騒動を起こしたことについて、改めて深くお詫び申し上げる」とした。さらに、「今後、こうしたことが再び発生しないよう、放送された経緯を真相調査し、適切な責任を問うなど、制作によりいっそう注意を傾ける」とし、「放送予定だった『蝶々夫人第2部』は別の公演に変更することを決めた」と説明した。
この日深夜12時、KBS第1テレビ(KBS1)の「KBS中継席」は、6月にソウルの公演施設「芸術の殿堂」で公演されたプッチーニのオペラ「蝶々夫人」を録画放送した。16日の午前12時20分には第2部の放送が予定されていた。放送後に視聴者から、あえて光復節に着物や「君が代」が出てくる日本を舞台にしたオペラを放送する必要があるのかとの非難が相次ぎ、物議を醸した。さらに、KBSの視聴者請願に「光復節に着物の放送とは、本当に正常ではありません」と題する請願が投稿され、この日午前の時点で6700人が請願に同意した。30日間で1000人の同意を得た請願にはKBSが公式に返答しなければならない。
【写真】KBSの放送で背景画面に映し出された左右反転した太極旗=SNSより//ハンギョレ新聞社
一方。この日KBSは放送中に反転した太極旗のグラフィックを使用し、物議を醸した。同日午前9時55分、KBS第1テレビ(KBS1)の天気予報で、左右反転した太極旗のグラフィックが背景の画面に映しだされた。放送を見ると、中央の太極模様の周辺の乾坤坎離(四隅の三行線の模様)の位置が反対になっていることが確認できる。XなどのSNS上では「太極旗すら逆に放送するKBS、どうかしている」などの非難の世論が出ている。
これについてKBSはこの日、公式声明を通じて「太極旗の左右が反転するミスがあった」とし、「心よりお詫びいたします。今後、このような問題が繰り返されないよう、細心の注意を払い、制作に最善を尽くします」と謝罪した。
イ・ジョングク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力:2024-08-15 19:03
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