日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

蓮の花

2014年07月01日 | 自然 季節


 市内のハス田で蓮の花が見られるようになった。睡蓮科の花らしく朝早く咲いて夕方には閉じる。それを数日繰り返すと花びらは散ると聞いた。不思議な花だ。花は7月から8月に咲き、特にお盆前には各地へ出荷されている。出荷風景は季節の便りとしてニュースになる。その蓮の花は泥水が濃いければ濃いほど大輪の花を咲かせ、真水に近い綺麗な水のところでは小さな花しか咲かないという。

 蓮の花といえばお釈迦様に連なる。蓮の花が大輪となる泥水は人生におきかえれば、つらいこと、悲しいこと、大変なことをさすという。つらく悲しい思いがなければ、人間は悟ることがないということをお釈迦さまは教えたかった、という。蓮の花の一生を人生に例えられたことになる。

 ハス(蓮)の地下茎がレンコン(蓮根)。岩国レンコンの出荷量は全国で4位と載っている。レンコンの穴は8つが相場だが、岩国で栽培されるレンコンの穴は9つある、このことは地元の人は誰でも知っていて、買うときは穴の数を確認して地産地消をしている。スーパーに並ぶ地元産は泥の付いたものが多い。これは光や空気からレンコンを守り日持ちさせるためという。贈り物にするには泥つきがお勧めです。穴が9つ、見通しが良いことも喜ばれます。

 このレンコンは、室の木の篤農・村本三五郎が、岡山から備中種を持ちかえり、これを門前の石代に植えたのが始まり(いわくに通になろう 参照)という。岩国産レンコンの特徴は、噛む時のほくほく感と優しい歯ざわりと甘味、すぐれた澱粉質が長い糸を引く。泥水の中でのレンコンの一連の作業を見るにつけ、美味さの陰にご苦労ありと、もう一度かみしめて味わおう。 
 
 
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