明日16日、京都では「大文字」が行われます。誰が考えたのか、山に火で文字を書くというアイデアはユニークかつ壮大です。
大の字を描くのはマツの薪。巨大な文字ですから燃やす薪の量も半端じゃありません。大文字だけで600束、樹齢50年以上のマツを十数本使うそうです。正式名称を「五山送り火」と言うように他に4つの文字や絵が描かれますが、妙法400束、船形400束、左大文字350束、鳥居形108束、五山で合計1858束の薪を燃やすのです。
(準備中の大文字。白いのが作業中の人間)
その薪はこれまで大文字山などに自生するマツでまかなってきたそうですが、最近は松枯れ病の被害もあって、木材不足が深刻になっています。また、京都にはもう一つ火を燃やす鞍馬の火祭りがあり、そのタイマツに使うコバノミツバツツジも不足しているそうです。
こうした伝統行事の窮状を打開するために、京都府と京都モデルフォレスト協会、三井物産が提携して必要な木材を供給する活動を始めました。三井物産が京都市右京区に保有する山林を無償貸与し、協会がマツとコバノミツバツツジの伐採や山林の管理を行うということです。
(午後8時、最初に点火される大文字)
大文字保存会も「中期的なマツ材確保のめどが立ち、その間に大文字山でマツを育てられるのでありがたい」と話しているとか。活動期間は10年間ですから、とりあえずは木材不足のために京都の伝統行事が開催できなくなるということはなさそうです。
なお、画像は2点とも京都市在住の友だちから借りました。
大の字を描くのはマツの薪。巨大な文字ですから燃やす薪の量も半端じゃありません。大文字だけで600束、樹齢50年以上のマツを十数本使うそうです。正式名称を「五山送り火」と言うように他に4つの文字や絵が描かれますが、妙法400束、船形400束、左大文字350束、鳥居形108束、五山で合計1858束の薪を燃やすのです。
(準備中の大文字。白いのが作業中の人間)
その薪はこれまで大文字山などに自生するマツでまかなってきたそうですが、最近は松枯れ病の被害もあって、木材不足が深刻になっています。また、京都にはもう一つ火を燃やす鞍馬の火祭りがあり、そのタイマツに使うコバノミツバツツジも不足しているそうです。
こうした伝統行事の窮状を打開するために、京都府と京都モデルフォレスト協会、三井物産が提携して必要な木材を供給する活動を始めました。三井物産が京都市右京区に保有する山林を無償貸与し、協会がマツとコバノミツバツツジの伐採や山林の管理を行うということです。
(午後8時、最初に点火される大文字)
大文字保存会も「中期的なマツ材確保のめどが立ち、その間に大文字山でマツを育てられるのでありがたい」と話しているとか。活動期間は10年間ですから、とりあえずは木材不足のために京都の伝統行事が開催できなくなるということはなさそうです。
なお、画像は2点とも京都市在住の友だちから借りました。
特に、火事などで広範囲に建物が消失した場合、神社や寺院、民家の再生に必要な木材をどうやって緊急に集めたのか…。今のようにトラックで運ぶわけではないですから、手間も時間もかかったんでしょうね。
大文字は、確か麓から人力で薪を運ぶそうですから、それも大変です。
このような伝統行事や社寺の木造建築物を見ると、
昔は木がたくさんあったんだろうな、
木がなくなる心配をすることはなかったんだろうな、と思います。
人口が増えたのもひとつの要因ではあるでしょうけど、
人と木との付き合いについて考えさせられます。