散歩の道すがら、出合ったり、見つけたり、教えられたりと体を動かす以外の効果がある。散歩しながら、何かないかと、いつも虎視眈眈、キョロキョロしているわけではないが、今、探しているものがある。それは、我が家のプランターになっている変わったミニトマトに似ているのはないかと見回す。
ミニトマトは葉の3段おきに実がなる、と菜園趣味の人に教えらた。トマトはどこで学んだのか、必ず3段目で幹から分岐して花が咲き、やがて10数個の実が房状になり、順に赤く熟れていく。ところが今年、幹から分岐した時から何か変わっている感じだったが、少したって、2房状に大きくなり始めた。おなし幹なのにこの一つだけ異形のなり方だ。そんんなり方が気になり、畑のミニトマトを眺める。
何日か、何回か、何カ所か見たが目につかない。そんなことをしてるうちに赤く熟れはじめ、収穫した。「特別な味」かと期待したが、変わったところはなかった。幹のいたずらか苗の気まぐれか、このところの異常気象からの警告か、農薬は使っていないので異常DNAか、となどといろいろ思うと楽しい。
異体とは「普通とはかわったかたち(広辞苑)」とある。もしやこの異体、毎日、声掛けながら水やりをする私の裏面を見通したのでは無かろうか。そう思うと、なんとなく2房の形にも親しみを持つ。