前回、餌の色が体色に表れるフラミンゴをご紹介しましたが、鳥の色のもう1つの仕組みは「構造色」と言うそうです。
例えば、シャボン玉自体には色がないのに表面に虹のような色が表れます。あるいは、CDやDVDの表面も角度によって虹色が見えます。
あれと同じことが鳥の羽で起きていて、羽そのものには色がないのに、羽毛の微細な構造によってさまざまな色に見えるのだそうです。
例えば、マガモの頭。下の動画を見ていただくと、角度によって鮮やかな緑色になったり、紫がかって見えたり、黒くなったりします。
羽毛に色がついているわけではなく、光の働きによって発する色なので、光の角度や強さによって緑や紫に見えるわけです。
構造色は緑~青~紫系統の色に多く、カワセミのコバルトブルーやオオルリの青、ブッポウソウの緑などもこの仕組みで発色しているそうです。
下のカワセミは、頭や翼のコバルトブルーは構造色、腹のオレンジは前回ご紹介した色素(メラニン)による色ということでしょう。
構造色にもいくつかタイプがあって、ある研究者によるとクジャク型とハト型があるそうです。クジャクの羽の緑~青~紫は全部構造色のようです。
構造色は羽毛の微細な構造によって発色しているので、例えば違法飼育されたオオルリなどは鳥籠による磨耗でその構造が破壊されて、美しい青が消えて黒っぽくなるそうです。
鳥というか、自然は不思議ですね~。構造色はチョウにもあるようです。
カラスの青光りの違いは、私は気づいていませんでした。カラスをじっくり見ていないからですね、多分。
ハシブトガラスは角度によって青光りしますがハシボソガラスはほとんどそうは見えないですね。
何か進化の過程で意味があったのかなといつも見ながら思います。
はく製にするときれいな色にならないのはこのせいですねきっと。