日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

この虫は

2015年07月13日 | 自然 季節


 「カメムシの発生が多い年は大雪になるので対策が必要」、何年か前に観光リンゴ園の経営者から聞いた。その足元のガロン缶には駆除された、くすんだこげ茶色のカメムシが水没している。その茶色の塊は見ただけで気分が悪くなりそうですぐに目をそらした。カメムシのことを「ほう虫」とも呼ぶがこちらは地域性がありそうだ。

 カメムシ、目にすれば追い払うか殺虫剤を噴射し身近くら遠ざけている。あの臭いをつけられたらひと前には出られない。ティッシュなど薄い紙で包もうものなら、その後で手を洗ってもすぐに臭いはとれない。その臭いはカメムシにとっては防御のためであり、危険な状況を仲間へ通知する集団的自衛策だが人を傷つけはしない。

 姿かたちはカメムシだがこれまでに出合ったことはない虫、体長は1センチ以下、鮮やかな緑色の背中の下半分に何やら異様な顔に似た彫りものめいたものを背負い、羽の周辺には小豆色の小さな斑点が対照的に並んでいる。何とも気味悪く追い払うことをためらわせる。

 調べると「あをくさかめむし(青臭亀虫)」と呼ぶらしい。稲や野菜、果樹の汁を吸う害虫で日本全土に分布するという。説明では成虫に達するには少し時間が必要のようだ。先日は「ニジュウヤホシテントウ(二十八星天道)」というてんとう虫に出合い続けて気味悪そうなカメムシに出合う、次はいかなる虫が待ち受けているのやら。
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