ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

目覚めよ!日本!

2012-03-12 04:19:23 | 脳みその日常
もう昨日になりますが、東日本大地震一周年の追悼式は印象深いものでした。特に陛下の語り口には亡くなられた方たちへの哀悼の気持ちと遺族への同情が明確に出ていましたね。ご自身が病身でありながら、この式典に出席するため手術と退院を早めてまで出られた。いわば身を削ってのお仕事だったといえるでしょう。

これに対し、総理の「ことば」の伝わらないことったらありませんでした。澱みない語りは良いとしても、心に迫るものがない。なんでしょうね、この軽さは!今更ながらですが、国を動かす公人としての意識の低さを思わざるを得ません。

それは何も総理に限ったことじゃない。たとえば近年の法務大臣の職務怠慢もそうです。死刑の是非はともかくとして、刑の執行をしないってどういうことなんでしょうね。これじゃあ苦渋の選択をして判決を下した最高裁の存在はなんなんだってことになりませんかね。だって法律を司る最高責任者が法律を遵守しないわけでしょ。おかしいですよ、こんなの。言い出せばキリがありません。

ワシは特別愛国心があるわけじゃありません。ただ、日本という国が古来受け継いできた考え方や美意識には優れたものがあると思っています。陛下の表現された「他者への思いやり」はまさにその伝統のひとつであり、それを踏まえたものといえます。

本来はこうした伝統や意識がこの国を作ってきたのではないでしょうか。ところが近年では国益やら自分の利益のことばかり皆追求し始めています。それがすべて悪いとはいいません。でも、果たしてそれで良いのでしょうか。このままでは民度の低い国と同じになっていきますよ。

大震災は多くの人々に苦しみと悲しみをもたらしました。それは紛れもない事実です。同情を禁じ得ません。しかし同時に改めて日本という国を考え直すきっかけを、そして日本人としての生き方を思い出させる機会を神様が我々に与えたんじゃないかという気がします。「お前ら、しっかりしろよ!」とね。
コメント