
散歩の途中「これはすごい」と思わず腰をかがめて覗き込んだ。日当たりの良い内廊下の下にプラ製のトゲトゲしたキャットカットが敷き詰められている。これを置くと猫は避けて通りやがて来なくなることは我が家でも経験した。
それは突然の襲来だった。広くもない家の周りのそこここに猫の糞が一晩に何カ所も、その臭いたるや強烈、朝一番の作業はこれの取り除きに変わった。猫の嫌いというものを教わり置いたり撒いたりしたが効果はない。何かないか、ホームセンターで物色しているときキャットカットという剣山に似た敷物を見つけ試しに買った。
猫もさるもの、それを避けて縄張りを主張する。それならと枚数を増やす鼬ごっこを繰り返した。学習したのか、しばらくすると猫の侵入は減り、やがて朝の糞の処理から解放された。今、用済みになった敷物は物置の屋根の下に積まれ次の出番を待っている。
猫をかわいがる人にキャットカットは酷に思えるだろう。その原因は猫が悪いのではなく生き物を放置した人に責任があることは言われ続いている。「最後まで飼育しましょう」はスローガンになっている。置く方も気は進まないまま置いている、店頭で見かけなくなることが猫にとっては幸せの到来だろう。愛猫家のかたは最後まで見守って欲しい。