写真は晩秋レンコン(後述)用の植え付けが終わり水面に顔を出したところ。収穫時には人の背丈以上に育つ。最近は総菜だけでなくチップ風の加工品も売れ筋という。何十年も前からレンコンチップを自家製おやつとしていた知人が、商標登録していなかったことを残念がっていた。
藩政時代、干拓地では米作は塩害でうまくいかない。そんな中、岩国藩主吉川公の命により篤農家が、現在の岡山県から備中種の種レンコン(種バス)を持ち帰り門前地区に植え付けると立派に育ち産地となった。門前レンコンには穴が9つあることが特長で外見で岩国産と分かる。
レンコンにも旬があるそうだ。「新レンコン」は、夏から秋にかけて収穫されるもの。みずみずしくシャキシャキとした食感が特徴で、味わいはあっさりとしている。早ければ6月頃から店頭に並びお中元の人気商品。「晩秋レンコン」は、新レンコンよりも遅い11月〜2月に旬を迎える。ねっとりとした食感で、甘みを感じられる、これまたお歳暮として人気がある。
岩国レンコンは色が白く肉厚で歯触りがいい。食べると糸を引く粘りがあり味の良さは格別だ。レンコンは4節か5節が連なって1本となっている。最初の節はホクホクでステーキや煮物、次の節はホクホクとシャキシャキの中間で天ぷら、最後の節はシャキシャキで酢の物やサラダにいいと紹介されている。分け売りで一節買うのではこの区別はつかないのが残念だ。
(今日の575) これからをレンコン穴で見通せる