日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

こぬか踊の本番近し

2015年07月28日 | 地域


 岩国城下町の盆踊りに路地で踊る「こぬか踊」がある。400年続く民俗芸能も、昭和30年代の高度成長期のころから下火となり、保存会の皆さんが守り今に伝えられている。これを町興しのの一つとして復活させようと昨秋応援隊が結成された。その活動が軌道に乗り始め、毎週土曜日の午前中に練習会が開かれている。

 その中間発表会とも思える踊が見られた。長く続く地域の納涼大会の会場で老若男女100名近い踊り子の円陣が、太鼓と三味線、こぬか独特の音頭に合わせ、情緒ある踊りが見る人を引き付けた。見物席で踊る人も多い。小学生連れのお母さんの姿が多く応援隊の先々に明るさを感じた。

 こぬか踊は「初代藩主吉川広家公の藩政の初めころより城下の町屋、農家の子女の間で親しまれ盛んに躍られてきたようです。往時から町内の路地に太鼓を置いて、その周りを数人が歌詞を甚句調に太鼓を叩きながら掛け合い、それを踊り手が囲んで相づちを打ちながら踊った。踊りの特長は、『差し手、引く手、出る足、引く足』といった非常にゆったりとした優雅さにある(岩国民俗芸能記念誌より抜粋)」。甚句調とは「かけて割りきる そろばん橋で なぜに想いが 割れきれぬ」のように「七・七・七・五」で歌われる。

 ちょっと真似してみたい気がして手足を動かすが、音感皆無で老体硬化近しの身ではゆったり優雅など粒ほどもなく、数世代前のロボットのようで円陣には入れない。観衆として盛り上げていこう。こぬか踊の本番は「吉川六万石 こぬかの盆」として8月15日、錦帯橋近くの城下町で17時から。
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