2015/09/01 記
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NHKのハートネットTVは「シリーズ誰もが助かるために」というシリーズを始めた。第1回は「避難 その時」だった。「どうせ助からないから覚悟を」と語る当事者家族に語りうることはなにか。当事者の要望を折り込み、実際に避難をしてみる様子を取り上げている。現場から見る障がい者避難の試みだ。
全3回、ご覧あれ。
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(前回の続きから)
学校は休校となり、発災後1週間が過ぎ、公共避難所には支援物資が届き始めた。このころになると、インターネットと一部携帯電話が復活し、家族の生存者間のひと探しは一段落、消息不明者に集中し始めていた。離散した家族の出会いや、倒壊した我が家の清掃から出入りしていた避難所利用者は、支援物資の配給・洗濯と入浴等の生活情報を求めて出入りし始めていた。自分の避難所が決まりつつあった。それを見通し、物資の二重取り防止や、アレルギー対策のため、避難所管理者は入所者リストをつくりはじめた。
このリストが、避難所外で避難生活する方との較差を生み出した。避難所外の被災者に救援物資やサービスを受ける資格がないと排除したり、避難所外に生活情報を届ける努力をしなかったのだ。しかし、この避難所外で避難生活する家族は、高齢者・障がい者等を抱えている率が高い特徴がある。ところが、誰が自宅生活しているのか情報を掴んでいなかった。巡回確認を手伝う、医療関係者支援のボランティアが必要になる。こうして臨時巡回員とともに避難所外生活者のリスト作りがはじまった。
(つづく)
p.s.湘南台で、ビッグイシューを販売員さんから受け取る。
夜間傾聴>ひとり
(校正2回目済み)