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ブロック塀を超えてザクロがなっている。その横で2人の年配者が話し中で、その一人は出会えば挨拶を交わす人。「ザクロはいらんかね」と声をかけられた。出かける途中なので、と断りながら話にちょっと加わった。ザクロの旬は終わりだが、ここにきてなぜかわからないが熟れ始めた、1年がおかしくなっている感じという。そうだこの人らも1年が短くなっている、そう思いながら別れた。
高齢者の「1年が短いという感覚」を説明するのにこんな説明がある。1年の日数から年齢をさし引いた日数がその人の1年になる。私に当てはめれば283日が1年ということになる。10月の中旬になるころ今年の1年が過ぎた、今は今年の余生かもしれない。
私より若いバリバリの現役の人が月初めになると必ず「今年も12分のいくつ過ぎた」あるいは「残り12分のいくつになった」と書き始める人がいる。今日はどちらで残り2カ月を表現するのだろう。時間を気にしながら働いているからかもしれないが、少しは余裕を持って欲しいとも思う。
晦日までにはまだ日はあるが、いくつか済ませておくことがある。年賀状をはじめ親戚の仏事、年末と迎える新年への準備など、無理をしないように済ませよう。年末の掃除、最近は一気に済ますのでなく、早めに少しづつ手がけている。まあ、あと2カ月、それも今年の余生とだと楽しみながらこなしていこう。
(今日の575) ザクロの実被写体として眺めてた