日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

高齢者の悩み

2018年01月12日 | 社会 政治
 
 70年余、平和な時を過ごしているが、国内的には戦争という時期があった、それは「交通戦争」。昭和30年代中ごろから「産官学」一体となった政策で「中卒就業者」は金の卵と呼ばれ全国から集団就職列車が都市へ向かい、日本の高度経済成長の担い手となった。それに合わせるかのように自動車の数が急増、合わせるかのように事故死者も増加した。

 急激な車社会の出現は運転する者、歩く者、何れも慣れない者同士で余り経験の無かった車による事故が増えた。人だけが原因でなく車社会の進歩にインフラが追っつかなかったことも大きな原因と思う。昭和40年代に入ると3交替勤務者は便利な自家用車通勤が増えた。それに伴いバスの運行数が減り、私も仕方なしに車通勤に変わった。

 10日ほど前、昨年の全国の交通事故死者数が発表された。前年より210人減の3694人という。これは戦後最もすかなかった昭和24年3790人を68年ぶりに下回った。昭和30年代の5分の1近いという。運転者の意識の向上に合わせ車の安全装備、法の改正等が寄与していると思う。ただ、高齢者の死傷者数は高止まりのままという。

 確かに、高齢者の被害・加害に絡む報道は毎日のようにある。どちらになっても良くはないが加害だけ絶対に起こしてはいけない。80代半ばの知人が免許更新の通知が来たが、どうしようかと悩んでいると話す。高齢ということで返納したとたん生活態様ががらりと変わり老け込んでしまった知人がいる。事故減になるかもしれないが人として大切なものの返納にも繋がる。ゴールドを返納する時期はそう遠くない歳になった。よく考えておこう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする