日々のことを徒然に

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葉陰に咲く

2015年07月03日 | 生活・ニュース

 葉の数だけ花が咲くように思うのはチロリアンベル。葉の付け根から小さな風船のような丸い膨らみはやがて赤いベルが釣り下げられたようになる。葉は赤いベルを覆うようにしており、葉陰に咲く花とでもいえる。色は鮮やかだが自己主張しない穏やかさを感じさせる。

 梅雨が終わると陰という太陽光を遮った暗い部分が過ごしやすくなる。チロリアンはそれを知っているかのようだ。木陰、樹陰、緑陰など樹木に関わる言葉が浮かぶ。何れも樹木の葉が陽を遮って出来た日陰を表す。葉陰は「樹木の葉が日光を遮ってできる日陰の場所」で、その使用例に「葉陰に見える赤い実」と載っている。チロリアンベルを念頭に書かれた事例ではなかろうが、言い当てて妙である。

 赤いすその部分に黄色の袴が現れると開花したということを知った。それまではつぼみと呼ぶ。袴が表れると可愛さが遠のく感じだ。花数が増えるにつれて上に上に伸びる。適当なところで芯止めしている。来年は縦ばかりでなく横にも芯を伸ばし、ベルが横に連なった形にしてみよう。

 冬場にはすべて落葉、もしや枯れたのではと思わせる。モッコウバラのようにアーチ形に育てる人もあり、バラほどではないが見事という。鉢植えではそうはできず、落葉すると刈って短くする。春になると冬場のうっぷんを晴らすように伸びる。その勢いはたくましく、新しい芯から葉が出て花が咲く。何年かに1度は植え替えている。 
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