日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

ヒマワリ

2015年07月05日 | 生活・ニュース


 JRローカル線の法面に梅雨の最中だが背は低いがヒマワリが咲いている。背丈も花の大きさもまちまち、咲いているところはランダム、どこからかやってきて終の棲家ならぬ落ち着くところと決めて咲いているのだろう。花が同じ方向を向いていると太陽を追って回るのかとも思うが、そうではないとも聞く。日まわりと書けば太陽の方向にくるくる回るというのは面白い。

 ヒマワリといえば、絵画に疎くてもオランダ人画家のゴッホは思い出す。画面をはみ出そうに描かれたヒマワリは教科書にも載っていた。ただ描かれた花の印象は、近くで見慣れた花のように鮮やかな黄色ではないように思う。画家の目を通すとこうなるのだろうか、素人には分からない。

 もう10数年前になる。帰省予定の連絡と一緒に園児の孫から「ヒマワリ」のリクエストが届いた。孫の背丈ほどの高さを何本か咲かせた。背丈に似て小ぶりな花だが孫は喜んで短い帰省の朝夕水やりを楽しんでくれた。成長に従いこうしたリクエストはなくなり、持ち帰るのは分厚い問題集に変わっていった。

 阪神淡路大震災、東日本大震災のあと「ヒマワリ、ひまわり、向日葵」など文字は異なっても災害から復興へ向かうシンボルの一つとして多くの人々の心に花を咲かせ、その活動は広がり膨らみ続いている。それは「私はあなただけを見つめる」という花言葉そのままのようだ。地方の小さなローカル線法面に咲く花、そこには忘れてはならない記憶を呼び覚ます力を感じた。
コメント
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