樹樹日記

じゅじゅにっき。樹木と野鳥に関する面白い話をご紹介します。

鳥見散歩

2009年04月01日 | 野鳥
冬の間ほぼ毎回双眼鏡をぶら下げて散歩に出かけました。大吉山でもそろそろ地元の鳥がさえずり始め、冬鳥は繁殖地へ帰ったようなので、この冬どんな鳥が見聞できたかご報告します。
まずクロジ。今年毎回双眼鏡を携帯するようになったのはこの鳥を観察するため。珍しいと言うほどではないものの、数が少ない上に暗い場所にいるのでなかなか見られません。
以前から時々姿を見かけましたが、今年はその気になって観察したところ2回に1回の確率で目撃。数羽の群れが定着しているポイントも3ヵ所特定できました。写真家の間ではけっこう知られているようで、カメラを担いだ人にもよく出合いました。

       
      (無理にトリミングしたので画像が悪いですがクロジのオスです)

ルリビタキも、地味な色のメスですが、クリッとした目と可愛い姿で和ませてくれました。年によって居つく場所が違うようで、昨年は頂上付近でウロウロしていましたが、今年は3合目あたりに定着していました。
シロハラも冬鳥の常連。落ち葉の積もった林床で餌を探したり、キョトンとしています。同じくツグミの仲間では意外にもトラツグミに遭遇しました。
冬の楽しみはカラの混群に囲まれること。シジュウカラ、ヤマガラ、エナガ、メジロ、コゲラなどの小鳥が「ニーニー」「ジュルジュル」「チーチー」と鳴きながら、30~50羽くらい次々に飛んできます。この冬は2回しか体験できませんでしたが、バードウォッチャーにはうれしいひとときです。
これまでは声しか聞こえなかったアオゲラも、今年は目の前の木に止まってじっくり観察させてくれました。頭頂部が赤いオスでした。

       
      (展望台でヤマガラに餌をやるのを楽しみにしている人もいます)

時間がある日は大吉山から宇治川へ下りて遠回りします。このコースで遭遇したのが以前ご紹介したヒレンジャク。常連はユリカモメ、カモ類、セキレイ3種、タヒバリ、イソヒヨドリ、イカルチドリ、イソシギなど。上空では時々ミサゴが旋回します。
驚いたのは中州にいたアオアシシギ。春と秋に日本を通過する旅鳥ですが、何故かこの季節に姿を見せました。越冬個体でしょうか。こういうサプライズも鳥見のおもしろいところ。

       
   (緑の堤防と青い空と白い雲。晴れた日のリバーサイドウォークは最高!)

遠回りコースでは山の鳥と川の鳥で40種くらい見られます。2時間近くかかりますが、暖かい日の鳥見散歩は気持ちいいです。
コメント (2)
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