湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

9/8 茅ケ崎市内の防災ボランティア宛のメールから 他

2017-09-09 06:00:56 | 地震津波災害ボランティア

2017/09/08 記
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以下は、市内の災害ボランティア関係者に送ったメール本文です。9/14の意見交換会前に、報告として書きました。

------ ここから ------

日がどんどん過ぎていきます。ティーンズ防災教室の中間報告です。

市との協働アイデアの評価がでました。予想されていたこととはいえ、活動の現状がわかっていないなというのが私の感想です。予想sれていたこととはいえ、つまらない回答が返ってきました。添付ファイルの右ページをご覧ください。

困った空転は2つあります。ひとつは活動をしたことのない方の評価であること。もうひとつは、疑うことのない「教え込みスタンス」のこと
です。

引用します。

「まずは、日常の非常時」を想定した際の知識や技術を習得する取り組みを行い、そこから、事業を拡大することで、「大規模災害時」にも機能する仕組みを期待します。」

地域防災は戦前からの長い歴史を経て現在に至っています。しかし、それらは糸魚川火災のような地域火災や台風等のエリア対策を主軸にしています。東日本大震災は、被害の規模ということだけではなく、はみだしてしまう課題が出てきており、これについて地域住民活動とは異なる防災ボランティア活動が登場してきているのです。活動の自由さと被災地現地支援のような機動性をもつ一方、長期対応が苦手という短所もあります。地域住民活動は「必要」の絆で結ばれ、防災ボランティアは「自主性」を基礎においています。この防災ボランティアの生成の力学が取り込めていないのです。

わたし(たち)は、この6年間それぞれの立場から災害に取り組んできました。これからも続けていきます。評価は全くこの経過を無視しているように思います。経過を踏まえていないのです。今、現在はどのような状況にあるのかという視点が全くみえません。現状改善の提案がその視座で伝わっていない。次々と起こる災害の経験を活かすのは新規知識と改善技術にとどまるものではなく、活動の作り方に及ぶものです。いま必要なのは、発災時、地元の内側から自主的に活動を始める積極性を持った方をどううみだしていくかということ。つまり災害ボランティア型の地元活動育成の素地を作りだし、地域住民活動と連携していくことです。長期待機期になすべきことは、各自の日常活動に加えて、災害ボランティア活動に携わる皆がそれぞれの立場から参加しうる若者育成の防災教室を実現することです。キーパーソン作りといいましょうか。活動参加動機を持つ者という意味です。

ふたつめは、

「防災は考えるべき範囲がとても広いために、課題をしっかり整理しなければならないと考えます。」

「市内各地でも、今回の事業提案のような考えが推進されており」

というところです。

「整理」という点では、鶴嶺高のボラ塾が参考になります。ボラ塾では大枠のテーマは決まっていますが、内容は各団体の自主性に任されています。防災の領域のすべてが整然と整理されければ、ボラ塾企画がなりたたないなどということはありません。意見も判断も異なる団体の関わりの総体がボラ塾という価値を生み出しているのです。

回答者は知識と技能の伝達(教え込み)という研修への思い込みが、価値を見えなくしているのだと思います。ひとが何かを始めるときには、ちょっとした契機が潜んでいるものです。「○○先輩が熊本のボラに行った時の話をしていた。私も行ってみたい」、「防災体験のとき、消防署員の**さんが私の戸惑いを読んで、声をかけて教えてくれた」「災害が起きたとき**さんに会えば、自分のやることの手がかりや立ち位置がわかるのではではないか」というようなちょっとした動機が実は大きいと思います。「人との出会い」です。こういう「動機」という内発性を見据えた「出会いと絆作り」を意図した、発災時のキーパーソン作りが加味された研修の試みは、各地で意識的に行われているわけではありません。その実現には公の舞台設定と、印象的な場面設定が必要だから、協働でやりましょうよという提案だったのですが、それこそ防災活動の歴史と、この間の自然災害の評価をしていない回答です。

発災時の行動がうまれるのは、積極的なキーパーソンに触発されて動き出すものです。研修が生み出す記憶は、長期戦の防災にとって、集団訓練と併存して行ける内発性の火種です。防災関連職種の個々の方と知り合いになる「契機という絆の研修」を提案しているのです。

これを受けて、9月14日の夜に、防災対策課との意見交換会をセットしました。オブザーバー参加が無理かどうか打診していますが、時期が迫っていることもあり、とりあえず飛田だけで話して、公の場を与えて欲しいと要求してみます。

これ以降も話し合いは続けていけばいいのですが、防災教室というか今回の設定の肝はふたつ。ひとつは防災というテーマを掲げていること、いろいろな体験のひとつではなく、目的を持った場であること、ふたつ目はは具体的な場と人物に出会わせること。キーパーソン作りという仕事は、長期待機期の大事な仕事になると思います。

市との協働アイデアの評価を添付します。意見交換会の結果は追って。

  ☆ ☆ ☆

<茅ケ崎市・市民自治推進課からの回答>
注)中学生対象として提案したのではなく、ティーンズと言っているのですが…。

市内にいる可能性が高く、体力も考える力もある中学生は、災害時において、防災の担い手として期待される存在であり、ご提案された事業により、防災の知識や技能を習得する意義がある事業と考えます。

一方で、防災は考えるべき範囲がとても広いために、課題をしっかり整理しなければならないと考えます。まずは、日常の「非常時」を想定した際の知識や技術を習得する取り組みを行い、そこから、事業を拡大することで「大規模災害時」にも機能する仕組みを期待します。

市内各地域でも、今回の事業提案のような考えが推進されており、若者の防災活動への参加が課題になっておりますので、様々な事例や実施方法をさらに具体化することで一定の効果及び成果が期待できるご提案であると評価いたします。

------ ここまで ------

母が検査後、調子が悪いと午後まで寝込んでいた。その後、何事もなかったように元気を取り戻し、仕事や懇話会招待巡回も封じられていた。煮魚が食べたいと言い出し、外食してきた。虚しい。

火曜災害ミニ・カフェ9月分が決まらない。今月は1回になるかもしれない。

懇話会招待巡回は土日も行うことにしている。海岸と川沿いの入所施設を重点に巡回予定。


夜間傾聴:ひとり(9月初旬の憂鬱と取り組む)

(校正1回目済み)


コメント
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