京都の夏の風物詩のひとつ、鴨川の納涼床。5月になると、鴨川沿いに並ぶ約90軒のお店が分流の禊川(みそぎがわ)の上に床を張り出して客をもてなします。
寛永年間に裕福な商人が鴨川の浅瀬や中洲に床机を置いて遠来の客をもてなしたのが始まりだそうです。当時の納涼床はもちろん木造ですが、近年は金属製の柱が使われたり、色や高さが不ぞろいになったため、京都府が新しいガイドラインを作って景観を守ることになりました。
(四条大橋から見た納涼床)
それによると、金属製の柱は木材の色に塗装する、床や手すりの高さを隣と50cm以内にそろえる、手すりは伝統的な意匠とし洋風の斜め格子などは認めないなど。猶予期間は5年ありますが、観光都市ならではの厳しい景観規制です。
昭和30年代までは木組みの床が普通で、欄干を擬宝珠で飾り、提灯をぶら下げるスタイルで統一されていたようで、その頃の風景を取り戻そうという試みです。
(規制に合わせて新調したのか、真新しい木の納涼床が数軒ありました)
一方、昔ながらの木造の納涼床を守り続けている老舗もあり、床の土台は総檜造りで、柱は5寸角、桁は縦8寸・横4寸。毎年4月末のハレの日を選んで1日がかりで床を組み上げ、客が座るお座敷部分と欄干は水と砂で磨いて檜本来の質感を出すそうです。また、15~20年ごとに交換するために、日頃からヒノキの良材を確保しているとか。
私は利用したことはないですが、やっぱり木製の納涼床の方が風情もありそうですね。
寛永年間に裕福な商人が鴨川の浅瀬や中洲に床机を置いて遠来の客をもてなしたのが始まりだそうです。当時の納涼床はもちろん木造ですが、近年は金属製の柱が使われたり、色や高さが不ぞろいになったため、京都府が新しいガイドラインを作って景観を守ることになりました。
(四条大橋から見た納涼床)
それによると、金属製の柱は木材の色に塗装する、床や手すりの高さを隣と50cm以内にそろえる、手すりは伝統的な意匠とし洋風の斜め格子などは認めないなど。猶予期間は5年ありますが、観光都市ならではの厳しい景観規制です。
昭和30年代までは木組みの床が普通で、欄干を擬宝珠で飾り、提灯をぶら下げるスタイルで統一されていたようで、その頃の風景を取り戻そうという試みです。
(規制に合わせて新調したのか、真新しい木の納涼床が数軒ありました)
一方、昔ながらの木造の納涼床を守り続けている老舗もあり、床の土台は総檜造りで、柱は5寸角、桁は縦8寸・横4寸。毎年4月末のハレの日を選んで1日がかりで床を組み上げ、客が座るお座敷部分と欄干は水と砂で磨いて檜本来の質感を出すそうです。また、15~20年ごとに交換するために、日頃からヒノキの良材を確保しているとか。
私は利用したことはないですが、やっぱり木製の納涼床の方が風情もありそうですね。
確かに景観的に統一感があったほうがいいですね。
京都の人(店を出す側の人)がそれを受け入れるのも
一級の観光地ならではと思いました。
そのうち、北海道のシラカンバを模した街路灯のように、
何かの木に見える塗装の柱がこれ用に作られるかもしれないですね(笑)。
1枚目の写真の手前の納涼床は柱が鉄製で色が白っぽいですから、改善の指導がされるでしょう。
今回、この記事の撮影のために改めて鴨川を歩きましたが、イタリアンレストランなどこれまでにはなかったであろう業態のお店も床を出していました。
床だけでなく、お店も時代と共に変わっているようです。