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2011.04.02 計画停電と電力需給を書く時に参考にした東京電力のプレスリリース 「平成23年3月25日-今夏の需給見通しと対策について」の続報が出ていました。平成23年4月15日 今夏の需給見通しと対策について(第2報)

今夏の供給力が、最大電力(発電端1日最大)5,500万kW(注)を大幅に下回る4,650万kW程度になるものとお知らせしておりました(3月25日)。 (注)気温が著しく高かった昨年夏の最大電力は、5,999万kWを記録(7月23日)
現時点での今夏の供給力を、5,070万kW~5,200万kW程度へと上方修正いたします。
当社といたしましては、政府の電力需給緊急対策本部より示されました「夏期の電力需給対策の骨格」の内容も踏まえて、引き続き、全てのお客さまへ節電をお願い申し上げますとともに・・・・

1.今夏の電力需給の見通し
(1)東京電力の今夏の需給バランス
・東京電力の供給力は、震災直後に約3,100万kWまで低下した後、3月末には3,600万kW程度まで回復。今後、発電所の追加的な復旧及び定期検査からの復帰等により供給力は徐々に増加。現時点では、需要のピークを迎える夏までには、4,500万kW前後の供給力を見込む。
 (注)揚水は、需給バランス悪化により、夜間の汲み上げが不十分になるおそれがあり、供給力に含まず。また、日々の供給力は、他社との融通や天候により変動がありうる。

・今夏のピーク時需要は、節電意識の浸透等により減少が見込まれるものの、現時点では、最大ピークとして約5,500万kWを想定。(昨年夏は、気温が著しく高かったこともあり、最大ピークは約6,000万kW)

・この先当分の間、計画停電が発動される可能性は低くなっているが、夏には需給ギャップは再び拡大。現時点での需給見通しでは、最大ピーク時に1,000万kW程度、昨年並みのピーク(約6,000万kW)を想定した場合には1,500万kW程度の供給力不足の恐れ。

2011.04.09 電力需給緊急対策本部@経済産業省で確認した対策本部ホームページ /0325_electricity_supply.html (^o^)には、上記のように書かれた「夏期の電力需給対策の骨格」(PDFファイル)があります。
東京電力(第2報)によれば、電力需給緊急対策本部が 「供給力に含まず」 とした揚水発電を活用して【400万kW】をプラスしたのが、「今夏の供給力 5,070万kW~5,200万kW程度」 ということです。
「資料1 夏期の電力需給対策の骨格(案)」 もこの4月15日東京電力発表を踏まえて近々「骨格改訂(案)」が出ることでしょう。一応は 「電力需給緊急対策本部」 のはずですから昨年並 6,000万kW を5,200万kW に抑えるように東京電力管内ではピークで 14% 節電する方策が提案される事になると思います。それに合わせて地方自治体もなにか広報を始めるでしょう。

2011.04.06 ピークカット15%大作戦 について書きましたが、新潟県サイトで 2011年04月19日 「ピークカット15%大作戦」第1回トライアル結果についての取組・分析をお知らせします が出ています。結果として昨年と比べ、約17%、約40万kwの削減が達成されましたとのことです。電気新聞は 2011/04/18 新潟県が夏の節電大作戦 13日、トライアルで成果 と記事にしています。
地方自治を貫いて行こうとしている新潟県を応援してあげたいと思います。

日本、原子力発電不足分補う石油火力発電の余剰ある=IEA というロイターの記事が2011年03月15日に出ています。このIEA意見に対する日本国政府や業界からの反論はどこかにあるだろうと思いますが私には見つかりません。「供給力と需要全体の明細データ」 を国民に示すことなく無計画停電を行なってきた裏にはやはり何かあると思ってしまう臆測を解消してくれる情報が欲しいです。

日本経済新聞は4月12日に 「IEA、日本の石油需要を上方修正 原発代替で火力増」 という記事を掲載していました。『福島第1原発事故を受けて火力発電への代替が進むほか、震災からの復興需要でエネルギー消費が増えるのを見込んで、日量15万バレル多い同445万バレルに引き上げた。』という内容です。
私は石油精製のことをよく知りませんが原油からガソリン、軽油、重油、灯油・・・などが一定の割合で精製されるのだと習った記憶があります。火力発電用の石油燃料 とはどんなものなのか、それは他の産業用途での「石油」需要とはどのような関係にあるのか・・・細かい事が気になる私の悪い癖です。ガソリン価格が安定しているのに灯油の値段がどんどん上がるのが不思議だったことを思い出します。それが原油高によると言われると益々分からなくなったものです。
今次大戦を千載一遇の好機などとほくそ笑んでいる罰当たりな業界が無いことを願いたいものです。



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