日々のことを徒然に

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スズカケの木

2012年11月29日 | 回想
           

 近くの小学校の運動場の周囲に立つ樹木の中にひと際大きな一本がある。その木は青い板に白い文字で書かれた「スズカケの木」という大きな名札を吊り下げて貰っている。クロガネモチやイチョウの名札も新しい。名札をつけられたのは最近だろう。落ち葉になった無数の葉を見おろす名札は小春日和の陽射しを受けていた。
 
 スズカケの植わっている付近は60年近く前に卒業した小学校の玄関付近。当時は樹々がこんもりと茂った庭園だった。それを背景に撮ったクラス写真を大事に保存している。その玄関付近に「養老館碑」が建てられている。碑の文字は判読できないが当時の学舎の概要が記されているという。

 養老館は、四境戦争(第2次長州征伐)において芸州口で幕府軍と戦い撃破した第12代吉川経幹(つねまさ)が藩校として1847(弘化4)年に開校した。1871(明治4)年に廃藩置県で百時一変し普通教育令により「錦見小学校」として学校が誕生した。その後の変遷をえて1947(昭和22)年六三三制の制定により「岩国市立岩国小学校」と改称され今に至る。

 この小学校へ入学したのは昭和22年、六三三制最初の一年生になった。カタカナから平仮名に変わった年だった。その当時の校歌に「・・・栄えある歴史は八十余年・・・」という一節があった。その年数の意味を分からないままに歌っていたことを思い出す。当時の校歌を記録しておこう。(なお、百有余年とあるのは新校歌制定時の表現)
 
質実剛健名もさながらの     感恩報謝の美風と共に     錦帯橋畔花咲く朝
岩国山下にその地を占めて    錦の流れは千古につきず    城山山上月さす夕
栄ある歴史は百有余年      神人一如の工は成りて     祖先のいさおし心に秘めて
ああ尊しやわが学舎        ああうるわしやわが故郷     いざ励まんわがはらから 
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2 コメント

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Unknown (tenchan)
2012-11-30 14:01:07
地元でにもスズカケの大樹がある小学校があります。
恐らく樹齢は100年を越えると思われます。
夏は涼しい木陰が出来て、子ども達の憩いの場所になっているようです。
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tenchanさん ( tatu_no_ko)
2012-11-30 20:15:58
いつも読み逃げしております。
運動場へ新校舎が建ち、旧校舎跡が運動場にかわるなどして歴史を感じるものが無くなりました。
変わらないものが一つ、それは校章です。これは嬉しい。
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