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たまたまテレビニュースを見ていてびっくりしました。平成20年6月16日、紅梅ビルの起工式が行なわれました。関係者約100名が列席。入居する商業店舗は今年度中に決定するとのこと。甲府市宮島雅展市長は祝辞で『中心市街地活性化の原動力になるとともに街のにぎわいが復活することを期待している』、再開発組合宇佐美太郎理事長からは『このビルが出来たから活性化するという単純なものではない』との挨拶もあったようです。(2008年06月16日、UTY県内ニュースによる) こういうニュースを知った時いつも思うのですが、「関係者**名が出席」--私企業、私的プロジェクトの設立、開業、開会などはその関係者で済ませればよいのですが、その事業が公的なものなら関係者は市民、県民なわけでして・・・(^o^) 風林火山博の時などはそれらの事前PRがとてもよく出来ていたと思います。紅梅ビルはやはり私的事業なのでしょうかね。
甲府新庁舎起工式が市民を挙げての一大イベントになる事を祈りたいと思います。
6月17日に各紙の記事がありました
山梨日日新聞
朝日新聞山梨版 『食品スーパーの出店は、周辺に競合店が多く十分な需要が見込めないとみて断念している』
毎日新聞山梨版
読売新聞山梨版


2008年6月13日、甲府市議会6月定例会において飯島脩議員(政友クラブ)の一般質問で紅梅地区再開発ビルの現況について取り上げられました。答弁は都市建設部から幡野治通部長でした。
この事業において採択時の審査経過についての答弁もありました。甲府紅梅地区市街地再開発事業は「都市再開発法」にもとづいて実施されており、国庫補助の採択にあたっては平成16(2004)年度に「甲府市中心市街地総合再生計画」を作成し平成17(2005)年度に国土交通大臣の承認を受けたとの事です。それで平成18(2006)年度の関東地方整備局予算に入ってきたことになります。
2005(平成17)年1月12日に山梨日日新聞が報じたのは、この「総合再生計画」が策定された時期にあたると思います。しかしこの時には「総合再生計画」については言及無く事業主体は再開発組合で甲府市はこの事業を支援するというような記事の内容でした。
平成19(2007)年1月に「甲府紅梅地区市街地再開発組合」が設立され、再開発ビルの記事が頻繁に見られるようになり、その経過をこのブログにも書きました。紅梅地区再開発ビルとしてまとめたページを作っています。議会の質疑応答は議事録で確認したいと思います。

都市計画部の答弁では、『投資額に対しての事業収益や事業効果について評価を行ない、適正な事業であると国から評価されている。当地区が中心市街地内における歩行者回遊の主要な拠点のひとつであることから、この事業を通じて新たな商業、業務、居住施設などと都市機能の更新を計ることで、広い分野にわたって中心市街地の活性化に大きく貢献するものと考えている』との事です。

議会質疑応答を聴いた後で関連ページをチェックしてみました。やはり「平成19年度 事業評価 ・実施計画・新政策プラン調査票」(PDFファイル)の内容がこの事業の全体像を知るには一番分かりやすいと思います。答弁にある「甲府市中心市街地総合再生計画」は平成16(2004)年度にこの事業の為に作成されたものということは調査票から分かります。

調査票に書かれていますが、「事業の目的・意図(対象等をどのような状態にすることを目指しているか)」の項目で『老朽化した建物が密集する市街地において、細分化された宅地の統合、不燃化された共同建築物の建築及び公共施設の整備と有効なオープンスペースの確保を一体的・総合的に行い、安全で快適な都市環境を創造しようとするものである。』です。これはおそらく2004年度策定の「総合再生計画」の目的として記されているものでしょう。私が知る限りでは商業ビルのパセオと県営駐車場しか無かったような気がするこの場所にあてはまる事業目的ではなそさうに思えます。
これまで整理したきた「中心市街地活性化事業基本計画」とこの「総合再生計画」との関係が見えてくればよいと思います。

最初に出た2005(平成17)年1月12日の山梨日日新聞の記事の印象が強くて、その後展開してきたこの紅梅地区再開発ビルの性格が私にはよく分からなかったのですが、地権者の人々が大型の不動産を建築しているという私的な事業とは考えられない背景があることが少しずつ分かってきました。この事業は公的な性格を持ち、ホテルやデパートを新改築するようなものとは違う「甲府市中心市街地活性化事業」の中に位置づけられるのですね。それだけに市民に対してもその経過などをきちんと伝えるべきものだと感じています。
「甲府市中心市街地総合再生計画」と再開発ビルについての記事が甲府市サイトには上記の事業評価委員会の報告以外に見つからないことがとても残念です。
都市再開発法の事を少し知りたいとWikipediaを開いてみたら、東京がめざましく変貌している意味がやっと分かりました。もう出来上がっているはずなのになんでこんなに変わっていくのか。地下鉄「副都心線」が6月14日に開通しました。口惜しいけど浦島太郎になって乗りに出かけようと思っています。私のふるさと池袋が衰退の危機に瀕しているなんて、考えてもみなかった信じられない事態だ。



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