2007年8月8日の 山梨日日新聞で、『甲府市は7日、市庁舎建設に関する市議会の調査特別委員会で、老朽化した市役所庁舎を現在地で建て替える方針を明らかにした。候補地選定をめぐっては、市側は現在地と相生小跡地を有力候補地として挙げていたが、防災性やコスト面などで比較調査した結果、「現在地に優位性がある」(市企画部)と結論付けた。市議会や市民の意向を踏まえ、9月中に最終決定する。県都・甲府市の新庁舎問題は20年来の懸案。建設費は100億円規模に上るとみられており、民間資金を活用した社会資本整備(PFI)方式の導入も視野に本格的な議論が始まる。』と報じられました。
甲府市議野中さんのホームページで、甲府市新庁舎を考えるというテーマが挙がっており、 「甲府市新庁舎建設基本方針」と「甲府市新庁舎建設特別委員会資料」が既に掲載されています。甲府市のページでは議会記事、「常任委員会・議会運営委員会・特別委員会委員名簿」の中に「新庁舎建設に関する調査特別委員会委員名簿」があります。これ以上は見つかりませんでした。
「現在地に優位性がある」と結論づけた過程(検討内容、判断の基準など)を真っ先に公開することは必要だと思います。それに対して市民の側からの意見がでるべきですし、それは中心市街地活性化事業とも関連して極めて重要なことだと思います。
「外堀を埋めてその後じわじわ」と野中さんが皮肉にお書きになっていましたが、新庁舎関係のホームページも無い状況ではまだ外堀は埋まっていない、外堀住人20万市民の納得は未だ先の話でしょうと、これはインターネット・オタクの感想です(^o^)
このブログでは6月19日に新市庁舎建設地という記事を書いています。「7月に庁舎機能などに関する2千人以上を対象にした市民アンケートを予定している。」という報道の結果がどうなっているかは知りません。私はこの時に新庁舎を北口にと書きました、もちろん実現の見込みなどありませんから与太話の類いです(^o^)
今年の年末までに決める中心市街地活性化基本計画と関係して9月には新庁舎建設地決定というスケジュールが決まっている訳ですから、どんどん情報を公開して、市民からは特別委の議員さんに意見を述べて考えていただく、紙情報に頼っていたのでは迅速果敢な意思決定などできない、それが出来ないからこれまで通りに内々で外堀を埋めて粛々と既定通りに進めるという方法しか採れないのかも知れません。
私が地域情報化問題に関心をもっている理由は、ICTによってローカルガバナンスのあるべき姿がこれまでとは違っているはずだということを確認したいからです。
遅れて読んだのですが毎日新聞山梨版にも記事がありました。
甲府市の新庁舎建設に関する市議会の調査特別委員会が7日、市役所で開かれた。市担当者が候補地に選定されている現庁舎敷地と旧相生小跡地(相生2)の2カ所について、中心市街地活性化基本計画のエリア内であることなどから、現庁舎敷地が好ましいとする外部評価結果について説明した。20日の次回調査委で、新庁舎建設予定地について、調査委としての結論が示される見通し。
市役所の現庁舎は老朽化で耐震性の不安が指摘されている。この日の調査委では市庁舎建設推進本部が、現庁舎敷地はアクセス条件が良く周辺地域との相乗的な活性化が期待できるなどのメリットがあるとし、旧相生小跡地は都市機能が集約できず利便性が低下するなどデメリットが多いとした評価結果を提示した。
委員からは「防災対策上は、旧相生小跡地がよいのではないか」などの意見が出たが、結論は持ち越された。【中村有花】
評価の内容が少し書かれていました。中心市街地活性化基本計画と関連があることはこれではっきりしました。だから建設地決定も建設予算に関連する問題の決定なども中活補助金との関係で急がねばならないのです。しかしこれだけの大仕事、そんなに急いで大丈夫か? 新政クラブ視察報告にある立川市の新庁舎建設情報をみると平成15年から始まっています。平成18年7月にやっと新庁舎建設基本設計の概要がでている。