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リニア新幹線工事 ボーリング調査を5月中に山梨県側で

2024-05-03 10:00:00 | リニア中央新幹線
2024年4月30日 JR東海 ボーリング調査を5月にも再開 リニア・南アルプストンネル 山梨県(YBS NEWS 19:25)
 JR東海は30日、休止していたリニア中央新幹線・南アルプストンネルのボーリング調査について、5月中にも再開する考えを明らかにしました。

 南アルプストンネルの掘削に伴うボーリング調査は、静岡県との県境まで約500メートル地点まで進んでいますが、去年10月から止まっています。

 JR東海は休止の理由を「機材メンテナンスのため」と説明していますが、静岡県の川勝知事が「県境300m手前で止めてほしい」と要請していたことから、「静岡県への配慮ではないか」との見方が広がっていました。

 長崎知事も先週、JR東海に苦言を呈していました。
 長崎知事
 「我々としては一刻も早くやってほしい。いつまでメンテナンスをやっているのでしょうか。これ以上、長引かせるのは逆に事業者としての本気度を疑いかねない」

 こうした中、JR東海の丹羽俊介社長は30日の会見で、5月中にもボーリング調査を再開する考えを明らかにしました。
 JR東海 丹羽俊介(にわ しゅんすけ)社長
 「早期に再開して山梨県内の地質及び湧水の状況を把握して、その後の先進抗や本抗の掘削工事を精力的に進めていきたい」
 丹羽社長は早期に県境を超えた調査を行いたいとしています。
2024年4月30日 リニア新幹線工事 ボーリング調査を5月中に再開 JR東海社長会見(静岡朝日テレビ 19:25)
 JR東海の丹羽俊介社長が会見を開き、リニア新幹線の工事に伴うボーリング調査について5月中に再開する考えを示しました。

 JR東海 丹羽俊介社長:
 「設定した湧水量の管理値と静岡県の専門部会でも示した管理フローに基づいて、慎重にボーリング調査を行っていく」

 リニア新幹線工事を巡っては、山梨県側から静岡県に向かって行われているボーリング調査が、機械の点検を理由に2023年10月から中断しています。

 静岡県はこれまで県境300メートル以内の掘削に待ったをかけています。

 JR東海は機械の確認が完了したとして、5月中に山梨県側でボーリング調査を再開する考えを示しました。

 そして静岡県側については…。
 JR東海 丹羽俊介社長:
  「静岡県内の地質及び湧水の状況を把握してその結果を公表することが(大井川)流域関係者のご安心につながるといったご意見が流域8市2町の首長の皆様からお聞きしている。早期に県境を越えて静岡県内のボーリングも実施したいと考えている」
2024年5月01日 12:32配信 【リニア】「山梨県内のボーリング調査を 5月中にも再開」JR東海・丹羽社長 2023年10月から休止(テレビ静岡・Yahoo!配信)
 リニア新幹線の工事を巡り2023年10月から休止している山梨県内のボーリング調査について、JR東海の丹羽俊介社長は「5月中にも再開する」と表明しました。
 リニアの工事に先立ち、JR東海は山梨県側から静岡県側に向かって地質や地下水の状況を調べるボーリング調査をしています。

 JR東海・丹羽 俊介 社長: 早期に県境を越えて静岡県内のボーリング調査も実施したいと考えている

 4月30日の記者会見でJR東海の丹羽社長は、2023年10月から「機材メンテナンスのため」に休止しているボーリング調査を、5月中にも再開することを明らかにしたうえで、「県内への調査も進めていきたい」と述べました。
 理由については、大井川流域の市町から、県内の地質や湧水の状況を公表することが関係者の安心につながるという意見が出ていることなどを挙げています。

 一方 県は水資源への影響を懸念しており、JRは引き続き県と協議を進める考えです。

10年後でも怪しいリニア開業(樫田 秀樹)

2024-04-30 10:00:00 | リニア中央新幹線
10年後でも怪しいリニア開業 【 Facebook お書きになられたのを拝読しました。】
(このページが 樫田秀樹 (かしだ ひでき) 様の記事全文です。以下は項目ご案内です。)


 ●1都6県のすべてで工事は大幅に遅れている。
 ●2027年開業が無理なことは2020年には判っていた。
 ●「水を守れ」「生態系を守れ」と主張するとなぜか
   バッシングされる日本の不思議
              2024年4月28日 樫田 秀樹


そもそもの始まり
 ●2013年9月 JR東海は、環境アセスの報告書である「環境影響評価準備書」を都県別に公表。その内容に静岡県は驚く。

川勝平太知事の登場
--2020年6月26日。無視された川勝発言ーー
始まった静岡バッシング
開業の遅れは静岡のせい?

ちょっとした予備知識【部分引用】
 ●リニアは路線と施設が完成して、即開業とはならない。
 ●その後、全線での電気調整試験とリニア走行試験をする。
 ●その期間は2年。

工事の遅れTOP10
 ●第1位 10年遅れ リニア関東車両基地 未着工
工事の遅れTOP10
 ●第2位 9年遅れ (かつての)リニア神奈川県駅・非開削区 未契約
工事の遅れTOP10
 ●第3位 8年遅れ リニア長野県駅 未着工
工事の遅れTOP10
 ●第4位 6年遅れ リニア山梨県駅 やっと契約
工事の遅れTOP10
 ●第4位(同率) 6年遅れ 尾越工区(長野県南木曽町) 協定や未計画
工事の遅れTOP10
 ●第4位 6年遅れ以上 南アルプス市高架橋 反対運動

こんな事例も.../東京都 ーーマシン・トラブルーー
こんな事例も.../長野県 ーー人身事故ーー
こんな事例も.../岐阜県 ーー自然現象 + 死傷事故ーー
こんな事例も.../愛知県 ーーマシントラブルーー

簡単な一覧表 【各地の記録を表にしたページ】

リニア工事の進捗率は?
 ★現在のリニア工事の殆どが準備工事(取付道路、斜坑や立坑、先進坑の建設など)。
 ★リニア本線は286Km。うち山梨実験線(43Km)を除くと工事対象は243Km。
 ★ 243Kmのうちトンネル区間は210Km。このうち私が確認した「着工」工区は17。その合計距離数は104.4Km。
【各地の状況が掲載されています】

●何を今さら!
 ●2023年12月14日 JR東海はリニア開業は「2027年以降」になると公表した。
【途中の記事は掲載せずにしておきます】
 ●だが、2034年になっても静岡以外の工区が完成していない可能性はとても高い。

住民を追い詰める自治体
 ●23年末、JR東海が「開業は27年以降」と公表。私はこれら自治体の担当窓口に「27年開業はあり得ない。すると、駅周辺開発をしても、27年には閑古鳥が鳴くだけでは。そのご認識は?」と尋ねた。回答は...。
【この件について相模原市、飯田市、甲府市からのメッセージも掲載されています。】

リニア開業を住民に押し付ける自治体
 ーー相模原市の「大西大通り線」から考えるーー 1
リニア開業を住民に押し付ける自治体
 ーー相模原市の「大西大通り線」から考えるーー 2
リニア開業を住民に押し付ける自治体
 ーー長野県飯田市の事例ーー
【この2市3点について掲載されています。】
移転を拒否する!
【飯田市の業者さんの事例が掲載されています。】

自治体とメディアの責任
 知事たちは、各自治体は、自分の足元の工事の遅れも知らずに、静岡を批判している。加えて、メディアもこんな簡単な調査をやることなく、静岡原因説を 報道し続けてきた。軌道修正するなら今しかない。
 【樫田様がお書きになられた今回記事の最終メッセージです。】
「10年後でも怪しい」というのは厳しいですが、そう感じるのも確かです。リニア線路の決定にミスがあったのではないかと思いますが、もう変更も出来ないでしょう。
品川~山梨、名古屋~飯田でのテストを繰り返しながら、南アルプストンネルをどうするか決めれば良い。
その間に、樫田秀樹さんの記事多数 記事の裏だって伝えたい も読み返しながら、リニアどうする? と考える事にしましょう。

リニアめぐり急展開 静岡県知事の辞職後は (NHK報道)

2024-04-19 16:00:00 | リニア中央新幹線
2024年4月18日 リニアめぐり急展開 国 JR 静岡県 3者の思惑が交錯した舞台裏(NHK)

「ことし6月議会をもって職を辞そうと思う」

 唐突な辞意表明に記者団は一瞬、静まり返った。静岡県の川勝知事は「質問はないのか」というように何度かうなずくと、詳しい説明を求めて騒然とする記者たちを振り切って知事室に戻り、いつも開放されている扉は閉められた。

 この日、川勝知事は待ち構える報道陣を避けるように、裏階段を使って県庁をあとにした。翌日の会見で川勝氏が辞職を決断した理由の1つに挙げたのは「リニアの開業延期」。

 この5日前、JR東海が目指してきた2027年開業の断念を表明したばかりだった。リニアの開業時期が絡む形での急展開はなぜ起きたのか。ビッグプロジェクトをとりまく国土交通省、JR東海、静岡県。3者の思惑が交錯した舞台裏に迫った。 (経済部記者 米田亘/名古屋局記者 玉田佳/静岡局記者 仲田萌重子)

「2027年」をめぐる攻防(引用省略)

 カギを握っていた川勝知事(引用省略)

「2034年以降」で駆け引きが(引用省略)

 川勝知事 またも失言(引用省略)

 リニア開業 知事交代でどうなる?
 川勝知事は4月10日に退職届を提出した。
 ある静岡県の幹部は「川勝知事から本気でリニアを着工させたいという思いを感じたことは、これまで一度もない。結局は失言が理由で辞めるが、それをリニア問題にすり替え、静岡工区の着工を延期させ続けることを矢野座長に託そうとしたのではないか」との見方を示した。
 リニア推進の関係者の間でも「次の知事が川勝氏と同じ路線をとる可能性もある。これで急に進展するなんていう楽観的な見通しは持っていない」という冷静な声が聞かれる。
 営業運転の最高速度は時速500キロ、品川ー名古屋間を最速40分で結ぶ「リニア中央新幹線」は、人やモノの流れ、暮らしを大きく変えることになる。沿線のまちづくりや地域経済にも大きなインパクトをもたらす。

 次の静岡県知事がリニアにどのようなスタンスをとるのか。
 関係者の注目は5月9日告示、26日投開票の静岡県知事選挙に移っている。
関係記事・・・
2024年04月06日 リニア計画・JR東海「2031年の見通し」(東京新聞)
 2027年リニア開業が断念された事については、JR東海は2027年のリニア開業を断念  2024-03-31 ブログ記事に多数の報道を記録していました。リニア事業の現場などは全く知らずに報道だけ確認しています。

山梨県早川町のリニア工事で重金属のセレン検出

2024-04-14 11:00:00 | リニア中央新幹線
2024年4月13日 20:29 リニア掘削工事で発生した土の仮置き場から環境基準上回る重金属を検出 山梨(YBS)
 山梨県は13日、早川町内のリニア中央新幹線の掘削工事で発生した土の仮置き場から環境基準を上回る重金属のセレンが検出されたと発表しました。
 環境基準を上回るセレンが検出されたのはリニア中央新幹線の掘削工事で発生した土を保管している早川町塩島地区の仮置き場です。
 県によりますとセレンは自然界にも広く分布していますが、人が慢性的に過剰摂取すると下痢や疲労感などの症状が出る重金属で、今月9日JR東海から仮置き場の地下水からセレンが検出されたと報告を受けました。
 1リットルあたり0・01ミリグラムの環境基準の 1・4倍のセレンが検出されました。
 現時点で被害は確認されていません。
 県は14日、現地でセレンが検出された原因を調べます。
 
発表日:2024年4月16日 リニア工事発生土仮置き場地下水からの重金属の検出及び県による追加調査について(山梨県環境・エネルギー部大気水質保全課)
内容
 JR東海より、リニア中央新幹線の掘削工事で生じた発生土仮置き場の地下水から、環境基準をわずかに超えるセレンが検出されたとの報告がありました。
 県では、これを受けて、速やかに現地確認を行うとともに、JR東海と連携して原因究明と周辺環境の調査を進めてまいります。
<JR東海による報告概要>
 事業者   :東海旅客鉄道株式会社
 基準超過物質:セレン
 測定値   :0.014 mg/L(環境基準:0.01mg/L)※0.004mg/Lの超過
 基準超過地点:早川町内塩島地区(南)発生土仮置き場 ※場内の3箇所ある調査地点のうち盛土付近の1箇所(No.2) セレンとは・・・自然界にも広く分布し、人にとって必須の微量元素。
 食品では、藻類、魚介類、肉類、卵黄に多く含まれる。ただし、慢性的に過剰摂取すると、爪の変形や脱毛、下痢、疲労感などの症状が出る。
 (出典:国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所HP、農林水産消費安全技術センターHP)
<経緯>
 ・JR東海から県への説明:4月9日(火)に電話連絡を受け、4月10日(水)に対面にて詳細な状況の説明を受けた。
 ・JR東海から早川町への説明:4月9日(火)に電話連絡が行われ、4月11日(木)に対面にて説明が行われた。
<現状及び今後の対応>
○JR東海
・原因の究明中(現場点検を実施済み、現時点で異常なし)
  ・月1回の調査を週1回に変更、現地の地下水の流向・流速調査を今後新たに実施
○山 梨 県
  ・明日(4/14(日))以降に現地確認を速やかに実施
  ・県による周辺環境調査の実施に向け調整中
 
報道関係者各位 リニア工事発生土仮置き場地下水からの 重金属の検出及び県による追加調査について (山梨県環境・エネルギー部 大気水質保全課 課長)

リニア中央新幹線に関する記事の記録 (日本経済新聞)

2024-04-10 09:00:00 | リニア中央新幹線
省略した原文は各記事で掲載しています。
2024年4月9日 13:55 川勝・静岡知事の辞職「歓迎したい」 甲府市の樋口市長(日本経済新聞)
 甲府市の樋口雄一市長は9日の定例記者会見で、静岡県の川勝平太知事が早期の辞職を表明したことについて「歓迎したい」と述べた。川勝氏の県入庁式の発言について「(リニア中央新幹線の静岡工区の工事を巡り)静岡の水を守ると言っていたが、水を大事に使う職業の方をおとしめる発言であり、静岡県全体を本当に愛していたのか」と苦言を呈した。
【以下省略】
2024年4月8日 19:13 リニアトンネル、愛知2工区の調査掘進開始 JR東海(日本経済新聞)
 JR東海は8日、リニア中央新幹線の名古屋市と愛知県春日井市の2つの工区で、トンネル工事による周辺への影響を調べる「調査掘進」を同日から始めたと発表した。トンネルを掘削するシールドマシンを使い、深さ40メートル以上の「大深度地下」を掘る。愛知県内では初めてのシールドトンネル工事になる。
【以下省略】
2024年4月3日 17:54 中部のリニア関係首長ら、川勝知事辞意に言及(日本経済新聞)
 静岡県の川勝平太知事が2日に辞意を表明したことを巡り、リニア中央新幹線に関連する中部の自治体首長らから言及が相次いだ。静岡工区の着工に反対していた川勝氏が退くことで、リニア事業が進展するかどうかに関心が集まる。
【以下省略】
2024年3月29日 19:40 リニア27年開業断念、静岡県「課題解決へスピード感」(日本経済新聞)
 リニア中央新幹線の品川-名古屋間の開業時期が未定になったことを受け、沿線自治体からは早期の着工を求める声が相次いだ。静岡県でリニア問題を担当する森貴志副知事は「県も着工に向けスピード感を持って取り組んでおり、他県にも議論の状況を説明したい」とした。ただJR東海との対話や議論の方法自体の見直しは言明を避け、具体的な開業計画は後ろ倒しが続きそうだ。
【以下省略】
2024年3月29日 18:52更新 JR東海、2027年のリニア開業断念 静岡着工メド立たず(日本経済新聞)
 JR東海は29日、リニア中央新幹線の東京・品川―名古屋間について、最短で2027年としていた開業目標を断念する方針を明らかにした。トンネル掘削による川の水量減少などを懸念する静岡県が県内区間の工事に反対している。着工のメドが立たず早期開業は困難と判断した。
【以下省略】
2024年3月5日 17:51 リニアトンネル、名古屋市内で今春に掘削開始 JR東海(日本経済新聞)
 JR東海は5日、リニア中央新幹線の名古屋市内の工区の一部で、トンネル工事の周辺への影響を調べる「調査掘進」を今春から始めると発表した。夏ごろまでに同市中区の「名城非常口」から愛知県春日井市方向に約300メートル掘る。この結果を住民に説明したうえで本格的な掘削に移る。東京圏に続いて名古屋の都心部でもトンネル工事が具体化する。
【以下省略】

静岡県の川勝知事が辞職 「歓迎したい」と甲府市長(日本経済新聞)

2024-04-09 15:00:00 | リニア中央新幹線
2024年4月9日 13:55 川勝・静岡知事の辞職「歓迎したい」 甲府市の樋口市長(日本経済新聞)
 甲府市の樋口雄一市長は9日の定例記者会見で、静岡県の川勝平太知事が早期の辞職を表明したことについて「歓迎したい」と述べた。川勝氏の県入庁式の発言について「(リニア中央新幹線の静岡工区の工事を巡り)静岡の水を守ると言っていたが、水を大事に使う職業の方をおとしめる発言であり、静岡県全体を本当に愛していたのか」と苦言を呈した。

 樋口氏は川勝氏がこれまでも物議を醸す発言を繰り返したことに触れ「静岡市や関係市町の首長も考えについていけないと聞いており、(川勝知事は)来年7月の任期までかなと思っていた」と述べ、任期より早く知事を辞すことを前向きに受け止めた。

 甲府市内にJR東海が建設するリニアの山梨県駅(仮称)は2031年完成予定との見通しが4日示された。樋口氏は「できるだけ速やかに品川―名古屋間の全線開通を望む」と述べるとともに、元日の能登半島地震に触れ「リニアは大動脈の東海道新幹線のバイパスとして非常に重要な役割をもつ国家プロジェクト。(政府には)しっかりと進めてもらいたい」と語った。
 

リニアトンネル、愛知2工区の調査掘進開始 JR東海(日本経済新聞)

2024-04-08 21:00:00 | リニア中央新幹線
2024年4月8日 19:13 リニアトンネル、愛知2工区の調査掘進開始 JR東海(日本経済新聞)
 JR東海は8日、リニア中央新幹線の名古屋市と愛知県春日井市の2つの工区で、トンネル工事による周辺への影響を調べる「調査掘進」を同日から始めたと発表した。トンネルを掘削するシールドマシンを使い、深さ40メートル以上の「大深度地下」を掘る。愛知県内では初めてのシールドトンネル工事になる。

 工事を始めたのは春日井市内の約10.1キロメートル区間「第一中京圏トンネル(坂下西工区)」と、名古屋市から春日井市までの「第一中京圏トンネル(名城工区)」の一部。いずれも調査掘進の結果を住民に説明したうえで、2025年春ごろに本格的な掘削に移る。施工期間は26年3月まで。

 「坂下西工区」の調査掘進の開始は想定より遅れていた。調査掘進に必要な非常口内のコンクリート壁の切削を22年7月に始めたが、壁が想定より固く、他工区では長くても2カ月程度で終わる工事が24年2月までかかった。シールドマシンの壁を削る部品を交換しながら切り進める必要があった。

 リニア中央新幹線のシールドトンネル工事は東京圏で先行している。23年9月には川崎市東百合丘工区で調査掘進が終了している。
 

リニア計画・JR東海「2031年の見通し」(東京新聞)

2024-04-06 08:00:00 | リニア中央新幹線
2024年4月6日(東京新聞)
リニア計画 静岡以外も「延び延び」でした JR東海、山梨県駅完成が「2031年の見通し」初告白
 リニア中央新幹線の工事を進めるJR東海は4日、甲府市と山梨県中央市にまたがる山梨県駅(仮称)、長野県飯田市の高架橋の完成がともに2031年になる見通しを公表した。静岡県が着工を認めていない静岡工区以外で、開業を断念した27年を超える工期が明らかにされたのは初めて。「27年開業はそもそも困難だったのでは」との受け止めが広がる。(西田直晃)

◆山梨、長野でも「地元との協議などに時間を要した」
「工事の内容を精査したところ、27年までに完了させるのは難しい」。
 4日の静岡市内での会見で、JR東海の沢田尚夫常務はこう述べた。いずれも来年度の着工を目指す山梨県駅は6年8カ月、リニア本線が通る座光寺高架橋は5年10カ月の工期を要するとした。

 3月末に東京・品川-名古屋間の27年開業断念を明らかにした際、同社は「静岡の工事の遅れ」を理由とした。山梨、長野の工期の遅れは「地元との協議などに時間を要した」ためとし、静岡の遅れの範囲に収まることからあくまで「開業時期に影響はない」と説明した。

 5日に東京新聞「こちら特報部」はJR東海に尋ねたところ「工事全体が余裕のある工程ではなく、静岡工区以外も一部でタイトになっているとこれまでも申し上げてきた」と回答した。静岡の工事を除いても、全線開業が先送りされていたのではないか、と尋ねると、広報担当者は「答えることは難しい」と話した。

 同社は静岡工区の工期が少なくとも10年とみており、品川-名古屋間の開業は34年以降となる見通しだ。着工を待つ山梨県駅の予定地では、中央自動車道が走る北側に山梨県がスマートインターチェンジ(IC)を整備し、甲府市が南側のまちづくりを担う。

 市の担当者は「市内外に好影響を波及させる起点になる。34年に向けて、新駅周辺の道路やインフラ整備を進め、並行して民間活用ゾーンを設ける。新駅の工期の遅れによる悪影響はない」。一方、山梨県の担当者は「ペースダウンせずにIC整備に取り組む」と強調しつつも「開業して初めて、リニアの効果を望める」と早期開通を期待した。

◆「とっくの昔に把握していたはず」との指摘も
 27年開業を前提としたまちづくりが進む中での工期見直し。もっと早く公表はできなかったのか。リニアを取材するジャーナリストの樫田秀樹氏は「工期が遅れれば、工費は膨張する。JRはとっくの昔に把握していたはずなのに、ずっと『静岡のせいだ』と言い続けてきた」と批判する。

 他にも未契約・未着工の工区、沿線住民が起こした差し止め訴訟、トラブルによる工事中断などの不安要素があるとし「先送りが重なれば、整備を終えた新駅周辺の民間投資に悪影響を及ぼす。閑古鳥が鳴く事態になるのでは」と懸念する。

 工事の遅れは首都圏でも起きている。地下40メートルより深い大深度の計4工区で進められる第1首都圏トンネルの調査掘進だ。21年に始まった北品川工区(東京都品川区など)では、シールドマシン(掘削機)の不調で2度にわたり中断。半年で約300メートル掘る予定が、機器の故障などで124メートルで止まっている。

 鉄道ジャーナリストの梅原淳氏は「難工事が予想される工区は他にも目立つ。掘削機の問題は首都圏にとどまらず、予定されている愛知県では調査掘進が始まってさえいない。現段階で34年開業と示せる根拠が分からない」といぶかる。

 リニア新幹線沿線住民ネットワークの天野捷一(しょういち)共同代表も「工事の遅れは各地で明白なのに、静岡を批判の対象に仕立ててきた」と前置きし、こう訴えた。「着工前の段階で、きめ細かな調査や対策を怠ったツケが出ているのだろう。各地の工事の遅れを認め、沿線自治体や住民の声に耳を傾けるべきだ」
 
私はこのリニアの駅工事について忘れていまして、『2024-04-09  リニア27年開業そもそも無理だった!?<東京新聞2024. 4月6日>』と書かれたページを見て思い出したのです・・・
リニア新幹線を考える相模原連絡会
年度が変わった時期でしたので・・・
2024年03月31日 JR東海は2027年のリニア開業を断念
2024年04月04日 リニア山梨県駅は2031年の完成見込み
 これらの記事は掲載しましたが、多くのサイトは目を通しただけだったと思います。
 

「リニア」の遅れは静岡だけのせい? 未解決の問題を考えた(東京新聞)

2024-04-05 16:00:00 | リニア中央新幹線
2024年4月5日 12時00分 「リニア」の遅れは静岡だけのせい? ほかの工区でも後ずれする工事、未解決の問題を考えた(東京新聞)
 リニア中央新幹線の静岡工区着工を認めていない静岡県の川勝平太知事の辞意表明を受け、工事進展への期待感が広がっている。しかし大井川の流量減少や南アルプスの生態系への影響など、県が懸念する課題は残されたまま。そもそも工事は沿線各地で予定通りに進んでおらず、静岡だけのせいにするのはお門違いだ。知事が言うように「立ち止まって考えざるを得ない」のではないか。(岸本拓也、宮畑譲)
【長文サイトなので以下引用は略します。】
2024年4月3日 18時02分 発言は「撤回しない」 辞職表明の川勝知事「私の心も傷ついた」【主な一問一答】(東京新聞)
 職業差別と受け取れる発言で批判を浴び、辞意を表明していた静岡県の川勝平太知事が3日、県庁で記者会見した。発言について「心からお詫び申し上げる」と謝罪した上で、改めて「もう十分に仕事をした」と辞職の意向を示した。
 ただ、発言が「不適切だとは思っていなかった」との持論を繰り返し、撤回はしないとした。出直し選挙への立候補は否定した。
 川勝氏は環境への影響などを理由にリニア中央新幹線の静岡工区着工を認めてこなかった。3日の記者会見では、JR東海などとの信頼関係が構築できつつあるとして、「仕事が一段落した」ことも辞職の理由に挙げた。
 主な一問一答は次の通り。 ・・・【長文ですから引用は略します。】
2024年04月03日 19時09分 静岡川勝知事 辞職決意は自身の発言とリニア開業延期に区切り(NHK東海)
 職業差別とも捉えられかねない発言をし、2日夜に突然、辞職の意向を表明した静岡県の川勝知事が3日、改めて記者会見し、辞職を決意した理由についてみずからの発言と着工を認めてこなかった「リニア中央新幹線」に開業延期という区切りがついたことを挙げました。
 静岡県の川勝知事は1日の新人職員への訓示の中で職業差別とも捉えられかねない発言をし、2日夜の記者会見でことしの6月議会をもって辞職する意向を表明しました。【以下、引用省略】
川勝平太知事がお辞めになる事を残念に思いますので、静岡県庁や市町村からの記事などを確認しておきたいと思っています。
南アルプスのリニア中央新幹線トンネル工事、何年かかるか、都府県での事業はいかなる状況か、知らない事が多すぎて、理解力も時間も足りない私・・・

JR東海、リニア山梨県駅など31年完成 見通し提示(日本経済新聞)

2024-04-04 20:00:00 | リニア中央新幹線
2024年4月4日 17:39 JR東海、リニア山梨県駅など31年完成 見通し提示(日本経済新聞)

 JR東海は4日、リニア中央新幹線工事で山梨県駅(仮称、甲府市)や座光寺高架橋(長野県飯田市)の発注見通しを示した。2031年の完成を予定しており、東京・品川―名古屋間の当初開業予定である27年を超える初めての発注になる。ただJR東海はリニア開業遅れの最大要因を静岡工区としており、「静岡工区完成までに他工区は全て終わっている予定だ」との見通しを示した。

 山梨県駅は品川―名古屋間に予定している駅で唯一未着工だった。24年度上期中に工事を発注し、工期は約80カ月になる。駅は高さ約30メートルの高架駅で4階建ての駅舎になる。前後の高架橋や橋梁を含め約1270メートルの区間の工事を25年度にも着手する見込み。約83キロメートルある山梨区間の未発注工区は残り16キロとなる。

 長野県は本線や保守基地への高架橋で合わせて約1870メートル。工事発注時期は山梨と同じく24年度上期だ。工期は約70カ月。山梨県駅も長野の高架橋も今後建設会社などから公募する。工費や設計を詰めながらJR東海が施工者を決める。

 JR東海は3月末に品川―名古屋間の開業見通しを従来の「27年以降」から「未定」とした。静岡工区については着工から開業まで当初約10年とみており、計算すると品川―名古屋間開業は34年以降になる見通し。全体では工事契約は約9割で完了している。

 同日、静岡市内で報道陣に説明したJR東海の沢田尚夫常務執行役員は、静岡県の川勝平太知事の辞意表明について受け止めを問われ「静岡工区含めて早期開業を目指す姿勢は変わりない」と話した。川勝知事の持論であった山梨―神奈川間などの部分開業は「これまで通り全く考えていない」とした。