ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

正しく歌うだけで…

2014-04-04 05:45:46 | 音楽あれこれ
「ちょっと歌ってみてよ!」

ワシが教えている「うたの教室」のオーナーから突然頼まれました。今月教えることになっている曲の感じがイマイチつかめないからとのこと。どんな曲にするかはオーナーがどこかから楽譜をみつけてくるので、月初めのレッスンでその月の曲を初めて知るという次第。

「う~ん、私は今日初めてこの曲の楽譜を見るんですけど…」
「どーせ、初見で歌えるんでしょ?」
「いやまあ、曲にもよりますけどねぇ」

手渡された曲は《はがゆい唇》。1992年頃にリリースされた作品です。歌っていたのは高橋真梨子なので、ご存知の方も多いかもしれません(ワシはほとんど知りませんでしたが…)。

2回ほど歌ってみたところで、オーナーが、

「じゃ、カラオケで歌ってみて?」
「え、今ですか?」
「そうよ!」

こちらが承諾する間もなく、オーナーはカラオケに曲名を打ち込む。ところが、通常の操作ではなく、点数や偏差値の出る恐ろしいやつ(ハイパー予備校とかいうやつです)にしたのです。こりゃぁ、いい加減に歌うわけにはいきません。音程が外れたりすれば数字となってハッキリ出ちゃうんですから…。

覚悟を決めてトライ! その結果が次の写真(見たい方は拡大できます)。



おおっ、まあまあの出来じゃないですか。写真左上にある五角形をみると「声量」が足りませんね。これは仕方ありません。何しろ、できるだけ正しい音程とリズムで歌うことに注意を向けたので…。もっと大きな声で歌えば点数や偏差値もおそらくアップしたことでしょう。

見方を変えれば、正しい音程とリズムに注意するだけで、ここまでできるという証明でもあります。つまり、いかに世の中のカラオケ・ファンの多くがテキトーに歌っているかということでもあるんですね。

上手とはいえないけれど、決して下手には聞こえない方法は、まずはズバリ正しい音程とリズムで歌うこと。これができないのに自己流の歌い方をするから、いつまで経っても歌が上手に歌えるようにならないんです。いうなれば基本をないがしろにして先に応用問題を解こうとするようなもの。できないのは当然なのです。だけど、大多数の人はそのことに気づいていません…。

ま、とにかく「うたを教える先生」としてはオーナーに対して面目躍如といったところでした。でも、正直、焦ったぁ…(笑)
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