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日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

手製親鸞本の価値

2014年07月21日 | 生活・ニュース


 6年前の9月に始まった五木寛之の新聞連載小説「親鸞」は、通して1052回の長編として先日、完結した。第1部は幼少期から越後への流罪までを、第2部の激動編は、流罪生活の辛苦から関東移住という壮年の姿を、第3部の完結編は京に戻り念仏に対する様々な苦悩が描かれた。毎朝一番に読み、夜に切り抜きした。およそ100回をめどに1冊として我流で製本、合計11冊の貴重な読み物として残せた。

 表紙は小説のタイトル「親鸞」をスキャンして印刷、本らしく工夫した。書店に並ぶ本にはない手製のぬくもりを一人感じている。最後まで読み続け、切り抜き、製本まで進めたのは二つの訳がある。小説の内容で、史実に織り込まれた虚構が、虚構と思えない真実味で受け取れたこと。作者の筆力がそうさせたのだが、そこには親鸞の存在を感じたからと思う。 

 もう一つは、登場する人名や地名、難解な仏教用語などにルビがつけられ、これは最終回まで続いた。手製本を繰りながら、ルビが読みやすさと小説への親しみを感じさせてくれた。このことが、貴重な「私の親鸞本」にさせたと喜んでいる。

 連載小説はその終了後に加筆し出版される。今回も著者はそう話されている。連載では紙面上の制約があり、出版に当たって加筆は避けられないことなのだろう。ただ、加筆には書き直すという意味もあり、書き加えるだけではないということになる。著名作家の書き加え、訂正しそして2重線で削除された古い原稿が発見されると話題になる。「親鸞」出版本の元は我の手元にあり、この手製の親鸞本に価値ある日が来るかもしれない、大切のに保管しておこう。
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祇園祭り

2014年07月20日 | 地域


 手帳の日付の下に今日は「夏土用の日」と載っている。夏の土用の入りで29日が鰻の厄日となる土用の丑の日にあたる。夏の土用とあるので引いてみると、春夏秋冬それぞれに土用の日があって、その日に食べることの好ましい品があったようだ。冬は赤、春は白、秋は青、そして夏は黒、それぞれの色の食品を食べろという。夏は黒で鰻とあるが、そのいわれはまたの日にしよう。夏の健康食としては土用餅、土用シジミ、土用卵など栄養価の高いものを食べて夏を乗り切った。「エアコンで 夏をしのいで 目方増え」は読み人知らず。ごろごろは不健康だ。

 中国地方は我が山口県を除いて梅雨明けとなった。広島県に近いこの地域も梅雨明けのような暑い陽射し、朝方の爽やかさは追い払われた。子どもたちは夏休み入っている。さっそく、子どもたちは氏神様の祇園祭に駆り出され神輿や山車の引き回しに汗を流している。元気な声にバケツの水をかける。その山車を準備する人らも汗だくだく。近くの町内の山車は「午歳」、頑強そうな馬に騎乗する騎手がイメトレをしている。この後、紅白の幕で山車は囲まれ出番を待つ。

 子どものころ、この山車を引いた後にまかなわれる瓶入りのラムネと菓子が楽しみで汗を流した。そのころの飾りはリヤカーに設えた台にのせてあった。子ども会の世話をするころは軽四の荷台に変わっていた。ふるまいの飲み物もよく冷えていた。映像で見る京都祇園祭もいいが、郷土の祭りで子どもの声が聞かれる、ふるさとの祭りはもいい。

 こうした祭りの日には氏子の軒先に御幣が張られる。御幣を取りつける綱張りをいい加減な作業で済ませると見にくく垂れ下下がり祭りの勢いをくじかせる、とは地域の長老衆からの教えだった。その御幣の取り付け、景気の影響かその間隔が例年より広く感じる。アベノミクスの御利益は地方の神のもとへは、まだ届かない。
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第3回ご当地検定に向けて

2014年07月19日 | しっちょる岩国


 「岩国検定試験を有志でやってみないか」そう声をかけられたからもう5年目に入った。これまで隔年で2回検定試験を行った。今年11月に3回目の検定試験をやる、そう決めて取り組んでいる。他都市での地元検定は公的機関や団体などが実行されているが、当市ではその気運がないことから有志の会で実行している。幸い検定試験については今回も市と市教委の後援が得られ喜んでいる。

 ゼロからの出発だったが、「ああでもない、そうではない、いやこうだろう」とリーダー中心に調べたり現地に足を運んだりし、1回目の試験を行った。受験者からは多くのいい評価をいただいた。その反面、参考テキストが必要、という強い要望が寄せられた。2回目の試験に向けてテキストの編集を始める。有志の会発足の3年目に念願のテキスト「いわくに通になろう」が、市の助成を受けカラー印刷で完成した。評価は予想を超えるもので「岩国の歴史的な誇りがたっぷり詰められた宝石箱のような冊子」とは地元紙の評価だった。

 残念ながら有志の会ではテキストを再版出来る資金力がない。リーダーの考えはテキストのCD化、これなら原本を使えば出来る、今、9月の発売に向けて準備している。本とCD、その使い勝手は本が勝る。また、パソコンがなければ使えない弱点はあるが、工夫ください。

 過去2回の検定試験において単なる検定に終わらせず内容の工夫をした。その一つが設問。検定のための問題でなく、問題の中に答えにまつわる周辺の事項をおり込み、問題を読むことで知識が増えるような文章に仕上げた。第3回目もこの策は崩さないで準備中です。ぜひ受験ください。 
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困ったときのこぼれ話

2014年07月18日 | 陶芸


 月に2回、迎のバスに揺られ海抜500メートルにある県の施設で陶芸を楽しんでいる。誘われて今年で7年目、石の上にも3年というが、その倍以上も粘土と遊んでいる、いやその逆かもしれないが、我が腕前の方は確たる進歩は見えないまま日を重ねている。仲間うちには指導員をうならせる創作力や作品のアイディアを持つ力量の人もいる。作品の出来栄えに関わらず「個性があっていい」と評すれば笑って丸く治まる。

 粘土ととっくみあう楽しみのほかに毎回20数名での昼食。自販機で求める食券には「ランチ」とある。ランチといえば洋風の簡単な食事、というイメージだが、ここでは和洋混合の組み合わせ。愛嬌があっていいとは言いながら、時には「C」だ「B]だと厳しいランクが下される。

 自販機そばにおかれたある日のランチメニューは冷やし中華、春巻き、ほうれん草のごま和え、杏仁ドウフ。その中の「春巻き」が二重線で消され「にくだんご」がその横に並んで書かれている。メニュー変わりの訳はうかがえないが、「公共施設なのでこんなメニュー表示も済まされるが、市中の店なら考えられないだろう」と思わず笑う。今日は和洋ならぬ和中風のランチだ。メニューには書かれていないが、おかわり自由の温かいわかめご飯がついている。

 「お~い、辛しがない」と配膳のスタッフに声掛け。社会では昼食は正午から、ここでは、その前に席について箸を持つのはいつものことで誰も注意しない。定年集団の気ままな振る舞いに配膳の人も大変だろう。「お待たせしました」と練りからしが小皿にどっさり出される。むしむしする鬱陶しさを冷やし中華は追い払た。それにしても訂正メニューを撮り、こうして載せるとは、ランチの評価以上に驚かれたのは食堂のスタッフ皆さんだろう。こんなこぼれ話はブログネタのない時のつなぎになり感謝でいっぱいです。
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200円ほどです

2014年07月17日 | 生活・ニュース


 夏野菜、今が旬ですと店頭に並ぶ。見るとそれぞれが自己主張をしている。色に艶、大きさに産地、パックの量目と値段も比較の一つ。スーパーの試食は珍しくない。小さな小さな一切れを差し出されると「これでは味の判定はできない」とは言わないで断ることが多い。これらは加工食品の話だが、野菜の試食風景はまだ見たことがない。

 先般来の豪雨の影響で新鮮野菜の値上がりを心配した八百屋の声が報道されたが、影響はあったのだろうか。隣の県の山間部で7月の終わりに催される「スイートコーンもぎとりイベント」、2回目の実施が延期された。「生育が遅れまして」と説明だけで言い訳はされていない。品質にこだわるプロとしての務めだろう。主催者のブログを見ると、天候不順が原因か、と素人推測。このイベントのスイートコーンはおすそ分けでもらったことがある。綺麗な粒が気持ち良く並んでいた。それは写真に絵手紙にそして投稿にも使わせてもらった。

 我が家ではプランター菜園、と呼んでいるがそれぞれが、キュウリにミニトマト、そしてピーマンすべてが1箱。キュウリとミニトマトの収穫量は期待を大きく裏切っている。ピーマンは苗が良かったのか、種苗店の話しどおり実をつけてくれる。スーパーのある日の店頭。積まれたピーマンに付いている値札は同額だが、袋の大きさがどう見ても違う。産地はともに国内だが小袋は5個、大袋は10個と素人にも分かる価格差、品質の違いは見た目では分からない。

 その日収穫したピーマン、店頭の小袋に換算してみたら「196円+消費税」になる。毎日の水やり、たまにやる肥料、それになれよとなれよという気づかいを考えると、買った方が安い、となってしまいそうだ。それもすぐに忘れ、朝には葉の下を覗き込む。なってるなってるとハサミを持ち出す。今日は税抜きで98円の収穫、確定申告の必要ないのが嬉しい。
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3連休中には

2014年07月16日 | 自然 季節


 気をもませるつ梅雨明けについて「今度の3連休中には?」と、まあ、どちらに転んでもいい内容の梅雨明け予想をする気象予報士、それほだ悩ましい気象状況なのだろう、と珍しく善意に解釈する。「梅雨明けです」と同時に例年のようにパット夏空がやってくる、そんな梅雨明けではなく「何となく明けた」と予報士は少し小さめの声で説明する。

 小さな声の意味はこうだ。今年の梅雨明けは梅雨前線が北上して明けるのではなく、その勢力がなんとなく弱まって梅雨明けになる見通しらしい。そのため、梅雨明けで夏、と言いずらいという。ところで、南九州は梅雨明けした。気象予報的に北九州と山口県は同一でくくられている地域なので次は北九州と我が山口県が梅雨明けになる。

 そんなしゃんとしないくもり空の下でも夏の花を代表するヒマワリが、夏よ来い早く来いと咲いている。名前は、花が太陽の動きにつれまわることから「日まわり」となったという。真偽は別として説としては面白い。いや、太陽に向きやすいことから花は横向きに咲くのかもしれない。

 3連休が終われば夏休みだろう。地域の祇園祭も夏休みの入りと同時に行われ、夏の入り宣言になってる。ずいぶん降ったように感じているが、今年の梅雨の総雨量は平年に達していないという。夏休みにも一雨あるかもしれない、油断はできない。本格的な梅雨明けはその後かもしれない、素人予報士の梅雨明け占い。
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もういい

2014年07月15日 | 自然 季節


 降れば大雨そして洪水、人命をも奪う自然の猛威、重大な災害の起こるおそれが著しく大きい場合に、その旨を示して行う警報という特別警報が昨年8月から始まった。これは数十年に一度という暴風、暴風雪、大雨、大雪などに関して出される。東日本大震災の津波被害からこうした情報や警報に一段と関心が高まった。そのことよって被害を予測し避ける、あるいは軽微にで済む、そうなれば新しい制度の意味合いも増す。

 今週は台風9号が心配という先週の予報は、台風は張り出した太平洋高気圧に押され西方へ進み、日本への影響は消えたようだ。遠のくと薄情なもので情報は全くない。それでも、天候は全国各地で不安定な状況が続いている。西方の空から厚く濃い灰色の雲が流れてくる。大雨・雷・洪水注意報発令中、予報的中かと信号を待ちしながら雲を眺める。

 大粒の雨だったがわずかの時間で止んだ。すると雲の切れ間から射す日が蒸し暑さを高める。車の窓を開けて走るがたまらずエアコンを動かす。高齢だがから我慢して体調を崩し事故を起こしては、そんな言い訳をしながら快適に運手する。運転免許を取得したころの車は、エアコンはオプションで高価だった、が、今はエアコンのない車なんて想像出来ない。

 気象予報士は、気を持たせるように梅雨明けの話をちらほら。梅雨の終わりの末期の大雨という季節感はなくなったようだ。これ以上降ると、たっぷり水を含んだ斜面が持たなくなる、と傾斜地域へ注意を促している。穏やかな梅雨明けを期待する。
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異体探し

2014年07月14日 | ウオーキング 散歩


 散歩の道すがら、出合ったり、見つけたり、教えられたりと体を動かす以外の効果がある。散歩しながら、何かないかと、いつも虎視眈眈、キョロキョロしているわけではないが、今、探しているものがある。それは、我が家のプランターになっている変わったミニトマトに似ているのはないかと見回す。

 ミニトマトは葉の3段おきに実がなる、と菜園趣味の人に教えらた。トマトはどこで学んだのか、必ず3段目で幹から分岐して花が咲き、やがて10数個の実が房状になり、順に赤く熟れていく。ところが今年、幹から分岐した時から何か変わっている感じだったが、少したって、2房状に大きくなり始めた。おなし幹なのにこの一つだけ異形のなり方だ。そんんなり方が気になり、畑のミニトマトを眺める。

 何日か、何回か、何カ所か見たが目につかない。そんなことをしてるうちに赤く熟れはじめ、収穫した。「特別な味」かと期待したが、変わったところはなかった。幹のいたずらか苗の気まぐれか、このところの異常気象からの警告か、農薬は使っていないので異常DNAか、となどといろいろ思うと楽しい。

 異体とは「普通とはかわったかたち(広辞苑)」とある。もしやこの異体、毎日、声掛けながら水やりをする私の裏面を見通したのでは無かろうか。そう思うと、なんとなく2房の形にも親しみを持つ。
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Excelが杜氏代行

2014年07月13日 | しっちょる岩国


 山口県産の日本酒は評判が高く、その出荷量は増え続けているという。そのため山口県のオリジナル酒米「西都の雫」の不足が大きな問題となり、先日は関係者がそろって県知事にその増産について陳情、とローカルニュースで流れた。市内には五つの蔵元がある。錦の誉の「八百人酒造」、金冠黒松の「村重酒造」、五橋の「酒井酒造」、金雀の「堀江酒場」、獺祭の「旭酒造」、銘柄は私の頭にある各社の製品から勝手に選択したもので他意はありません。

 酒の造り方になると必ず杜氏の研鑽された技が中心になり、そこから銘柄特有の美味さ味が醸し出される日本の文化、杜氏という職人が生み出す、そう思いこんでいた。ところが、今、全国区いや海外でも評判の高い「獺祭」について驚く記事を目にした。題して「杜氏のいない『獺祭』、非常識経営の秘密」、副題は「データ分析による集団体制で日本酒を造る」とある。東洋経済ON LINEの記事。

 杜氏がいなくても酒造りが可能になったのは、優秀な杜氏がやっていたさまざまな酒造りのデータを集団で収集しデータにされたいう。それには長い月日を費やされいる。洗米の方法、醗酵期間中の諸データを計測し手書きでグラフ化されたという。そうするうちに「理想的な数値」が見いだせたとある。欧米との酒造りの違いも面白く読んだ。だけど、どれだけデータにしても、最後は人が判断しないと分からない部分がある。そこは複数のリーダーが見極めるという。

 「状況を把握するうえで数字は非常に大事。獺祭がうまくいくようになったのはExcelが使えるようになったから。Excelがあればいろいろな状況が瞬時に分かる」とは社長の話し。Excelは表計算ソフト、表を作成し、データの集計や分析を行うことができる便利なものというには一般的な知識、そんなExcelが杜氏の仕事を代行、驚きながらも面白く読んだ。まだ、買ったことのない獺祭はいい値段という。「エクセル杜氏の酒」いつか飲んでみよう。
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いたずら

2014年07月12日 | 地域


 出張で初めて訪れた町の初めて訪ねる先、駅から徒歩で何分、となると町も見たくて歩いていた。そこが大きな町だと何本もある似たような道のどれを進むか、何度か迷ったことがある。地方の簡素な町では逆に尋ねる人もままならないこともあった。今ならスマホが確かな道筋を案内してくれるが、通話だけが主体の携帯電話の時代、目と足が最も頼りだった。

 そんな不案内のとき、今どこにいるか、と周囲を見回したことは何度もある。そんなとき何町何丁目という表示板を見つけると、下調べした行先と比較して歩を進めた経験もこれまた何度もある。それでも分からないとき、先方へ携帯で連絡、周囲のビルなどを伝え、電話案内に従ったこともあった。これは都内でのこと。

 そんな町の所を示す鉄製や樹脂製の表示版はその町、その場所に似合った方法で立てたり貼られたりしている。錦帯橋近くにある史料館そば、小学生の通学路に立っている標識の文字が破られている。高さは歩道橋とそんなに違わないから、通りがかりに手で打ち破ることは出来ないので、石のような硬い物を投げつけたとしか思えない。表示の場所を知っているから壊れた文字を類推できるが、そうでない他所からの人は悩むだろう。いたずら、だけでは済まされないことになる。

 向かいには交番もあるし郵便局もある。尋ねる先に困ることはないが、それで済むことではない。小さな悪戯も積み重ねると大きな悪戯となり取り返しがつかなくなる。これは子どものいたずらとは思えない、立派な器物損壊に当たる、いつから壊れていたのだろう、そんなことを思うだけで通り過ぎた。

 
 

 
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