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衆議院・第196回国会 質問の一覧 | 質問第36号・国難ともいえる「それで何人死んだんだ」という松本内閣府副大臣の発言に関する質問主意書
【漢数字、年月日などを横書きとして修正し、その他編集して引用しています】
【2018.02.13 答弁本文PDFファイルの公開を確認したので追記しました】

質問本文情報
平成30_2018年1月29日提出
質問第36号
国難ともいえる「それで何人死んだんだ」という松本内閣府副大臣の発言に関する質問主意書
提出者  逢坂誠二

 平成30年1月25日の衆議院本会議で行われた各党の代表質問の中で、日本共産党の志位和夫議員が米軍機の問題などに触れた際、内閣府副大臣を務める松本文明氏は議員席から「それで何人死んだんだ」との不規則発言を行った。
 同月26日、松本文明氏は、安倍総理と総理大臣官邸で面会し、当該不規則発言を行った責任を取り、辞表を提出、受理された。安倍総理との面会後、松本文明氏は記者団に「不規則発言で、人が亡くならなければいいのかというような誤解を招いた」と述べ、「沖縄県民、国民の皆さんに迷惑をかけた」と謝罪し、安倍総理から「この国が大変な時期なので緊張感を持って対応してもらわないと困る」と注意されたことを明らかにした。
 これらの発言に関して、以下質問する。

1 昨今発生している在沖米軍のヘリコプターの不時着事案に関して、「それで何人死んだんだ」、言い換えれば、死者はいないのではないか、深刻なトラブルではないだろうと揶揄する松本内閣府副大臣の認識は政府内では共有されていないという理解でよいか。

衆議院議員逢坂誠二君提出
国難ともいえる「それで何人死んだんだ」という松本内閣府副大臣の発言に関する質問に対する答弁書

1について
 お尋ねの趣旨が必ずしも明らかではないが、政府としては、米軍機の飛行に際しては、安全の確保が大前提であり、米軍機による事故等は、起きてはならないものと考えている。

2 安倍総理は「この国が大変な時期なので緊張感を持って対応してもらわないと困る」と発言したとされるが、松本内閣府副大臣の「それで何人死んだんだ」という発言のどういう点が問題と感じ、辞表を受理したのか。

3 松本内閣府副大臣のような認識を持ち、沖縄へのこのような感情を持つものが政府の要職に就いていることこそが国難であると考えられるが、政府の見解如何。

2及び3について
 「松本内閣府副大臣のような認識を持ち、沖縄へのこのような感情を持つものが政府の要職に就いていることこそが国難である」との御指摘の意味するところが必ずしも明らかではないが、沖縄の皆様の気持ちに寄り添いながら、沖縄の基地負担の軽減に全力を尽くすことが、政府の一貫した方針である。その上で、平成30年1月26日に、松本内閣府副大臣(当時)から、「自らの発言によって沖縄県民及び国民の皆さんに御迷惑をかけたので辞任したい」という旨の申出があり、同副大臣(当時)は、同月29日付けで辞任している。

4 アメリカの Stars and Stripes 紙は、平成30年1月6日の午後4時ごろ、沖縄県うるま市の伊計島東側の砂浜に米軍普天間飛行場(宜野湾市)に所属する海兵隊のヘリコプターが不時着した件に関しては、“The Marines told Japanese officials that a UH-1Y Venom from the 1st Marine Aircraft Wing made a “preventive landing” just after 4 p.m. on an Ikei Island beach after a warning light came on indicating excessive speed from its main rotor”(海兵隊関係者は、第一海兵航空機隊所属のUH-1Y Venomが、メインローターから過度のスピードを示す警告灯が点灯した後、午後4時に「予防着陸」を行ったと日本政府当局者に伝えた)と表現しているが、多くの日本国内の報道は不時着であったと報道している。当該事案は、米軍のヘリコプターのパイロットが操縦の制御を失ったための不時着であったのか、それともパイロットが事前に危険を察知し、冷静に伊計島の砂浜に予防的に着陸したものであるのか。すなわち、政府も米軍と同様の認識で、当該事案は不時着ではなく予防着陸であると認識しているのか。政府の見解如何。

4について
 政府としては、御指摘の事案については、米側から 「emergency landing」であるとの説明を受けたところであり、平成30年1月6日に米海兵隊のUH1が、メインローターの回転速度の超過を示す警告が表示されたため、沖縄県うるま市の伊計島に緊急着陸したものと承知している。

5 安倍総理は、国難ともいえる「それで何人死んだんだ」という松本内閣府副大臣の発言および松本文明氏のような沖縄への感情を持つ人物を内閣府副大臣に任命したことの任命責任を踏まえ、沖縄の方々に謝罪すべきではないか。総理の見解如何。

 右質問する。

5について
 お尋ねについては、安倍内閣総理大臣が、平成30年1月29日の衆議院予算委員会において、「任命責任は当然、内閣総理大臣たる私にあるわけでございまして、今回の発言は国会議員としての活動における発言ではありますが、内閣の一員であり、沖縄の皆さん、国民の皆様に対して深くおわびを申し上げたいと思います」と答弁したとおりである。

前記事 「建国記念の日に哀しい記事を記録することになった」 に関する情報確認していてこの質問主意書に気付きました。経過を確認し歴史に記録したいと思っています。今後はブログからWebサイト記事に移行する予定です。
副題「永遠のムチ」、「無知」か「無恥」か、はたまた「鞭」か・・・
私は前記事を書きながら福島原発人災でも「だれか死んだか」と原発批判記事にコメントした人々がいた事を思い出していました。間もなく3.11が巡って来ます。



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陸自ヘリ墜落 被害者に暴言、想像力欠き冷酷(毎日新聞 2018年2月11日 07時30分-最終更新 2月11日 10時34分)
この墜落事故については知っていました。搭乗のお二人が死亡され原因はヘリコプターの主回転翼が外れたのが原因らしいという報道は見ていましたが、毎日新聞が報じたような国会でのヤジもネットの反応も全く知りませんでした。【引用では市民の姓名は略します】

 佐賀県神埼市での自衛隊ヘリ墜落事故で、家を失った住人がネット上で罵声を浴びている。沖縄で相次ぐ米軍ヘリの不時着や部品落下の事故では「それで何人死んだんだ!」と国会でやじが飛んだ。基地のそばで不安を抱え生きる人びとへの想像力が、失われかけていないか。【© 福永方人、和田浩幸】

 自衛隊ヘリが墜落した際、家に一人でいた女児(11)は軽傷で奇跡的に難を逃れた。翌日、父の「許せないですよね」というコメントが新聞で報じられると、ツイッター上に非難の投稿があふれた。
 <何様? 墜落して亡くなった隊員の事考えねーのかよ>
 <わざと落ちた訳じゃないし、許せないの意味が分からん>
 <死ななかっただけいいじゃないか>

 横浜市で1977年9月27日、米軍偵察機が住宅地に墜落した事故では、和枝さんと3歳の長男、1歳の次男の母子3人が自宅で全身やけどを負い、兄弟は間もなく死亡。和枝さんも4年4カ月後に死亡した。偵察機の乗員2人はパラシュートで脱出していた。
 「お水をちょうだい。ジュースをちょうだい」。病床で苦痛を訴える全身包帯姿の長男は次第に衰弱。最後に「バイバイ」と言って息を引き取った。次男も「ポッポッポー、ハトポッポー」と父に教わった童謡を口ずさみ、兄の後を追った。
 母の和枝さんは皮膚移植を60回以上受け、治療中の配慮で1年4カ月間、我が子の死を知らされなかった。和枝さんは日記で「心配でいても立ってもいられない」と息子たちを案じていた。

 沖縄では本土復帰前の1959年6月30日、石川市(現うるま市)の宮森小学校に戦闘機が墜落し、児童11人を含む17人が死亡した。給食の時間中だった。当時5年生だった満さんが振り返る。「衝撃で校舎が揺れ、炎と黒煙が立ち上った。黒焦げになった男の子が運ばれていった」

 国会でのやじの主は松本文明副内閣相。2018年1月25日、衆院本会議で共産党の質問の最中だった。松本氏は翌日、安倍晋三首相に「誤解を招いた」と陳謝し、副内閣相を辞任した。松本氏の事務所は取材に「コメントすることはない」としている。

 やじは、裏返せば「誰も死んでおらず問題ではない」と受け取れる。
 「救いようがない。その冷酷さは政治家の失言史に残る」と評するのは、政治評論家の森田実さんだ。自ら辞める体裁をとった政府を「少なくとも辞任を認めず罷免すべきだった。対応が甘い」と厳しく批判している。

以下はこの事件を報じた 毎日新聞 2018年2月10日記事 からの引用です・・・
 森田実さん「昔なら議員辞職に至ったはずだが、自民党内からの怒りの声が少なく、そうなっていないことがまた深刻です」

 横浜市で墜落事故を語り継ぐ活動を続けている同市の斎藤さんは、やじについて「ショックを受けています」と話す。「過去の死亡事故について認識がなかったのなら国会議員としていかがなものかと思うし、認識があった上での発言ならもっと問題です」

 沖縄・宮森小の墜落事故を生き延びた満さんも言う。「沖縄担当を務めた人の発言とは思えず、怒りを通り越して開いた口がふさがらない。国会議員失格でしょう」。そしてこう続けた。「宮森小の事故の後も米軍機墜落で多くの沖縄県民が亡くなっている。本土復帰から40年以上たちましたが、基地が集中し、米軍機が頭上を飛び交う危険な状況は変わっていません。このことをきちんと理解している政治家が、本土にはどれだけいるのでしょうか」

 (宮森小の悲劇を語り継ぐ活動に取り組むNPO法人「石川・宮森630会」会長)久高さんも「米軍機が墜落するかもしれない恐怖の中で暮らす人たちの気持ちを考えてほしい」と話す。墜落事故被害者へのツイッター上の非難や、国会でのやじには、そんな人びとへの想像力、共感が決定的に欠けている。久高さんはそう思えてならない。

NPO法人 石川・宮森630会 | 宮森小学校事故の概要

松本 文明_国会議員_議員情報_議員・役員情報_自由民主党
衆議院議員 内閣府副大臣 松本文明 オフィシャルサイト(ホームページのタイトルは2018年2月11日確認)| Facebook | Twitter
◇ 衆議院 議事経過 第196回国会(平成30年1月25日)・・・当該質問者は日本共産党の志位和夫議員でした。
衆議院インターネット審議中継 開会日:2018年1月25日 (木)ビデオライブラリ、志位和夫議員は録画40分
国会会議録検索システムでは1月22日まで公開されています(2月11日確認)、2月中には1月25日会議録も読めると思います。

オスプレイが2月15日~18日北富士で訓練、富士吉田市の堀内茂市長は「市街地での低空飛行を避けることなど安全対策の徹底を求める」と語ったとのことですが、2月市長記者会見【平成30年2月8日(木)開催】 の記事にはこの市長発言の記録はありません。記者会見記録というより事業予定発表ページに過ぎないようです。



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アーサー・ビナードさんと辻信一さんにリニア問題を語っていただく講演会「百害あって―リニアなし」(リニア市民ネット 2018-02-08)

all to lose, nothing to Maglev.
百害あって―リニアなし~エイプリルフールなら良かったのに~
日時:2018年4月1日(日) 開場:13:10 開演:13:30~16:30
会場:大田区民ホール・アプリコ展示室
参加費:1000円 学生500円
講演「百害あって―リニアなし」アーサー・ビナードさん(詩人・俳人・随筆家)
対談「スローなしあわせの経済」(仮)
   アーサー・ビナードさんと辻信一さん(文化人類学・環境活動家)
・アニメ「リニア中央新幹線がやってくる ヤァ!ヤァ!ヤァ!」
 上映と中村徹さんのお話コーナー
 (参考・YouTube公開済み2014年に山梨県で上映済み)
・沿線各地から報告コーナー
主催:リニア市民ネットナマケモノ倶楽部
共催:リニア新幹線を考える沿線住民ネットワーク
講演会「百害あって―リニアなし」

◇ 山梨県内の小中高生には 「リニアで変わるやまなしの姿」 が既に配付されているでしょうから保護者の皆様もお読みになられたと思います。全文公開は リニアで変わるやまなしの姿 山梨県総合政策部リニア環境未来都市推進室(山梨県ホームページ)です。
◇ 東洋経済の リニア新幹線「2027年開業」が難しすぎる理由(2018年2月6日 Yahoo!ニュースに配信)【リニア新幹線「2027年開業」が難しすぎる理由 開業遅れると全国のプロジェクトが大混乱?(東洋経済サイトでの掲載記事)】にも目をお通しください。
「何が起こるか分からない」南アルプス/リニア新幹線の工事一覧/ガイドウェイ敷設も時間がかかる/新技術の試運転に「たった1年弱」/試験走行の時間は十分か/2027年に各地のプロジェクトが動き出す・・・などです。東洋経済サイトの記事には49件のコメントが投稿されています(2月10日現在)。
この内容もお子さんに伝えながら「リニアで変わる山梨は・・・」色々とお話し合いなさったらいかがでしょうか。

私は「情報共有」という言葉をよく使います。それは共有して同じスタンスの仲間内で盛り上がる意味ではありません、だから不特定多数に向けて発信できるネットを使います。
肯定であれ否定であれ、まずは全体像を理解したい、そして肯定なら否定側の論理の中に入ってその矛盾を質す、否定なら肯定側の情報にある問題点を説き明かす、相互にそれを続けることで部分最適化ではなく全体最適化に近い合意点に達するだろうと考えています。
こういう考え方で最大の問題は対象事案の全体像を理解し易いような情報発信はどうあるべきかということでしょう。この点が私自身未解決なのです。



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