「雀百まで踊り忘れず」「鶴の一声」など日本には鳥のことわざがたくさんありますが、海外にも興味深いことわざや格言があるのでご紹介します。
まず、中国編。
越鳥南枝に巣くう
「越鳥」はベトナムの鳥。「南方から渡ってきた鳥は、日当たりのよい木の南側に巣を造る」という意味で、故郷は忘れがたいことの例えだそうです。
この後、「胡馬北風に嘶く(北方の胡の国から来た馬は北風が吹くと故郷を思い出していななく)」と続きます。
啐啄同時(そったくどうじ)
「啐」は卵の中でヒナが鳴くこと、「啄」は親鳥が卵の殻をつつくこと。その両方が一致してヒナが生まれることから、「両者が相応じる得難い好機」を意味します。禅宗で、師匠と弟子の呼吸が一致するときに悟りが得られるという意味で生まれた言葉だそうです。
次に英語編。
Fine feathers make fine birds
「美しい羽は美しい鳥をつくる」、つまり「立派な服装をすれば立派に人に見える」。日本の「馬子にも衣装」に似ていますが、普段は着ないような高級な服を着ている人を皮肉って言うときに使うそうです。
One for the mouse, one for the crow, one to rot, one to grow
「一粒はネズミに、一粒はカラスに、一粒は腐って、一粒が育つ」。種まきするときにとなえる呪文で、「成長するのは四粒に一粒のつもりで多めにまけ」という教え。仏教思想に近く、人間中心のキリスト教文化圏には意外なことわざです。
Kill two birds with one stone
日本の「一石二鳥」と同じ。バードウォッチャーとしては最も使いたくないことわざです。このほか、The early bird catches the worm(早起きした鳥は虫を捕まえる)は「早起きは三文の得」、It's an ill bird that fouls its own nest(自分の巣を汚す鳥は悪い鳥)は「立つ鳥跡を汚さず」など、日本と共通のものもいくつかあります。
そして、フランス編。
Le geai paré des plumes du paon
「クジャクの羽をつけたカケス」、つまり「借り物を自分の物のように自慢する人」という意味。英語編のFine feathers make fine birdsと似ていますが、クジャクとカケスを対比するところがファッションの国らしい?
Une hirondelle ne fait pas le printemps
「一羽のツバメの飛来で春にはならない」は、「物事の一部だけを見て全てを知った気になってはいけない」という戒め。スペインにも同じことわざがありますが、季節が夏になっています。
このほかにもたくさんあって、それぞれの国の国民性が垣間見えたり、「鳥と人間の関係は万国共通だな」と思えたり、なかなか面白いです。
まず、中国編。
越鳥南枝に巣くう
「越鳥」はベトナムの鳥。「南方から渡ってきた鳥は、日当たりのよい木の南側に巣を造る」という意味で、故郷は忘れがたいことの例えだそうです。
この後、「胡馬北風に嘶く(北方の胡の国から来た馬は北風が吹くと故郷を思い出していななく)」と続きます。
啐啄同時(そったくどうじ)
「啐」は卵の中でヒナが鳴くこと、「啄」は親鳥が卵の殻をつつくこと。その両方が一致してヒナが生まれることから、「両者が相応じる得難い好機」を意味します。禅宗で、師匠と弟子の呼吸が一致するときに悟りが得られるという意味で生まれた言葉だそうです。
次に英語編。
Fine feathers make fine birds
「美しい羽は美しい鳥をつくる」、つまり「立派な服装をすれば立派に人に見える」。日本の「馬子にも衣装」に似ていますが、普段は着ないような高級な服を着ている人を皮肉って言うときに使うそうです。
One for the mouse, one for the crow, one to rot, one to grow
「一粒はネズミに、一粒はカラスに、一粒は腐って、一粒が育つ」。種まきするときにとなえる呪文で、「成長するのは四粒に一粒のつもりで多めにまけ」という教え。仏教思想に近く、人間中心のキリスト教文化圏には意外なことわざです。
Kill two birds with one stone
日本の「一石二鳥」と同じ。バードウォッチャーとしては最も使いたくないことわざです。このほか、The early bird catches the worm(早起きした鳥は虫を捕まえる)は「早起きは三文の得」、It's an ill bird that fouls its own nest(自分の巣を汚す鳥は悪い鳥)は「立つ鳥跡を汚さず」など、日本と共通のものもいくつかあります。
そして、フランス編。
Le geai paré des plumes du paon
「クジャクの羽をつけたカケス」、つまり「借り物を自分の物のように自慢する人」という意味。英語編のFine feathers make fine birdsと似ていますが、クジャクとカケスを対比するところがファッションの国らしい?
Une hirondelle ne fait pas le printemps
「一羽のツバメの飛来で春にはならない」は、「物事の一部だけを見て全てを知った気になってはいけない」という戒め。スペインにも同じことわざがありますが、季節が夏になっています。
このほかにもたくさんあって、それぞれの国の国民性が垣間見えたり、「鳥と人間の関係は万国共通だな」と思えたり、なかなか面白いです。