ひろかずのブログ

加古川市・高砂市・播磨町・稲美町地域の歴史探訪。
かつて、「加印地域」と呼ばれ、一つの文化圏・経済圏であった。

大河・かこがわ(107) 平安時代(18) 薬師堂(播磨町古宮)の薬師如来

2019-11-30 08:50:32 | 大河・かこがわ

        薬師堂(播磨町古宮)の薬師如来

 今、私たちが、奈良時代の人間で、釈迦像と薬師像二体の仏像が、運ばれたとします。
 おそらく、釈迦像か薬師像か区別がつかないと思われます。
 奈良時代までは、薬師像は釈迦像と何らの区別ありませでした。

 共に形は如来形でした。
      平安時代、播磨町に大寺が?
 播磨町古宮の薬師堂には、像高、140センチ、幅110センチ、奥行き90センチの堂々とした「木造寄木造り」のは仏様です。

 薬師如来像です。
 衣を表すひだの流れが美しく、平安時代の末(12世紀頃)の特徴を表しています。
 そして、よく見ると、左手の上に小さな壷があります。
 間違いなく薬師如来です。壷には、どんな病気にもよくきく薬が入っています。
 このように壺を持った姿で薬師如来が造られるようになったのは、平安時代以降のことです。
 当時、病気でたくさんの人々は悩んだことでしょう。そんな時には、仏様にお願いするより方法はありません。
 人々は薬師仏に願いを込めました。
 おだやかな、お顔をされています。
 そして、その大きさから判断して、平安時代には、播磨町にも大きなお寺があったと想像できます。(no4813)

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