湘南オンラインフレネ日誌

フリースクール湘南オンラインフレネ学習的就労支援活動・災害ボランティアの実践を書き溜めていきます。

10/4 「わーくNo.067」残り2・6・7面最終稿上がり、明日印刷配布/他

2016-10-05 05:47:05 | 地震津波災害ボランティア

2016/10/04 記
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「わーくNo.067」の残りの校正が終わった。明日印刷し、配布していく。


------ここから------

(第2面 最終稿)

<連載 個人医療情報QRカードの検討 No.026/メディアの得失を比較する~Ver.03 メモリー自身を「お薬手帳」にすると考えたが…>

●「お薬手帳QRコード版」は、Ver.03の形の検討に入った。

Ver.01 は「独立カード」または健康保険証裏面貼り付け型」(右上イラスト下)

Ver.02 は「現在の病状と処方薬や処置」の変動部分の「剥がせるシール」と台紙カード(同上)

そして今回は

Ver.03 の「SDカードの利用」だ。

●「QRコード利用カード」は、被災時の、外部支援が到着するまで電源・専門機材・通信に頼らず身元と医療情報不明の困難を軽減する方策を考える中で生まれた、いわば災害対策カードなので、情報読み取りは「携帯電話(スマホ)」までと考えた。この制約からすれば、ICメモリは携帯電話(スマホ)にはスロットが無くアダプタ経由で利用するため、向いていないと結論付けた。今後、携帯電話(スマホ)に、ICメモリーカード・スロットが標準装備されたときは。操作性の問題を残すが再検討する価値があるだろう。この操作性の問題とは2つの問題のことだ。ひとつはメモリを出し入れする作業の危うさだ。注意して着脱しないといけない手間のこと。もうひとつはスロットの耐久性のことだ。丁寧に扱わないと接点がすぐに傷むという問題だ。作業山積の非常時現場の作業は、極力安定していなくてはならない。ICチップの入ったICカード(マイナンバーカードなど)は、この辺で耐久性をクリアしているが、カードリーダーを準備しなくてはならない。

●無接点メディアとしてQRカードは、読み取りも情報を精選して減らせば、読み取りは実用性が高い。欠点は周辺の明るさ保持と、読み取り時の平面確保の手間が、光学系であるがゆえに条件になることだ。実験で懐中電灯の明かりの元で、読み取り試行を行ったが、懐中電灯を固定すれば問題なかった。また、汚れも目視上境界線が乱れていなければ問題にならなかった。ただ、印刷インクのにじみには弱く、印刷インクは堅牢な性質のものである注意が必要だ。静電印刷が好成績を上げている。ICメモリの時代には、表書きのシールにQRコードは残っていくだろう。

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(第6・7面 最終稿)

<東日本大震災の中で提案した「わーく」のアイデアから/被災急性期の医療混乱回避をめざす「市民トリアージ」の提唱(継続中)>

●昨年1月、「わーく」編集部は、静岡県で広範に行われている「市民トリアージ」の静岡市の静災連主催のシンポジウムと指導者養成講座を見学し、事務局の救急医さんたちと話し合ってきた。災害時、救急外来は大混乱し、医療関係者人員不足は極限に達してしまう。この危機を乗り越えるために、「トリアージ」という被災傷病者の命の危機の深刻度を仕分け、対応に序列をつける振り分けの一部を地域の自治会や地区社協や防災協力者に分担し、救急医療適性化・効率化を行うというものだった。「一次トリアージ」と言って、傷病の程度を簡易スクリーニング・チャートにしたがって、病院か救護所か程度の振り分けを市民に託そうという試みを見学してきたのだった。

●静岡県は南海トラフ地震の東端、東海沖地震の危険地域であり、防災は急を要している。そのために、救急医療の整備は進んでいる。例えば震災事故で肺気腫を起こしている瀕死の患者と上腕骨折の患者が家族には両者とも重症に感じ、各自の判断で病院に当事者を連れてやってくる。時間にゆとりが取れる傷病者と時間を争う傷病者が入り混じってしまう。病院では医療有資格者が「二次トリアージ」という4段階の区分けを行い、治療を行う。「市民トリアージ(一次トリアージ)」を受けて、病院送りに仕分けされた患者、救護所担当の看護師らによって、再度病院に送られてきた患者を治療する。

●市民トリアージは、道路が寸断されてドクター・ヘリで移送せざるを得ないとき、搬送順を決める場でも行われる。勿論、ヘリ搭乗の救急医・救急救命士のチェックも行われる。私は果たして市民
にトリアージが可能か心配だったが、一度でも訓練に参加し、初体験でない者ならば可能だとわかった。安田清医師(静岡県立総合病院救急科危機管理監)との質疑の中で、私は3点トリアージ・チャートに、改善点があることを提案した。

1)被災時、頭部を強打していないかのチェック
2)妊産婦であるかのチェック
3)てんかんなどの障害の有無

2)3)は、トリアージ・チャートの特記事項にメモの要素だが、1)は振り分けでは「黄チャート」にあたることだ。受け止めてもらえたと思う。これらを加味しても、行いうる重要な活動だと思う。茅ヶ崎市の市民協働の提案の場などで、紹介提案しているが、受け入れ環境が整っていないというところで話が止まっており、市民活動機運が育っていないことも問題になっている。今後も継続して紹介活動を継続していく。

(参考)
●「第1回 『市民トリアージ』シンポジウム」
●「任意団体「静岡地区災害時医療対策連絡会(静災連)」参加団体」
●「『災害・医療/町づくり』リーフレット」


------ ここまで ------

母が遠出疲れでダウン。寝ている間に、ビッグイシューの配布と、金曜災害ミニカフェ10月予定表ポスター配布、我が家の食材買い物を済ませてきた。

原稿校正もあがり、ほっとしている。

夜間傾聴:開店休業

(校正1回目済み)

コメント
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