ライターの脳みそ

最近のマイブームはダム巡りと橋のユニークな親柱探し。ダムは目的地に過ぎず、ドライヴしたいだけ…。

豹変現場に立ち会う

2011-03-06 03:39:05 | 脳みその日常
よくある話かもしれませんが、久々に人間の醜い一面に直面してしまいました。

とある演奏会が始まる前のこと。指定席だったので自分の場所を探していると、ワシの座る席にひとりの中年男性(A)がすわっていました。その隣には別の中年男性(B)と連れの中年女性(C)。彼らは仲良く談笑中。

「ああ、知り合いなんだな、この人たち」

でも、(A)の席はワシがすわる場所。申し訳ないと思いつつ、(A)に

「あの、この席は…」

と話しかけると、本人もわかっていたようで即座に「あ、すみません」と立ち上がる。そして、(B)と(C)に向かって「それじゃ、また!」と言って去っていきました。

ここまではよくあること。驚いたのはこのあとでした。(A)と談笑していたはずの(B)の態度が豹変したのです。連れの(C)に向かって、

「ったくよぉ、(A)の野郎、自慢ばっかりしてやがってよぉ」
「なにかってぇ~と、エラソーにしやがる」
「大した学歴もないくせによ」

連れの(C)は、(B)を諌めるわけでもなく、ただ「そうなの~?」「へぇ~」と相づちを打つばかり。

ワシはもちろん(A)とは知り合いじゃありませんし、(A)が(B)の言う通りの人間なのかも知りません。でも、今まで仲良く話していた(ように思えた)のが、相手が去った瞬間にその相手の悪口を言い始める。それを隣で聞かされてごらんなさいな。ものすごく気分が悪いですよね。

彼らがどのような利害関係でつながっているのかは知りません。でも、(B)のあまりに極端な態度の豹変にワシの背筋は凍りました。(B)の品性のなさに哀れみすら覚えましたが、また、そのような人間関係がどこにでも存在するのかと思うと戦慄を覚えるとともに少し悲しい気持ちにもなりました。

本音と建前があるのはもちろん知ってます。それが社会を動かしていることも理解しているつもりです。でもね~、本音と建前を同時に目撃してしまうと、「こんなもん、クソ食らえだな」と思ったりもします。

なぜなら、ワシは今までの人生を本音のみで生きてきた自負があるからです。あっちに良い顔をしたら、こっちで悪口を言うなんて考えられないし、唾棄すべき生き方だとも思います。相手のことが気に入らなければ付き合う必要なんてないし、どうしても付き合わなければならないのなら相手にこちらの本音を直接言えばいい。少なくとも陰でコソコソ悪口なんぞ言うのは最低の人間のすること。

いや、ほんと、気分が悪かったですよ、この日は。救いだったのは当日の演奏が素晴らしかったこと。もし演奏まで最低だったら、あるいは(B)にブチ切れていたかもしれませんでした。

正々堂々と生きようよ!
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