前回、縄文時代の丸木舟をご紹介しましたが、大阪の民俗学博物館にも復元された丸木舟が展示してあります。
アイヌ民族のもので、樹種はカツラ。北海道にたくさん自生する樹ですから、舟や家具などに多用されたでしょう。カツラ材は赤いので見た目には重そうですが、比重は0.5ですから浮力はあります。ちなみに、前回のスギの比重は0.4。
(民博のアイヌコーナーに展示されているカツラの丸木舟)
丸木舟の場合、比重が軽いことも条件ですが、完成後すぐに進水できるように川や海や湖の近くで入手できる樹木という条件があります。前回のスギも今回のカツラも、基本的にはその条件を満たします。
今年の3月、沖縄に鳥を見に行った際、ある道の駅に郷土資料館が併設されていて、そこにも舟が展示してありました。丸木舟ではないですが、樹種はマツのようです。多分、沖縄固有種のリュウキュウマツでしょう。
(沖縄の道の駅に展示されていた舟。船尾側から撮影)
マツもなんとなく重いイメージがありますが、比重は0.55。一般的に針葉樹よりも広葉樹の方が硬くて重く、例えばケヤキは0.7 、カシ類は0.9。それらに比べるとかなり軽いので、マツも舟には向いています。また、沖縄では海の近くにマツが自生しているので、すぐに進水できたのでしょう。
現在は公園のボートも樹脂製ですから、木の舟に乗る機会はほとんどないですね。
アイヌ民族のもので、樹種はカツラ。北海道にたくさん自生する樹ですから、舟や家具などに多用されたでしょう。カツラ材は赤いので見た目には重そうですが、比重は0.5ですから浮力はあります。ちなみに、前回のスギの比重は0.4。
(民博のアイヌコーナーに展示されているカツラの丸木舟)
丸木舟の場合、比重が軽いことも条件ですが、完成後すぐに進水できるように川や海や湖の近くで入手できる樹木という条件があります。前回のスギも今回のカツラも、基本的にはその条件を満たします。
今年の3月、沖縄に鳥を見に行った際、ある道の駅に郷土資料館が併設されていて、そこにも舟が展示してありました。丸木舟ではないですが、樹種はマツのようです。多分、沖縄固有種のリュウキュウマツでしょう。
(沖縄の道の駅に展示されていた舟。船尾側から撮影)
マツもなんとなく重いイメージがありますが、比重は0.55。一般的に針葉樹よりも広葉樹の方が硬くて重く、例えばケヤキは0.7 、カシ類は0.9。それらに比べるとかなり軽いので、マツも舟には向いています。また、沖縄では海の近くにマツが自生しているので、すぐに進水できたのでしょう。
現在は公園のボートも樹脂製ですから、木の舟に乗る機会はほとんどないですね。
京大の木材研究室にその説明パネルがありました。アフリカにレバノンスギが自生したかどうか知りませんが、メソポタミア方面から輸入したのかも知れません。
ピラミッドの建設にもレバノンスギは使われていたようです。
何より、カツラは、何かを作る木という感じがしますよね。
で前の続きですが、ハルニレはやや比重が重いかな・・・
カツラは肌触りが暖かいので、北海道ではフローリング材に使うという話もどこかで読みましたが、本当ですか?
カツラに限らず、科学的には比重の軽い材を暖かく感じるはずですけどね…。