ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
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4月2日に「地域ICT利活用モデル継続、湯村温泉も」と3本目の記事にしましたが、湯村温泉旅館協同組合のホームページから「宿カタログ」のページに湯村温泉郷の滞在型健康づくりパンフレット(PDF390k)とはっきりリンクされていましたのでご案内しておきます。甲府商工会議所と山梨大学付属病院のサイトは未調査です。PDFファイルには次のように書かれています・・・

生活習慣病予防に関し全国トップレベルの知見を有する山梨大学と中央市、湯村温泉郷・甲府商工会議所が連携し、ICTの利活用とにより、オーダーメイドの健康改善プログラム(食事摂取法、運動方法、生活改善指導、相談等)を実施します。また、温泉地での非日常的な環境におけるICTを利活用した生活習慣病改善プランを提供し、健康と観光とを融合した新たなモデルを創出します。

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「月-火-水」 と 「火-水-木」の2泊3日、2コースがあり、料金は各施設により異なるので湯村温泉旅館協同組合にお問合せくださいとして、予約・問合せ先の電話番号・055-252-2261 (湯村温泉旅館協同組合)が書かれています。

ホームページで掲載されているのはこのPDFファイルだけですので、中央市のプログラム 、「はじめるつづける健康あっぷ」 との関係は不明です。

このプログラムに関心を持った方は、まず地元でかかりつけの病院などで必要な健康診断などを受けて、そのデータを山梨大学に送る必要があります。

その健診と結果が判明する日程が確定しないと宿の予約に移れないことになりますから、お客様にとっては面倒な事になりそうです。

湯村温泉にチェックインしてからこれらを処理して健康づくりにとりかかるという方法だと簡単ですが、必要な滞在日数は増えるでしょう。

二泊三日で目に見える成果が出るとは思えませんが、生活改善の方法論を体得する事は可能です。これは運動部の合宿のようなもので、日頃の練習では得られない何かを掴んで帰れるのが合宿の意義の一つですから。

 

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ある程度の経済的、時間的余裕がある層にお客様のターゲットを絞り込み、滞在期間を1週間程に延長し、最初の健診から湯村(山梨大学連携)で行なうことにする。お客様はとにかく手ぶらで湯村においでになればよいというシステムに変える事が必要です。

しかし、そうなると2007.11.30 地域コンテンツの共有と活用で紹介したような北杜市の「長期滞在型リトリートの杜」、清里キープ協会の「森療時間」のようなプログラムとの差別化を何処におけるかという問題も出て来ます。帰宅してからもインターネットを活用した継続的なサポートができる事を大きく謳うのが、湯村温泉郷の「はじめるつづける健康あっぷ」の特長ということになるでしょうか。経済的、時間的余裕があるお客様という差別化とインターネット利活用可能な年齢層との一致があるかどうか、そこにも壁がありそうに思えますので、なかなか難しいプログラムだと感じました。そして「地域ICT利活用」と銘打たれた中央市の補助金事業の意味がいまひとつ私には理解できませんでした。どこがICTなのでしょう?



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