ずっと長く中心市街地の活性化っていうことを、みんなで考えてきたけれども、もう待ったなしで、どういうふうなことをする、ああいうふうなことをする、ということを打ち出さなければならない時期に来ているってことだね。それで、今年から中心市街地の活性化を考える部署を、セクションを作ってね、そこに課長を置いて、今年中にはその計画を作って、そして国に提出をして、内閣総理大臣の認可をもらって。まあ、4・5年くらいかけて、まちを改造していくっていうかね、そんな計画を立てる中で、市民の意見を直接聞く会を持つっていうことだよね。
やっぱり、そこに生きている人、またそこへ集う人、そこで買い物をする人、そういうような人たちが、こんなふうなまちにしたらいかがかっていうような話をどんどんしあうことによって、みんなの意見をまとめあげることができるんじゃないのかね。また、最近は、中心市街地の南の方の商店街の皆さんが相談して、500坪くらいの土地を手に入れて、自らがやってみようと、やるんだと、そういうことになってきているんですよ。
ただね、昔、私が小学校の時代なんかは、下町へ行くってことは、楽しみの一つだったんだよ。だってね、仲見世なんて言ってね、おもちゃ屋さんがみんな集まってるの。そこにしかないからね。行かざるを得なかった。ところがね、今はね、商店街が甲府の中心市街地の中だけではなくてね、いっぱい周りの町村に同じようにあるじゃないですか。で、車社会になっているでしょ。だから、甲府だけの中心街に人を呼び集めるっていうのは並大抵の努力じゃできないと思うね。だから、みんなが本当にそのことを真剣に考えて、自分も参加して、一緒に考えていく姿勢がないとならないと思うよ。
この後は、6月25日に開催された桜座二周年記念のイベントで田中泯さんと樹木希林さんの対談をお聞きになった感想が語られていました。また別な話題の部分ですが次のような事をおっしゃっておられました。若いアナウンサーを相手にこんなことを トツトツと(これは議会の傍聴などでじかに話を聞いた経験もある私の印象)話される宮島市長に私は好感を持っています。
『人生を歩んでいくってことはどういうことかというと、自分と違う考え方をする人がいて、そしてその考え方を素直な気持ちで聞くことができて、そして自分の考え方を聞いてもらえるような人間関係をこしらえあげることができるっていうのが一番いいんじゃないのかな。言いかえれば、自分の思うようにいかないってことを悟っていく旅が人生かもしれないよ。』