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映像で食べ物の美味い店頭、有名店の開店待ちなど長蛇の列が紹介される。美味いもののためには、いい品物を安く買うためにはとその意気ごみにいつも感心している。何日、何時間など並ぶ時間はいろいろだが、それを聞くと「仕事は、学校は」とすぐに気になる古い性分を時代に合わせようと思ってもなかなか改まらない。
特別に苛とは思わないが、長蛇の中に入るのは避けてきた。はたから見れば苛そのものに見るだろう。現役の頃、社員食堂はカフェテリア方式、いつも短い列に並び選んでいた。「だから美味いものに出合えない」と何度も忠告を受けていた。先日の地域振興券、列を見ただけで買わずに立ち去る。3時間も4時間も並んでいた話を後から聞いた。
そんなことで出かけた先でも似たようなことになる。先日もお昼時になり何か食べようと食べ物コーナーに行く。1店を除いて家族ずれが何組も順番待ち、迷うことなくすいている店に入る。そこは何度か利用したことのあるうどん専門店、チケット購入、席につくと待つほどもなく「お待たせしました」とマニアル通りの挨拶と一緒に注文の品がでる
ここで嫌いという「並び」は、初めにも書いたように不特定の大勢が列を作って並んでいるところへ並ぶことで、苛ではないがなぜか忌避している。しかし、並ぶは「同じ方向に向かう、みんなと接している」などが本来の意味、並んで物事を進めることを忌避はして来なかった。