http://japan.hani.co.kr/arti/politics/31796.html
「The Hankyoreh」 2018-10-07 21:42
■南北が慰安婦など日本戦争被害国際大会を開催
イ・ファヨン京畿平和副知事、南北合意…翌月中旬に開催へ
玉流館の京畿道誘致も推進…イ・ジェミョン知事の訪北は年内に
【写真】イ・ファヨン京畿道平和副知事が7日、京畿道庁のブリーフィングルームで訪北結果を説明している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社
太平洋戦争当時、日本の戦争犯罪被害をこうむった南北と東アジア国家の代表が参加する国際学術会議が、来月京畿道で開かれる。北朝鮮の代表的な冷麺料理店の玉流館(オクリュクァン)の京畿道支店設置も推進される。
10・4首脳宣言11周年記念式に参加するために4~6日北朝鮮の平壌を訪問し帰ってきたイ・ファヨン京畿道平和副知事は7日、記者会見を行い「アジア・太平洋の平和繁栄のための国際大会」開催など、6個の交流協力事業を推進することで北側と合意したと明らかにした。京畿道と北朝鮮側高位関係者が合意した「アジア・太平洋の平和繁栄のための国際大会」は、京畿道で来月15日頃に開く予定であり、場所は高陽(コヤン)キンテックスが有力だ。この行事には南北の専門家と「慰安婦」被害者など戦争犯罪の被害者をはじめ中国、ミャンマー、フィリピンなど東アジアの戦争被害当事国の関係者が参加し、日本の鳩山由紀夫元首相を招請する方案も検討されている。イ副知事は「今回確定した学術大会は、南側が主催し北側が参加する初の学術大会になるだろう」としながら「北側から高位級関係者が来ると期待する」と話した。
【写真】イ・ファヨン京畿道平和副知事が7日、京畿道庁のブリーフィングルームで訪北結果を説明している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社
イ副知事の訪北期間に玉流館の南側支店を設置する方案も論議された。イ副知事は「玉流館の誘致は、今回の訪北期間に即席で話したのではなく、就任以後中国で北側高位関係者と数回会って議論してきた問題」と紹介した。同時に「単純な支店水準ではないだけに、現地の人と現地の食材料が来なければならず、宿泊の問題もある。北側が考える最高の立地は京畿道」だとして「玉流館韓国1号店」の誘致に強い意志を示した。ただし、大規模な現金投資が必要なだけに、対北朝鮮経済制裁対象に含まれることがあり、今のところは“協議”の水準で進めているとイ副知事は付け加えた。
京畿道はこれと共に、黄海道地域の一つの農場を農林複合型(スマートファーム)示範農場に指定して施設を改善し京畿道が2007年に作ったがその後に交流が途絶えた開豊(ケプン)養苗場も復元事業を進めることにした。これらの事業が再開されれば、2010年5・24措置以後に中断された南北交流協力事業が8年ぶりに再開されるわけだ。
この他に、国際プロボクシング大会南北単一チーム構成と開城(ケソン)-坡州(パジュ)平和マラソン大会など、体育・文化・観光での相互協力▽MERS・鳥インフルエンザなど超国家伝染病と結核および駆虫予防事業などの保健衛生防疫事業▽障碍者団体との協力事業も推進される。
イ平和副知事は、これら6個の合意事項の具体的実践方案と個別的事案に対する書面合意などのため、イ・ジェミョン京畿道知事と京畿道基礎自治団体長、京畿道議会などが年内に北朝鮮を訪問することも推進されていると明らかにした。イ平和副知事は「今回の合意は、地方自治体次元で南北交流協力事業を画期的に増進し、ひいては朝鮮半島の平和と繁栄に寄与するという点で大変重要な成果と自負する」と話した。
ホン・ヨンドク記者
http://www.hani.co.kr/arti/society/area/864759.html
韓国語原文入力:2018-10-07 17:51
https://japanese.joins.com/article/962/245962.html?servcode=400§code=420&cloc=jp|main|top_news
「中央日報日本語版」 2018年10月11日13時08分
■日本右翼の攻撃を受けて慰安婦問題を掘り下げた日系米国人監督
【写真】キュメンタリー『日本軍慰安婦問題の主戦場』。釜山(プサン)映画祭での3回の上映のうち12日の最後の上映が残っている。(写真=釜山国際映画祭)
「ほとんどの日本人は旧日本軍慰安婦問題がよいことでないことを知っているが、これ以上謝罪は必要ないと考えている。『慰安所は合法的だったし、すでに謝罪をした』という政府の言葉を信じているからだ。韓国と日本がまた和解するには歴史に関する正しい教育と理解がカギになる。これを土台に日本政府は心から謝罪しなければいけない」。
今年の第23回釜山(プサン)国際映画祭でドキュメンタリー『日本軍慰安婦問題の主戦場』を公開した日系米国人監督ミキネ・デザキ(Mikine Dezaki)氏(35)の言葉だ。デザキ氏の最初の作品となるこのドキュメンタリーは、慰安婦被害者とその支持団体・学者だけでなく、慰安婦の存在を否定する日本自民党、極右女性団体なでしこアクション、親日派米国人トニー・モラノ氏などの深層インタビューを含んでいる点が目を引く。
ドキュメンタリーに登場した日本の右翼は被害女性の不正確な陳述を攻撃しながら「慰安婦はいたが『性的奴隷』ではない。本人は望まなかったかもしれないが、親の借金を返すために働いたのだから韓国内の家父長制度が問題だ。米国などの慰安婦少女像設置には中国の力が働いた」と繰り返し主張する。人権問題でなく国家間の対立に向かわせるこうした盲目的で矛盾した論理は、逆説的にその底意を疑わせる。
デザキ氏が慰安婦問題に注目し始めたのは、彼自身がこうした国粋主義者から攻撃を受けたのがきっかけになった。釜山で会ったデザキ氏は「米フロリダでアジア系移民者として人種差別と向き合いながら育った」とし「2007年から5年間、交換教育プログラム講師として日本で働く間、在日韓国人などに対する差別を見て他人事のようでなかった。日本国内では人種差別に関する認識や議論が足りないと考え、ユーチューブでそのような話をしたところ、意外にも激しい攻撃を受けた」と述べた。デザキ氏は「日本国内の人種差別(Racism in Japan)」と題した映像によって日本国粋主義勢力に個人情報が暴かれ、悪質な書き込みに苦しめられた。米日刊紙ワシントンポストがこれを報道し、映像の照会数は90万回に迫った。
その後1年間はタイで僧侶として過ごし、日本に戻って大学院で国際関係学を専攻することになったデザキ氏は、自分のように右翼勢力から攻撃を受けた人たちに視線を向けた。代表的な事例が慰安婦証言を初めて報道した植村隆元朝日新聞記者だった。デザキ氏は「日本の右翼はなぜ慰安婦問題を伏せようとするのか気になって調べてみると、日本と韓国のメディアが相反する見方をしていた」とし「実際にどんなことがあったのかを発見しようと30人ほどにインタビューをした」と話した。「当初、日本の右翼が正しいかもしれないと思ったが、他の学者や歴史家に会って人道主義的な観点に目を向けるようになった」とし「先入観なく取材するというのは容易でなかったし、編集も難しかったが、わずか数人の観客でも私がたどった過程によって考えが変わることを望んでこのドキュメンタリーを制作した」と語った。
デザキ氏は慰安婦問題に関する安倍政権の国粋主義フレームの背後に日本会議(天皇制復活と靖国神社参拝を促す最大極右団体)との政治的癒着があると指摘した。また米国が中国の膨張を牽制するために北東アジア最前線友好国の韓国と日本の拙速和解に圧力を加えてきたと主張した。一方では慰安婦が20万人という韓国側の数値が誇張されている可能性を提示し、「誤った数値は日本の右翼に攻撃の口実を与えかねない。慰安婦問題に関して建設的な対話をするには韓国・日本ともに自国中心のフレームから抜け出さなければいけない」と主張した。
ドキュメンタリーには「私たちの子孫のことを考えて私たちは正しい歴史を教え、正しい教育をしなければいけない」という慰安婦被害者の李容洙 (イ・ヨンス)さんの言葉が引用される。これはそのまま韓国にも適用される。デザキ氏は7日、今回の映画祭に『記憶の戦争』を出品したイ・キル・ボラ監督と公開対談をした。『記憶の戦争』はベトナム戦争当時の韓国軍の良民虐殺を扱ったドキュメンタリーだ。デザキ氏は「韓国の人たちが見なければいけない映画」とし「攻撃を受けることを知りながらも自国の過ちと向き合うイ・キル・ボラ監督は非常に勇敢だと思う」と述べた。デザキ氏は自分のドキュメンタリーでも、ベトナム戦争当時に韓国軍も慰安所を運営してベトナム女性を強奪したとし、これは日本軍が韓国軍に残した悪い残滓だったと指摘した。
釜山映画祭のホ・ギョン・プログラマーは今回のドキュメンタリーについて「制作の過程で日本の右翼の脅迫を受けながら監督が命がけで作った作品」と語った。これに関しデザキ氏は「社会や人に貢献できる職業を持ちたくて医師になる準備していたが、タイに行って僧侶として過ごし、瞑想を勉強することになった」とし「死に関する瞑想に集中し、人生の質は人生の長さと関係がないことを悟った。命をかけてもやるべきことはやらなければいけないと決心した。この映画をより多くの日本の人たちに見せるためにユーチューブに公開することも考えている」と伝えた。
デザキ氏は次の作品のテーマとして日本国内の性暴力被害、難民問題などを考えている。「慰安婦について調査する過程で日本国内で男性による性犯罪がいかに多く隠されているかを知った」とし「韓国は『#MeToo(ミートゥー)運動』で性戦争が起きているが、日本は不幸にも依然として被害者が話しにくいようだ。現職男性記者の性暴力を告発した伊藤詩織氏の勇気は社会に大きな波紋を起こすものだが、拡大せずに止まってしまった」と述べた。また「隠蔽された権力関係では弱者が常に苦痛を受ける」とし「大衆がこうした事案にもっと関心を持って話せるようにすることが重要だ。対話を始めるには少なくとも知らなければいけない」と強調した。
「The Hankyoreh」 2018-10-07 21:42
■南北が慰安婦など日本戦争被害国際大会を開催
イ・ファヨン京畿平和副知事、南北合意…翌月中旬に開催へ
玉流館の京畿道誘致も推進…イ・ジェミョン知事の訪北は年内に
【写真】イ・ファヨン京畿道平和副知事が7日、京畿道庁のブリーフィングルームで訪北結果を説明している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社
太平洋戦争当時、日本の戦争犯罪被害をこうむった南北と東アジア国家の代表が参加する国際学術会議が、来月京畿道で開かれる。北朝鮮の代表的な冷麺料理店の玉流館(オクリュクァン)の京畿道支店設置も推進される。
10・4首脳宣言11周年記念式に参加するために4~6日北朝鮮の平壌を訪問し帰ってきたイ・ファヨン京畿道平和副知事は7日、記者会見を行い「アジア・太平洋の平和繁栄のための国際大会」開催など、6個の交流協力事業を推進することで北側と合意したと明らかにした。京畿道と北朝鮮側高位関係者が合意した「アジア・太平洋の平和繁栄のための国際大会」は、京畿道で来月15日頃に開く予定であり、場所は高陽(コヤン)キンテックスが有力だ。この行事には南北の専門家と「慰安婦」被害者など戦争犯罪の被害者をはじめ中国、ミャンマー、フィリピンなど東アジアの戦争被害当事国の関係者が参加し、日本の鳩山由紀夫元首相を招請する方案も検討されている。イ副知事は「今回確定した学術大会は、南側が主催し北側が参加する初の学術大会になるだろう」としながら「北側から高位級関係者が来ると期待する」と話した。
【写真】イ・ファヨン京畿道平和副知事が7日、京畿道庁のブリーフィングルームで訪北結果を説明している=京畿道提供//ハンギョレ新聞社
イ副知事の訪北期間に玉流館の南側支店を設置する方案も論議された。イ副知事は「玉流館の誘致は、今回の訪北期間に即席で話したのではなく、就任以後中国で北側高位関係者と数回会って議論してきた問題」と紹介した。同時に「単純な支店水準ではないだけに、現地の人と現地の食材料が来なければならず、宿泊の問題もある。北側が考える最高の立地は京畿道」だとして「玉流館韓国1号店」の誘致に強い意志を示した。ただし、大規模な現金投資が必要なだけに、対北朝鮮経済制裁対象に含まれることがあり、今のところは“協議”の水準で進めているとイ副知事は付け加えた。
京畿道はこれと共に、黄海道地域の一つの農場を農林複合型(スマートファーム)示範農場に指定して施設を改善し京畿道が2007年に作ったがその後に交流が途絶えた開豊(ケプン)養苗場も復元事業を進めることにした。これらの事業が再開されれば、2010年5・24措置以後に中断された南北交流協力事業が8年ぶりに再開されるわけだ。
この他に、国際プロボクシング大会南北単一チーム構成と開城(ケソン)-坡州(パジュ)平和マラソン大会など、体育・文化・観光での相互協力▽MERS・鳥インフルエンザなど超国家伝染病と結核および駆虫予防事業などの保健衛生防疫事業▽障碍者団体との協力事業も推進される。
イ平和副知事は、これら6個の合意事項の具体的実践方案と個別的事案に対する書面合意などのため、イ・ジェミョン京畿道知事と京畿道基礎自治団体長、京畿道議会などが年内に北朝鮮を訪問することも推進されていると明らかにした。イ平和副知事は「今回の合意は、地方自治体次元で南北交流協力事業を画期的に増進し、ひいては朝鮮半島の平和と繁栄に寄与するという点で大変重要な成果と自負する」と話した。
ホン・ヨンドク記者
http://www.hani.co.kr/arti/society/area/864759.html
韓国語原文入力:2018-10-07 17:51
https://japanese.joins.com/article/962/245962.html?servcode=400§code=420&cloc=jp|main|top_news
「中央日報日本語版」 2018年10月11日13時08分
■日本右翼の攻撃を受けて慰安婦問題を掘り下げた日系米国人監督
【写真】キュメンタリー『日本軍慰安婦問題の主戦場』。釜山(プサン)映画祭での3回の上映のうち12日の最後の上映が残っている。(写真=釜山国際映画祭)
「ほとんどの日本人は旧日本軍慰安婦問題がよいことでないことを知っているが、これ以上謝罪は必要ないと考えている。『慰安所は合法的だったし、すでに謝罪をした』という政府の言葉を信じているからだ。韓国と日本がまた和解するには歴史に関する正しい教育と理解がカギになる。これを土台に日本政府は心から謝罪しなければいけない」。
今年の第23回釜山(プサン)国際映画祭でドキュメンタリー『日本軍慰安婦問題の主戦場』を公開した日系米国人監督ミキネ・デザキ(Mikine Dezaki)氏(35)の言葉だ。デザキ氏の最初の作品となるこのドキュメンタリーは、慰安婦被害者とその支持団体・学者だけでなく、慰安婦の存在を否定する日本自民党、極右女性団体なでしこアクション、親日派米国人トニー・モラノ氏などの深層インタビューを含んでいる点が目を引く。
ドキュメンタリーに登場した日本の右翼は被害女性の不正確な陳述を攻撃しながら「慰安婦はいたが『性的奴隷』ではない。本人は望まなかったかもしれないが、親の借金を返すために働いたのだから韓国内の家父長制度が問題だ。米国などの慰安婦少女像設置には中国の力が働いた」と繰り返し主張する。人権問題でなく国家間の対立に向かわせるこうした盲目的で矛盾した論理は、逆説的にその底意を疑わせる。
デザキ氏が慰安婦問題に注目し始めたのは、彼自身がこうした国粋主義者から攻撃を受けたのがきっかけになった。釜山で会ったデザキ氏は「米フロリダでアジア系移民者として人種差別と向き合いながら育った」とし「2007年から5年間、交換教育プログラム講師として日本で働く間、在日韓国人などに対する差別を見て他人事のようでなかった。日本国内では人種差別に関する認識や議論が足りないと考え、ユーチューブでそのような話をしたところ、意外にも激しい攻撃を受けた」と述べた。デザキ氏は「日本国内の人種差別(Racism in Japan)」と題した映像によって日本国粋主義勢力に個人情報が暴かれ、悪質な書き込みに苦しめられた。米日刊紙ワシントンポストがこれを報道し、映像の照会数は90万回に迫った。
その後1年間はタイで僧侶として過ごし、日本に戻って大学院で国際関係学を専攻することになったデザキ氏は、自分のように右翼勢力から攻撃を受けた人たちに視線を向けた。代表的な事例が慰安婦証言を初めて報道した植村隆元朝日新聞記者だった。デザキ氏は「日本の右翼はなぜ慰安婦問題を伏せようとするのか気になって調べてみると、日本と韓国のメディアが相反する見方をしていた」とし「実際にどんなことがあったのかを発見しようと30人ほどにインタビューをした」と話した。「当初、日本の右翼が正しいかもしれないと思ったが、他の学者や歴史家に会って人道主義的な観点に目を向けるようになった」とし「先入観なく取材するというのは容易でなかったし、編集も難しかったが、わずか数人の観客でも私がたどった過程によって考えが変わることを望んでこのドキュメンタリーを制作した」と語った。
デザキ氏は慰安婦問題に関する安倍政権の国粋主義フレームの背後に日本会議(天皇制復活と靖国神社参拝を促す最大極右団体)との政治的癒着があると指摘した。また米国が中国の膨張を牽制するために北東アジア最前線友好国の韓国と日本の拙速和解に圧力を加えてきたと主張した。一方では慰安婦が20万人という韓国側の数値が誇張されている可能性を提示し、「誤った数値は日本の右翼に攻撃の口実を与えかねない。慰安婦問題に関して建設的な対話をするには韓国・日本ともに自国中心のフレームから抜け出さなければいけない」と主張した。
ドキュメンタリーには「私たちの子孫のことを考えて私たちは正しい歴史を教え、正しい教育をしなければいけない」という慰安婦被害者の李容洙 (イ・ヨンス)さんの言葉が引用される。これはそのまま韓国にも適用される。デザキ氏は7日、今回の映画祭に『記憶の戦争』を出品したイ・キル・ボラ監督と公開対談をした。『記憶の戦争』はベトナム戦争当時の韓国軍の良民虐殺を扱ったドキュメンタリーだ。デザキ氏は「韓国の人たちが見なければいけない映画」とし「攻撃を受けることを知りながらも自国の過ちと向き合うイ・キル・ボラ監督は非常に勇敢だと思う」と述べた。デザキ氏は自分のドキュメンタリーでも、ベトナム戦争当時に韓国軍も慰安所を運営してベトナム女性を強奪したとし、これは日本軍が韓国軍に残した悪い残滓だったと指摘した。
釜山映画祭のホ・ギョン・プログラマーは今回のドキュメンタリーについて「制作の過程で日本の右翼の脅迫を受けながら監督が命がけで作った作品」と語った。これに関しデザキ氏は「社会や人に貢献できる職業を持ちたくて医師になる準備していたが、タイに行って僧侶として過ごし、瞑想を勉強することになった」とし「死に関する瞑想に集中し、人生の質は人生の長さと関係がないことを悟った。命をかけてもやるべきことはやらなければいけないと決心した。この映画をより多くの日本の人たちに見せるためにユーチューブに公開することも考えている」と伝えた。
デザキ氏は次の作品のテーマとして日本国内の性暴力被害、難民問題などを考えている。「慰安婦について調査する過程で日本国内で男性による性犯罪がいかに多く隠されているかを知った」とし「韓国は『#MeToo(ミートゥー)運動』で性戦争が起きているが、日本は不幸にも依然として被害者が話しにくいようだ。現職男性記者の性暴力を告発した伊藤詩織氏の勇気は社会に大きな波紋を起こすものだが、拡大せずに止まってしまった」と述べた。また「隠蔽された権力関係では弱者が常に苦痛を受ける」とし「大衆がこうした事案にもっと関心を持って話せるようにすることが重要だ。対話を始めるには少なくとも知らなければいけない」と強調した。