樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

スギやねん、関西

2010年02月01日 | 木と言葉
昨年、あるイベントで「スギやねん、関西」という名前の集団に出会いました。関西弁の「好きやねん」を語呂合わせにした杉の利用促進団体です。
普通、こうした会は堅苦しい名前が多いですが、さすが関西、こんなところでも笑いを取ろうとしているんですね。しかも、「SUGIKAN」という略称でロゴまで作り、スタッフが写真のようなハッピ姿で雰囲気を盛り上げていました。



ブースでは、杉の箸づくりやサイコロづくりのワークショップのほか、小物の販売コーナーもあったので、私もつられて小さな枡を買ってしまいました。
この団体には上部組織があって、その名前が「日本全国スギダラケ倶楽部」。秋田県や静岡県、宮崎県など杉の産地に支部を持つ全国組織です。


(昨年5月に開催された「神戸アースデー」のブース)

日本の山は植林で「杉だらけ」になっている、その杉の良さを再発見して利用を促進し、身の回りを「杉だらけ」にしようというのがこの倶楽部の設立趣旨。キャッチフレーズは「一家に一台杉の家具」。
本部も支部も名前は軽いノリですが、杉の家具「スギダラ」シリーズを開発したり、街灯や車止めに杉材を使ったり、月刊誌を発行するなど真面目に活動しています。


(ロゴ入りの枡。お酒ではなく小物入れに使っています)

例えば「日本杉材利用促進協会」というような悲壮感漂う名前よりも、「日本全国スギダラケ倶楽部」のような軽妙な名前の方が、やっている方も見ている方も楽しいし、注目率も高くなります。木材マニアとしてその活動に興味がありますが、仕事柄、こういう言葉のパワーにも関心があります。
「スギやねん、関西」のサイトはこちら
コメント (2)
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