日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

亡き人から

2018年01月01日 | 生活・ニュース

 何十回と繰り返しているが、暦が新しくなると何もかも一新された感じになることをこの歳になっても不思議に思う。初詣で参道をゆっくり進む人らの会話からも似た話声が聞こえる。今年も神頼みの人が多い。

 年改まっていただく物はない代わりに年賀状の届くのを待つ。その年賀状は例年より3時間あまり遅く届いた。配達する側の事情は分からないが、大方が年1回、無事という便りを交わす大切なはがきだけに中味は重い。そんな中に亡き人の書かれた1枚があった。それには亡くなられたの姪ごさんが訳を空欄に記されていた。 亡くなった方は90歳に近い女性。

「11月末に病で永眠しました。生前すでに年賀状を書いておりましたので、故人の意思を尊重し失礼かと思いましたが出させていただきました」という内容だった。市内のあるホテルで仲居頭を長くされた昔風の方で、おもてなしの素晴らしい方だった。退職後も私の馴染みの小料理屋で「元気なうちはは動かんと」と働く姿は客から好かれていた。しっかり働いた、と出身の九州へ帰られた。

 賀状には達筆で「元気でお過ごしくださいませ」と書き添えてある。状況から賀状準備は早くからされていた事が伺え人柄が偲ばれる。喪中はがきも多く。今年は「賀状は今年限りで」という添え書きされたものがこれまでより多かった。はがき1枚に託す短いひと文、いつまで続くか分からないが、心してしたためる必要を改めて思った。
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