樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

緋連雀と黄連雀

2014年03月24日 | 野鳥
さまざまな国の人が乗った豪華客船が沈没しそうなとき、それぞれの客を海に飛び込ませるにはどう言えばいいか、というエスニックジョークがあります。
アメリカ人には「今飛び込めばあなたはヒーローになれますよ」
ロシア人には「海にウォッカが流れ出していますよ」
イタリア人には「海で美女が泳いでいますよ」
フランス人には「決して海には飛び込まないでください」
ドイツ人には「規則ですから飛び込んでください」
そして、日本人には「みなさん飛び込んでいますよ」
国際的には「日本人=集団主義」というステレオタイプが成立しているようです。
この話を取り上げたのは、レンジャク類の英名が気になったから。まず、キレンジャクの英名はBohemian Waxwing。



Waxwingは次列風切羽の先端に蝋のような突起物があるからですが、Bohemianには「ジプシー(ロマ民族)のように、社会の規則に縛られることなく自由奔放に生きる」という意味があります。
近くの川辺に今年も数百羽のレンジャクの大群がやって来ましたが、キレンジャクは4羽のみ。関西のバードウォッチャーの感覚では、キレンジャクは基本的に群れを嫌っているように見えます。だからBohemianと命名されたのではないでしょうか。
一方、ヒレンジャクの英名はJapanese Waxwing。



常に群れで行動するので、命名者がエスニックジョークを込めて日本人のように集団行動するレンジャクという意味でJapanese Waxwingと名づけたのではないでしょうか。考え過ぎかな?
私は日本人ですが、どちらかというとキレンジャクタイプ。というか、ヘソ曲がり。他の人と同じことをしたくないでの、写真ではなく動画で野鳥を撮り、ただ映像を掲載するのではなく、こんな理屈っぽいブログを続けています(笑)。

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする