ICT工夫
全ての自由を奪えても、自由を求める自由だけは奪えない
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愛知県名古屋市で発生した残忍な殺人事件に関して、多くのWeb記事が出ています。その中で8月29日に読めた新聞の論説記事に注目しておきます。

「女性拉致殺害 凶悪犯罪招いた匿名性」(東京新聞)、同じ新聞のコラム、「筆洗」では、作家の柳田邦男さんが著書『人の痛みを感じる国家』(新潮社)の中で想定した実験を題材にして書いています。
「愛知女性殺人 闇サイトの実態を徹底解明せよ」(読売新聞
「携帯サイト殺人 匿名化の行き過ぎ見直す時」(毎日新聞
「ネット殺人 「犯罪サイト」の一掃図れ」(産経新聞

以上は紙媒体が中心のメディアですが、インターネット・メディアでも
『「闇の職業安定所」とネット犯罪』(OhmyNews:オーマイニュース)にはこのようなサイトを取材した情報があります。
市民メディアとして著名な、インターネット新聞JANJANでは未だ記事が出ていないようですが、いずれコラム記事が出るものと思いますのでリンクしておきます。
その他の取り上げそうなサイト、ブログなどは未だ読んでいませんが、このような事件があるたびに匿名性とかインターネット規制などの問題が取り上げられます。この事でWebページを書き始めたらサイトをひとつ立ち上げねばならないでしょう。パソコン通信時代からネットワークに関係してきた一人として、常に関心を持ち続けている問題なのです。
「筆洗」が書いたような事は昔から探偵小説がテーマにしてきた完全犯罪は如何にすれば可能かという問題と同じです。私は柳田さんの本は読んでいませんが、コラム筆者がこの程度の発想でインターネットの匿名性と結びつけるのはいかがなものか(^o^)

サーフィンしていて気付いた記事、総務省や文科省もWikipediaを編集していた 「WikiScanner」日本語版で判明(2007年08月29日 ITmedia News)、
『行政機関からの編集について調べてみると、総務省や文部科学省、宮内庁などから、行政に関わる内容からエンターテインメント関連まで、さまざまな内容について編集があったことが判明。行政に批判的な内容を削除する編集も見つかった。』
これは大変な問題になりそうです。大変というのはまさに匿名性とインターネット利活用に関わり「大変」という意味です。
すなわち、上で読んだ新聞社説が語らないこと、それは個々人のリテラシー~読み書き能力 literacy~こそが、インターネット時代に最も求められている事だということ、その為に日本の教育はどんな方策を実行しているか、ということなのです。そしてこれは既にこのブログで書いている新県立図書館のあり方、そこに関連してきます。

ITmedia記事のとおりなら総務省や文部科学省、宮内庁の方々はペーパーテストの成績優秀で国家公務員にはなれたがインターネット・リテラシーが欠けていたのです。

ここで書いておきますが、私は竹中英太郎(Wikipedia)の公式サイトリンク先の修正をするために編集にタッチしました。生誕百年記念画集などを追記されたのがどなたかは存じません。

いつか時間が出来たらこれまでに書き溜めたインターネット規制に関係する記事を整理してホームページにしておきたいと思います。



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