2022/01/30 記
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災害看護の実践課題を検討するzoom会議に参加している。今回は「食事」。急性期は調理せず分配だけで済むパン中心。厨房設営が済んでからは、型抜きおにぎりや、うどん、みかんなどの配食が始まる。
この活動を看護師の関わりや、支援者の動勢の観点から見ると、看護団体、生活支援ボランティア、地元主婦有志が常に入り混じり、看護師としては異業種の保健師、管理栄養士、避難所在庫管理者らとのチーム展開を整えていく必要がでてくる。さらには他避難所との物資•人材調整や、不足物資請求の行政職員をつかんでおく必要がある。
現場は支援が錯綜し、その中で食中毒•アレルギー対策•代謝体としての避難者集団の体調把握•入れ歯メガネ等紛失補充•薬剤師との協働による紛失常用薬補充•手洗い口腔衛生管理•誤嚥等救急管理等という多忙な役割がある。
問題なのは、厨房と配食という、支援者にとって容易に思いつき、短期出入りが繰り返される混雑現場であり、開封した食品の賞味期限切れが発生したり、アレルギー食品の混入、調理者の衛生管理不備等というように危険な現場である。
だから管理栄養士さんとともに、「食の共用管理メモ」と「作業メモ共用ボード」の設置と、効果的書式をフォーマット化することが、最低限の提案である。
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話は調理現場の注意点や、長期的な栄養バランスの話などと、話題が拡散していったため、「経験の伝承策」という宿題を明示して時間切れとなった。
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(校正2回目済み)