日々のことを徒然に

地域や仲間とのふれあいの中で何かを発信出来るよう学びます

下絵付け

2014年01月28日 | 陶芸


 月2回の陶芸教室、制作は自由と課題の日がある。自由の日は字の通り各人が思い思いに作る。私は粘土と格闘するうえで苦手なことを指導員に質問したり、時には指導員自らが手本を示すのを参考にしている。

 前回の課題は雛人形。季節的にもいいタイミング、女性のメンバーは何昔か前を思い起こしながら挑戦した。その素焼きが窯出しされた。目も口も鼻もないのっぺらな白い顔が並ぶ。見た目はちょっと不気味だが、雛人形らしい優しい姿は備わっている。

 ここからが難儀な絵付け。髪飾りに王冠、十二単など細かな筆使いで仕上げる。特に顔の仕上がりは作品の良否に響くから、ここでの失敗は許されない。話し声のトーンが下がるのは真剣に取り組んでいる証だろうか。

 こうして制作した雛人形、展示会では思いのほか人気がある。素人の作品ということは説明なしでわかる。その素人らしさが良いのかもしれない。姿も顔立ちも同じものは一つもない、「みんな違ってみんな良い」という絵葉書の評を思い出す。さて、雛人形はどんな愛らしい姿顔立ちで2回目の窯出しをされるのだろう。ひな祭りは3月3日。
コメント (2)
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