5時過ぎ、朝刊をとりに出た。台風の余韻かここち良い風が吹いている。昨日までは路面すれすれ、膝ほどの高さを飛んでいたツバメが高く飛んでいる。なんとなく目で追っていたら、電線に10数羽のツバメが止まっている。あまり鳴かないが声も小さい。体つきも少し小さめかな、でも、ツバメが旅立つには早すぎる、たむろしているのはなぜだろう、と眺めていた。
そこに1羽のツバメが姿を現した。すると何羽かが鳴きはじめる。その中の1羽に、巣で見せる給餌の仕草をしてすぐに飛び去った。そこで思い出した。ツバメは巣立ってすぐに餌を捕獲できない。そこで、しばらくは親から餌を与えられる、とは先日教えられた話。そうか、巣立ったばかりのツバメなのか、とおもいながら、1度に数羽の卵を抱くといううから、頭上の数は数組みの子ツバメだろう、集団で守りあっている、どこかの国ににていると苦笑する。
そんなことを思っている間も電線上での給餌が続く。しばらく見ているうち、給餌された1羽が親の後を追って飛び去った。親の後を追って虫捕りに出かけたのだろう、こうして自然の中で育つのか、これまた一人で納得する。先日、子育てを放棄した親ツバメと残された子ツバメに餌を与える女性のやさしさがある方のブログに載っていたことを思い出し、あの子ツバメたちはどうなっただろう、と思いながら見比べた。
ツバメに巣を作られることは縁起がいいとして、日本人の4人に3人は歓迎すると聞く。今の家も、前の家も、その前の家も、我が家にはツバメが巣作りを試みてくれない。それにはそれなりの訳があるのだろう。ツバメがこないから蜂が巣を作るのかもしれない。稲が日に日に大きくなっている。いよいよツバメの出番、今朝の子ツバメにも期待しよう。そして大きく育って海を渡ってほしい。