夏野菜、今が旬ですと店頭に並ぶ。見るとそれぞれが自己主張をしている。色に艶、大きさに産地、パックの量目と値段も比較の一つ。スーパーの試食は珍しくない。小さな小さな一切れを差し出されると「これでは味の判定はできない」とは言わないで断ることが多い。これらは加工食品の話だが、野菜の試食風景はまだ見たことがない。
先般来の豪雨の影響で新鮮野菜の値上がりを心配した八百屋の声が報道されたが、影響はあったのだろうか。隣の県の山間部で7月の終わりに催される「スイートコーンもぎとりイベント」、2回目の実施が延期された。「生育が遅れまして」と説明だけで言い訳はされていない。品質にこだわるプロとしての務めだろう。主催者のブログを見ると、天候不順が原因か、と素人推測。このイベントのスイートコーンはおすそ分けでもらったことがある。綺麗な粒が気持ち良く並んでいた。それは写真に絵手紙にそして投稿にも使わせてもらった。
我が家ではプランター菜園、と呼んでいるがそれぞれが、キュウリにミニトマト、そしてピーマンすべてが1箱。キュウリとミニトマトの収穫量は期待を大きく裏切っている。ピーマンは苗が良かったのか、種苗店の話しどおり実をつけてくれる。スーパーのある日の店頭。積まれたピーマンに付いている値札は同額だが、袋の大きさがどう見ても違う。産地はともに国内だが小袋は5個、大袋は10個と素人にも分かる価格差、品質の違いは見た目では分からない。
その日収穫したピーマン、店頭の小袋に換算してみたら「196円+消費税」になる。毎日の水やり、たまにやる肥料、それになれよとなれよという気づかいを考えると、買った方が安い、となってしまいそうだ。それもすぐに忘れ、朝には葉の下を覗き込む。なってるなってるとハサミを持ち出す。今日は税抜きで98円の収穫、確定申告の必要ないのが嬉しい。