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陸自ヘリ墜落 被害者に暴言、想像力欠き冷酷(毎日新聞 2018年2月11日 07時30分-最終更新 2月11日 10時34分)
この墜落事故については知っていました。搭乗のお二人が死亡され原因はヘリコプターの主回転翼が外れたのが原因らしいという報道は見ていましたが、毎日新聞が報じたような国会でのヤジもネットの反応も全く知りませんでした。【引用では市民の姓名は略します】

 佐賀県神埼市での自衛隊ヘリ墜落事故で、家を失った住人がネット上で罵声を浴びている。沖縄で相次ぐ米軍ヘリの不時着や部品落下の事故では「それで何人死んだんだ!」と国会でやじが飛んだ。基地のそばで不安を抱え生きる人びとへの想像力が、失われかけていないか。【© 福永方人、和田浩幸】

 自衛隊ヘリが墜落した際、家に一人でいた女児(11)は軽傷で奇跡的に難を逃れた。翌日、父の「許せないですよね」というコメントが新聞で報じられると、ツイッター上に非難の投稿があふれた。
 <何様? 墜落して亡くなった隊員の事考えねーのかよ>
 <わざと落ちた訳じゃないし、許せないの意味が分からん>
 <死ななかっただけいいじゃないか>

 横浜市で1977年9月27日、米軍偵察機が住宅地に墜落した事故では、和枝さんと3歳の長男、1歳の次男の母子3人が自宅で全身やけどを負い、兄弟は間もなく死亡。和枝さんも4年4カ月後に死亡した。偵察機の乗員2人はパラシュートで脱出していた。
 「お水をちょうだい。ジュースをちょうだい」。病床で苦痛を訴える全身包帯姿の長男は次第に衰弱。最後に「バイバイ」と言って息を引き取った。次男も「ポッポッポー、ハトポッポー」と父に教わった童謡を口ずさみ、兄の後を追った。
 母の和枝さんは皮膚移植を60回以上受け、治療中の配慮で1年4カ月間、我が子の死を知らされなかった。和枝さんは日記で「心配でいても立ってもいられない」と息子たちを案じていた。

 沖縄では本土復帰前の1959年6月30日、石川市(現うるま市)の宮森小学校に戦闘機が墜落し、児童11人を含む17人が死亡した。給食の時間中だった。当時5年生だった満さんが振り返る。「衝撃で校舎が揺れ、炎と黒煙が立ち上った。黒焦げになった男の子が運ばれていった」

 国会でのやじの主は松本文明副内閣相。2018年1月25日、衆院本会議で共産党の質問の最中だった。松本氏は翌日、安倍晋三首相に「誤解を招いた」と陳謝し、副内閣相を辞任した。松本氏の事務所は取材に「コメントすることはない」としている。

 やじは、裏返せば「誰も死んでおらず問題ではない」と受け取れる。
 「救いようがない。その冷酷さは政治家の失言史に残る」と評するのは、政治評論家の森田実さんだ。自ら辞める体裁をとった政府を「少なくとも辞任を認めず罷免すべきだった。対応が甘い」と厳しく批判している。

以下はこの事件を報じた 毎日新聞 2018年2月10日記事 からの引用です・・・
 森田実さん「昔なら議員辞職に至ったはずだが、自民党内からの怒りの声が少なく、そうなっていないことがまた深刻です」

 横浜市で墜落事故を語り継ぐ活動を続けている同市の斎藤さんは、やじについて「ショックを受けています」と話す。「過去の死亡事故について認識がなかったのなら国会議員としていかがなものかと思うし、認識があった上での発言ならもっと問題です」

 沖縄・宮森小の墜落事故を生き延びた満さんも言う。「沖縄担当を務めた人の発言とは思えず、怒りを通り越して開いた口がふさがらない。国会議員失格でしょう」。そしてこう続けた。「宮森小の事故の後も米軍機墜落で多くの沖縄県民が亡くなっている。本土復帰から40年以上たちましたが、基地が集中し、米軍機が頭上を飛び交う危険な状況は変わっていません。このことをきちんと理解している政治家が、本土にはどれだけいるのでしょうか」

 (宮森小の悲劇を語り継ぐ活動に取り組むNPO法人「石川・宮森630会」会長)久高さんも「米軍機が墜落するかもしれない恐怖の中で暮らす人たちの気持ちを考えてほしい」と話す。墜落事故被害者へのツイッター上の非難や、国会でのやじには、そんな人びとへの想像力、共感が決定的に欠けている。久高さんはそう思えてならない。

NPO法人 石川・宮森630会 | 宮森小学校事故の概要

松本 文明_国会議員_議員情報_議員・役員情報_自由民主党
衆議院議員 内閣府副大臣 松本文明 オフィシャルサイト(ホームページのタイトルは2018年2月11日確認)| Facebook | Twitter
◇ 衆議院 議事経過 第196回国会(平成30年1月25日)・・・当該質問者は日本共産党の志位和夫議員でした。
衆議院インターネット審議中継 開会日:2018年1月25日 (木)ビデオライブラリ、志位和夫議員は録画40分
国会会議録検索システムでは1月22日まで公開されています(2月11日確認)、2月中には1月25日会議録も読めると思います。

オスプレイが2月15日~18日北富士で訓練、富士吉田市の堀内茂市長は「市街地での低空飛行を避けることなど安全対策の徹底を求める」と語ったとのことですが、2月市長記者会見【平成30年2月8日(木)開催】 の記事にはこの市長発言の記録はありません。記者会見記録というより事業予定発表ページに過ぎないようです。



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